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高性能な熱交換換気装置(その1)

高断熱(壁200㎜以上)や高気密(隙間相当面積1.0㎝2/㎡以下)の外郭を持つ建物に成ると、困る問題が出てきます。
それは、換気です。

断熱と気密強化を終えると、換気による外気流入が如何に多いかが分かってきます。
そして、そのコントロール出来ないモドカシサも分かります。


換気方式が辿ってきた経過は、以下の3図の順序です。


機械で排気するまでは、自然な空気の動きで排気し、その分吸気するシステムが主流でした。
これでは、外の風の強さにより、その排気量が変わります。
また、室温と外気温度の差が大きい、冬には必要以上の換気が行われます。
当然、熱のリサイクルは有りません。

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(過去の換気方式は、自然の理論ドラフトでの換気でした。REC Indovent資料より)


現状の新築建物には、機械換気装置設置が義務化されています。
その殆んどが、第三種換気方式(機械排気で自然吸気)です。

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(第三種換気方式の概念図:天井裏等に取付けてある機械で排気し、壁部から自然吸気する。REC Indovent資料より)


この方式では、給気される新鮮空気は、外気温度のまま室内に入ります。
夏は熱い外気が、冬は寒い外気がそのまま入ってきます。

北海道では、冬の外気は殆んどマイナス温度です。
その様な外気を、室温20~24℃の中に取り込むのですから、居住者はその冷たい新鮮空気を肌で感じ取ります。
この場合も、熱のリサイクルは有りません。
この様な状況では、室温を快適にする仕組みとは言えません。


最近は、第三種換気方式を第一種換気方式に変える動きが出てきました。
第一種換気方式(機械排気で機械吸気)の際、室内から排気される温度が高い空気から、外から入ってくる新鮮空気に熱だけ交換(受け継がせる)させる方式が注目されてきました。
それが、熱交換型換気装置です。


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(第一種換気方式:モーターによる強制吸排気、本体の熱交換部で熱を交換する。REC Indovent資料より)


これは、EU諸国や北欧の住宅が辿ってきた、住宅換気の進化です。
北欧視察でのレクチュアでは、常にこの換気方式まで行く着く過程が説明されます。
(建物の気密不足で熱損失→ 建物の気密化でシックハウス → 三種換気方式での熱損失 → 一種換気による熱交換を模索 → 熱交換型の性能差に戸惑い → 性能の良い熱交換換気装置を作りあげる)
 

日本の住宅は、EU諸国や北欧の住い造りの後続を走り、追いつこうとしている様に見えます。
しかし、その換気方式や換気装置選択で、いささか遠回りをしているようです。
それは、本物を見極める目が無いからです。
日本国内に輸入されている、熱交換換気装置は、性能値通り機能する製品は有りません。
その性能数値を鵜呑みにして、その値でQ値計算表示のみが一人歩きしているのです。
これでは、消費者がツケを払う事に成りかねません。


スウェーデンの無暖房住宅に使われている製品は、その表示性能値通り理論と性能を持つ製品です。
2003年の無暖房住宅視察以来、数度に亘りこの製品を製造販売するREC(レック)Indovent社と友好を交し関わってきました。


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(ヨーテボリ市にあるREC Indovent本社)


スウェーデンの無暖房住宅建設でも、換気に付いてが最後の難関に成った様です。
断熱や気密は施工出来ますし、窓やドアの高性能製品がどんどん開発されてきました。
しかし、気密化が進むと室内空気の鮮度を確保する事が容易ではなくなり、熱のリサイクル無くして、パッシブ化や無暖房化は出来ない事が分かってきたのです。


熱のリサイクルは、大変高度な技術を要します。
パッシブハウスや無暖房住宅を成り立たせる為には、少ないエネルギーで空気を暖める事は勿論、室温をコントロールする事が最も難しい事に成ります。
その中で、換気システムの単純化が必要で、それを動かす動力(電力等)は出来るだけ小さくする事が望まれます。
また、外部からの新鮮空気の汚染物を取り除く高性能なフィルターが必要です。
この際、高性能なフィルターは、空気抵抗が大きく成る傾向にあり、その性能と相反する問題も有ります。
しかし、REC Indoventの換気フィルターは、それを克服しています。
そうした技術と会社理念を兼ね備えた熱交換換気装置が、REC社の熱交換換気装置です。

私のサイトにある、14-4.本物の熱回収換気装置を見付けた。
http://imagawa-k.jp/2007/12/144.html
でも、他社との違いに触れました。

このREC Indovent社の熱交換換気装置は、スウェーデン他隣国の無暖房住宅やパッシブハウスに採用されています。
その採用率は、他社を引き離しダントツの1位です。
何事にも厳しい国スウェーデンで、最上級性能が必要な無暖房住宅やパッシブハウスに採用されているこの事実が、REC Indovent社の熱交換換気装置が本物として認められている事を示しています。
こうした実績は、他製品との比較検討を必要としない、正確な製品判断基準に成ると考えます。


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(REC Indovent社の熱交換換気装置の概念図:図の様に下部の熱交換部が大変大きい事が分かります。REC Indovent資料より)


REC Indovent社のレクチュアでは、室内空気の大切さが説明されます。
空気の大切さは誰でも理解している事ですが、住居内で吸う空気をどれ程大切であると考えているでしょか。


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(1日に呼吸する場所別比:外出先建物内29%、屋外8%、自宅内63% REC Indovent資料より)


上の円グラフでも分かる様に、自宅で呼吸する率が63%と大変多い事が分かります。
この比率は、在宅比率が多い、奥様やお子さん、お年寄りは更に高く成る事に成ります。


地球上の空気は無料ですが、その質は人体に大きく影響します。
今後、益々空気は汚れていくでしょう。
健康や寿命に影響する室内空気をどれ程、評価し価値判断しているでしょか。
熱交換換気装置の値段を聞いて、車が買えると言った方がいますが、その価値判断は正しいでしょか。
車で健康が担保出来るでしょうか。
勿論、比較の対象にすべき事柄では無いのですが、意外と空気の存在意識せず、空気は無料である事から出てきた言葉でしょう。
でもそれは、間違いである事は誰でも分かる事だと思います。
そして、高性能な換気装置を、使用して行くとフィルターの汚れで実感できます。
また、家の生活臭が無くなる事でも分かります。
これは、装備を付けなくては体感出来ない事です。


高性能な熱交換換気装置を取付けると、自分だけでなく家族もそのクリーンな空気を共有できるのです。
更に、熱のリサイクルが容易に出来るのです。
これ程に、人生に措ける最良の選択は無いと言えます。
熱交換換気装置の選択で、今後の価値が大きく変わるのではないでしょうか。


高性能な熱交換換気装置(その2)に続く

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2008年11月15日|ページの 先頭へ|