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パッシブハウス用熱交換換気装置セミナー(上)

2010年12月13日(月)札幌に於いて、スウェーデンの換気会社であるREC Indovent社が、熱交換換気装置のセミナーを開催しました。


スウェーデンの、パッシブハウスでの熱交換換気装置採用率が83%を誇る、換気会社REC Indovent社の社長と技術者が遠路札幌を訪れ、セミナーを開催すると知り参加しました。
REC Indovent社のヨーラン社長とピーターさんとは、2009年のREC社訪問をはじめ、過去に同社訪問やヘルシンボリ工場視察でお会いしています。
また、通訳で動向された友子・ハンソンさんには、スウェーデン訪問時には大変お世話に成っています。


セミナー内容は先に掲載している、パッシブハウスで採用の熱交換換気装置(その1)、(その2)2009年3月5日と殆ど同じものでした。

http://imagawa-k.jp/2009/06/post_96.html

しかし、それを繰り返し聞く事で、REC Indovent社の熱交換換気装置が、他社よりも優れている事を再認識しました。


以下セミナーの内容を順に紹介します。
説明文は、通訳内容に理解し易い様に、私が知り得た内容を付け加えています。
また、説明中に出てくる数字に付いては、確認が取れていない部分も有りますので、参考値でご理解下さい。


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REC Indovent社のロゴマークと、1954年創業を表す。


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2人の紹介


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ヨーラン・フローマン REC Indovent社社長


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ピーター・フォーガソン技術責任者


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REC Indovent社は、社員45名の小さな会社ですが、親会社は世界各国に出先を置く、エルフ・ハンソン社です。


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REC Indovent社は、1954年から換気製品を製造販売しています。
30年間自社製造している会社です。
ドイツのダルムシュタッドにある、世界最初のパッシブハウスにも、REC Indovent社の熱交換換気措置が使われています。


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(ドイツのダルムシュタッドにある、パッシブハウス1号で使われている、REC Indovent社(買収前名のTemovex社)の熱交換換気装置)


スウェーデンのパッシブハウス1号である、リンドースのパッシブハウスを始め、日本初のパッシブハウスと言える長野県の桜ハウスでも、当社の熱交換換気装置が使われています。
スウェーデンのパッシブハウス熱交換換気装置では、85~90%のシェアを持っています。


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簡単に、日本とスウェーデンを比較してみます。
スウェーデンの人口は、約940万人で日本の1/12位です。
国土は広く、人口密度は日本の343人に対し23人です。
しかし、立憲君主国である事は、日本に似ている所も有ります。
気候は、北海道に大変近い感じがします。
GNPは、日本の1/10位です。
日本が日の出国と言われますが、スウェーデン人も太陽が大好きで、6月には夏至祭が有ります。


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スウェーデンでは、約70%の人達がアパート系の建物に住み、約30%の人達が戸建住宅に住んでいます。
スウェーデンの住まいの平均的広さは、子供2人の家族4人想定で約110㎡位です。
BBRと言うスウェーデンの建築基準法では、室温は1年を通して21~22℃に保たれる様に決められています。
その為には、気密性能や断熱性能を高め、ヨーテボリでの最低気温-16℃時でも、室温を20℃以上に保つ規制に成っています。
しかし、気密性能を高めた為に、室内の換気不足が起こり、BBRでは2時間で1回建物全体の空気が、入れ替わる規制を設けました。
暖房は、集中暖房方式(セントラル暖房)が主流で、床暖房なども行っています。
更に、太陽熱給湯設備が多く採用されています。
1㎡当たり、110Kwh/年以上のエネルギーを掛けてはならないと言う法律が有ります。
この数字は、電気以外のエネルギーを採用した場合で、電気のみでのエネルギー消費は、年間55Kwh/年以下とされています。


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スウェーデンは、南北に長くその距離は3000Kmに成ります。
その為に、3つのエリア分けで、エネルギー消費規制をしています。
私達が住む、ヨーテボリ市は、一番規制が軽いⅢ地区で年間暖房消費エネルギー量は55Kwh/㎡以下の必要が有ります。
Ⅰ地区では、年間95Kwh/㎡以下、Ⅱ地区では75Kwh/㎡以下です。


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何故、換気は必要なのでしょうか?


