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熱交換換気装置のフィルタ6ヶ月間の汚れ

北海道パッシブハウスの、熱交換換気措置可動期間も6ヶ月経過しました。
REC社の熱交換換気装置の、フィルタの定期交換時期と成りました。


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(UTにある、REC社製熱交換換気措置)


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(REC社のラベル)


先に、1ヶ月でのフィルタ汚れに付いて書きましたが、6ヶ月ではどの位の汚れに成ったでしょうか。
http://imagawa-k.jp/2010/03/post_104.html


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両サイドが新品のフィルタで、中央2つのフィルタが6ヶ月経過した物です。
左が室内からの排気ルート側用で、右が外気導入側用のフィルタです。
排気側の青色と給気側のピンクのフィルタが、大変汚れている事がお分かり頂けると思います。


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(6ヶ月間使用した、左側外気導入側フィルタ汚れ状況)

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(フィルタの、向きを変えた写真)

ご覧の様に、鮮やかなピンク色だったフィルタが、真っ黒に成っていました。
春先からの6ヶ月間で、外気側のフィルタはこんなに汚れるのです。
外気を直接室内に取り込むと、この汚れが全部室内に入る事に成ります。
室内環境への、貢献度が大変高い事が分かります。


排気側のフィルタ汚れは、ご覧の様な状態でした。
室内排気側なので、外気側から比べると、埃主体で汚れ度合いが少ないです。
この埃確保で、換気装置内の汚れを防いでいます。


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(室内排気側フィルタの汚れです。)

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(フィルタの向きを変えた写真)


フィルタの性能を、インターネットで調べて見ました。
スウェーデン製のREC社製熱交換換気措置のフィルタ性能は、勿論国内サイトでは記載が無いので、海外サイトで探す事に成ります。
REC社の外気導入側フィルタはF7ランク、室内側からの排気用はG3ランクです。


下の表は、GとFランクの規格値を表しています。
EN779-2002と言う性能基準規格が、フィルタの性能を定めています。
Gランクは250Paで、Fランクは400Paでの圧力差で測定する様です。
フィルタが確保するダスト量%により、細部ナンバーランクが決まる様です。
従って、G1からF9順に性能ランクが上ります。


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更に下の表では、具体的にG3とF7がどの位の性能なのかが分かります。
左から右に行くにしたがい、性能が高く成ります。


上には、目で確認出来る程度の粒子、顕微鏡での確認が必要な粒子、電子顕微鏡でしか確認出来ない様な粒子の範囲が示されています。
その下から、粒子の細かさと、その粒子の概要が示され、粉の様な状態から煙の様に細かいダスト、その下のウィルスの段階まで示されてます。


REC社の熱交換換気装置の排気側フィルタG3は、アスベスト、セメントダスト、花粉、バクテリアの一部まではクリアー出来そうです。
室内からの排気側ですから、換気装置内の汚れ防止用のフィルタとしては、充分の性能としてREC社はG3ランクとしています。
しかし、G3はさらに細かいバクテリアや煙類は通過させる性能です。

室内側に入る外気導入給気側フィルタは、G3の性能では充分では有りません。
その上位クラスの、G7ランクとして煙類を室内に入れないランクとしているのです。
この位の高い性能を有する換気装置は、空気清浄機の役目も果たしていると言えます。
室内の汚染を防ぐと共に、熱交換までして省エネルギーに貢献してくれる、優れた製品で有る事を改めて認識し、製品選択が間違いでなかった事に自信を深めています。
スウェーデンの他社熱交換換気装置でも、給気側のフィルタはG7ランクが殆どです。
スウェーデン国内が求める換気装置フィルタレベルが、大変高い要求で有る事が分かります。

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ドイツ製の熱交換換気装置のフィルタを調べると、G3と記載されていました。
G3のみしか書かれていませんので、給排気両方ともにG3の様です。
つまり、外部からの細かい粒子は室内に入る程度のフィルタを使用している事に成ります。
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(国内で採用の多いドイツ製の熱交換換気装置のカタログから。下から2段目がフィルタランクで、G3の記載がある。)

フィルタの性能と、換気措置内のファンをはじめ、構造、機能上の関連は高度な技術を要します。
また、換気風量とのバランスに於いても、大変難しい所です。
REC社のフィルタランクが高い事は、熱交換換気としての全体機能も優れていることを意味します。


フィルタのヨーロッパ規格に付いて書きましたが、日本の製品に目を向けると、規格ランクや劣化性能など、ヨーロッパの製品よりも劣るフィルタがほとんどです。
熱交換率の性能確保を含め、換気に対する考え方に大きな開きが有ると、私は見ています。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2010年08月09日|ページの 先頭へ|