夏を向かえ、家の中が、蒸し暑い時期に成りました。
皆さんの家では、暑さ凌ぎは、どの様にされていますか?
大方の家では、窓を開け、網戸を閉めて害虫が入らない様にして、通風を良くして、室内温度の低下を図る手立てをするのではないでしょうか。
冷房や除湿など、エアコンを使う事なく、電気代は掛かりませんから、経済的でエコな対策です。
先日、北広島の自宅にある、ロール網戸の清掃をしました。
アルミカバータイプと、樹脂製カバーの2タイプが有りますが、どちらもビスを外し、組立を間違いない様に、注意しながら網部を取り出しました。
浴室で網を伸ばし、シャワー栓で水を掛けると、泥水状態で汚れが落ちて、排水口に流れました。
予想以上に、ロール網戸の網が汚れていたのです。
北海道では、樹脂製窓の普及に伴い、ロール網戸やスライド網戸が使われ、網戸がカバー収納に成るため、取り外しが無くなり、清掃の機会も少ない様です。
その為、毎年の網戸清掃が無い分、数年経過の網戸の汚れは、想像以上に汚れています。

(網戸の繊維に付着したゴミの拡大写真:メーカーサイトから)
しかし、この網戸の汚れは、網に付着した部分だけで、網目を通して入った風には、埃、害虫、花粉、黄砂などが含まれているはずです。
その一部が網戸の部材に付着し、今回の汚れと成って目に見えたに過ぎないのです。
つまり、爽やかな風の乗って入ってくる、汚れや病気の元が、知らず知らずのうちに、建物内を縦横無人に飛び回り、汚している事に成ります。
あるサイトには、この網戸の目を小さくして、塵や花粉はおろか、放射性物質まで網目の止め、室内に入る事を防ぐと有ります。
網戸の活用も、ここまで来ると、万能機器の様に思えますが果して?
北海道パッシブハウスでは、熱交換換気装置が24時間、365日運転しています。
その換気装置は、高性能フィルターで、外部からの給気の細かい、埃、害虫、花粉、黄砂を室内に入れない様にします。
また、世界基準値F7ランクの給気フィルターは、放射性物質の85%をフィルターで止める事が、出来るとREC社では広報しています。

(2011年6月19日 256日使用のフィルター汚れ、新品との違い)

(給気側フィルターの汚れ、新品との違いが良く分かる。こんな汚れがあなたの肺に入るのです。)

(排気側フィルターの汚れ)
この様な、室内環境を造る事も、パッシブハウスで有ればこそ、出来る事なのです。
パッシブハウスでの夏場対策は、徹底した遮熱と換気装置のバイパス運転(外気を熱交換しないで給気する事、ナイトパージも可)で、かなりの時期を過ごせます。
更に、高温高湿な日が続く時は、熱交換換気装置に付いているACボックスで、冷房か除湿を行います。
その運転電力は、ほんの僅かな量です。
パッシブハウスの目的は、住人に対し、良い室内環境を、少ないエネルギーで提供する事です。
建物本来の目的も、快適な室内環境で、ランニングコストが少ない事でもあるはずです。
窓を多くし、自然換気や通気だけで、快適な室内環境を造れるでしょうか。
風任せ、自然任せの、パッシブデザイン(最近流行りの造語?)では、無責任な室内環境にしか成りません。
折角、高気密高断熱と称して、高性能な建物を造っても、片手落ちの理論や技術では、理屈が通らない、建物に成っています。
北海道の厳しい気象条件では、高気密化の夏冬逆条件を克服する、知恵が必要です。
快適性を犠牲にした、エコやパッシブデザインでは、消費者が求めている住環境には、成らないと考えます。
参考資料:「熱交換換気装置のフィルタ6ヶ月間の汚れ」
http://imagawa-k.jp/2010/08/6_1.html
パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2012年07月11日|ページの 先頭へ|