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私達は、1日に1㎏の食事を取ります。
そして、3㎏の水分も取ります。
健康に良いと考える、食糧を求め、質の良い水やお酒などと口にしています。
しかし、30㎏全体の88%、25000Lの空気に付いては、余り考えずまた、フィルターなどを介さずに口の中に入れているのです。


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この表は、空気の全体量の内、63%で16000Lの空気は、家庭内で吸っている事を示します。
つまり、家庭内の空気を良くすると、人間が生きていく上で必要な空気の、6割は良い空気を吸える事に成るのです。


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何故、換気設備か?


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換気をする事で、家の空気を入れ替えます。
二酸化炭素やダイオキシンなどを外に排出します。
匂いを無くし、湿気を無くしカビなどの発生を防ぎます。
換気は、気密性、断熱性を高めると、大変重要に成ってきます。


ここからは、ピーターさんの説明に変わりました。

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これが、REC Temovex社の熱交換装置である、400S-ECタイプです。
この機械には、2つのモーターが有ります。
一つは給気用で、もう一つは排気用です。
そして、それぞれにフィルターが取付けられています。
給気側には、EU基準のG7タイプで大変性能が高い製品基準に成っています。
排気側は、機械内の汚れ防止の為で、G3タイプの性能です。
このフィルター性能の区分けは、換気性能上抵抗と成るフィルターに対し、適切な配置を考えているからです。(このG7タイプ性能は、スウェーデンの換気措置には必ず使われています。ドイツ製の製品では、給気、排気共にG3タイプに成っています。つまり、室内に入る空気に対し、スウェーデンの方が、高い性能要求で取り組んでいると言えます。)
また、大きな製品の約半分のエリアは、熱交換部分です。
それは、熱交換効率を高める為の、必然的な大きさです。
この点が、他社と違う当社の考えです。


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2000年に行われた、スウェーデンの環境審査で、当時のTemovex社(現REC Indovent社)が性能、熱のリサイクル性を評価され最高賞を受賞しました。
その時の、受賞メダルです。


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さらに、2010年の今年スウェーデン国内で、熱交換装置8台をテストする審査会が有りました。
テストは、熱のリサイクル性(熱交換効率)つまり、省エネ性、フィルター性能、運転音(騒音性)、使いやすさ、機能性などに付いてでした。
RECTemovex社の製品は、3つの部門でトップを取りました。

スウェーデンの熱交換換気装置テスト比較公開資料

EN779によるフィルターランク表

このテスト結果からも分かる様に、省電力性、運転音の少なさ、使いかってが特に高い評価を受け、トップと成りました。


当社の熱交換換気措置は、年間平均で83%の熱交換率と成っています。
ECモーターと言う、直流で動く省電力タイプの物を使っています。
車のクローズコントロールと同じ様に、機械内の空気を動きを感知ます。
例えば、フィルターが汚れてくると、自動的に風量を変え適正な室内風量に調整します。

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また。バイパス機能があり、夏の日には外気温度により、直接外気を熱交換無で、室内に供給する様に成っています。
また、熱交換後の空気を暖める、アフターヒーターがあり、室内に送る空気を暖める様に成っています。
この暖める為のヒーターは、電気と温水の2タイプが有ります。


コントロールパネルの操作で、戸々の好みに合わせた空気コントロールが出来ます。
また、機械の動く所を少ないした設計に成っています。
つまし、機械には動く所が3か所しか有りません。
2つのファン(給排気)とバイパス部の3か所です。

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20℃に温度設定すると、自動運転を行います。
操作は簡単ですが、制御コントロール、空気の流れ等は、機能的で性能良く造られています。
コントロールパネルは、細かな調整が可能です。
警告アラームは、フィルターの汚れ、モーターのトラブル等で鳴ります。
外気を入れる部分のコントロールも出来ます。
風量のスピードをコントロールします。
オプションには、暖炉のある家などに対し、酸素を沢山供給する様にも制御出来る様に造られています。


パッシブハウス用熱交換換気装置セミナー(下)に続く。

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