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竣工後1ヵ月間でのフィルターの汚れ

無暖房住宅PROJECTが、2010年1月末にほぼ完成して1ヵ月が経過しました。
その間に、札幌市長や市議会議員の方々の視察や一般見学などがあり、実生活での建物活用はありませんでした。
3月上旬に引越しが決まり、各設備機器の最終調整を行いました。
その中で、熱交換換気装置は1月下旬から稼動させ、1階床下の除湿や寒冷期の室温安定に活用してきました。
稼動の多い熱交換換気装置の、室外空気吸気と室内空気排気のフィルターを点検してみました。
それは、予想以上の汚れでした。
無暖房住宅PROJECTは郊外の団地内建物で、1ヵ月使用時での換気フィルターがこれほど汚れているとは予測していませんでした。


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(室内排気用の換気フィルター。左:新品、右:1ヶ月使用品)


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(給気用の換気フィルター。左:新品地ピンク、右:1ヶ月使用品地ホワイト)


工事中のダクト口養生を始め、ダクト内のダスト汚れには注意をして施工していましたが、工事終盤の掃除機清掃では完全なダスト除去は出来ないので、ある程度の換気フィルターの汚れは有ると思っていました。
しかし、僅か1ヶ月足らずですので、これ程の汚れとは考えていませんでした。
排気用の換気フィルター汚れは、ブルー色のフィルターは少し汚れている程度で、工事期間中のダクト口養生が無ければ、この程度ではすまなかったのではないかと思います。
改めて工事期間中のダクト口養生の重要性を感じました。


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(新品の排気用の換気フィルター)

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(1ヶ月使用の排気用の換気フィルター)


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(工事期間中のダクト口のテープ養生)

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(同じく、工事中のダクト口のテープ養生)


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(天井ボード貼り後のダクト口のウエス養生)


工事中のダクト口養生は、スウェーデンの工事現場で見かけていたので、今回の工事中は実践してみたいと考えていました。
換気工事を担当した(有)優和冷暖では、ダクト口養生は毎回工事で実施していたとの事で、私の考えていた対応をしてくれました。

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(スウェーデンの工事現場での、ダクト口養生。樹脂性ブルー色のダクト口養生カバー)


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(同じく、スウェーデンの工事現場での、ダクト口養生。)


スウェーデンなどの工事現場では、学ばなければならない点が沢山あります。
換気ダクトは、現場搬入前から、写真に有る様なブルー色のダクト口カバーが着けられてきます。
施工中もそのカバーが着けられ、ダクト内にゴミや塵が入らない配慮がなされています。
こうした事は、日本の工事現場では見受けません。
換気資材会社では、換気ダクトは外に置かれたり、倉庫内でもダクト内への埃対策無し状態で保管されています。
車両で現場搬入される際も、ダクト口養生は有りません。
そうした状態で現場で施工されては、幾らフィルターの性能が良くても、本末転倒状態と言えます。


もう一つの、新鮮空気導入口の換気フィルターの状態です。
冬の期間は、積雪などで夏季に比べて埃が少ないと考えていましたが、換気フィルターの汚れは予測を超えていました。

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(新品の給気用の換気フィルター。地色はピンク)


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(1ヶ月使用の給気用の換気フィルター。地色はホワイト)

冬期間の1ヶ月で、これだけの汚れには驚きました。
簡易なフィルターでは、この汚れた空気を室内で吸う事に成ります。
REC社では、フィルター交換は6ヶ月毎に行う様説明を受けました。
その為、今回は替えフィルターを7年分購入しています。
見学した方々が口にするのは、『フィルターは洗えないのか』と言う言葉でした。
確かに替えフィルターは、高価です。
幾らかでも節約したいと考えるのは人の常です。
しかし、今回のフィルターの汚れを見ると、その言葉にも力が入らないのではないでしょうか。
自分の体内に入るモノは、綺麗で新鮮な方がだれても良いと考えるでしょう。


REC社では、次の様な説明も受けます。
『皆さんは、毎日1㎏の食事を取っています。(お金を掛けて)、そして3㎏の水分を取っています。(お金を掛けて)、そして30㎏の空気を使っています。(お金を掛けないで)それは正しい事でしょうか?

また、人は1日に25000Lの空気を吸って生きています。
約8%は屋外の新鮮空気です。そして約28%は会社や公共施設などで空調されフィルター濾しの良い空気です。残りの64%は家庭で余り良くないフィルター濾しの空気やフィルター無しの悪い空気を吸っているのです。その状態は自分にとって良い事でしょうか?』
以上の様なREC社の説明に付いて、私は納得し熱交換換気装置の採用を勧めますが、皆さんはどの様に考えますか。
何れにせよ、1ヶ月でのフィルターの汚れは事実です。
この事を考えると、フィルターや換気装置、更に施工店の良し悪しを充分に考慮する必要が有る事は分かると思います。


今回の無暖房住宅PROJECTでは、REC社の熱交換換気装置Temovex250タイプを装備しています。
パッシブハウスや無暖房住宅では、高い気密性能が要求されます。
その為、機械的な換気が必要となり、更に高性能な建物には熱交換された新鮮空気の導入が不可欠です。
そうした高度な建物施工では、施工中の塵対策が重要に成ります。
高い性能を有する建物では、高いレベルでの施工対応と高品質な製品選択が必要です。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2010年03月11日|ページの 先頭へ|