2014年4月18日
パッシブハウス研究所所長、ファイスト博士の日本講演が有りました。
その時の映像が、掲載されています。
この中で、ファイスト博士は、パッシブハウスの5つのポイントは勿論ですが、その5つ目のポイントの中で、大変重要な事に触れています。
5つのポイント、換気に付いて、より深くその重要性を述べています。
(動画経過40分位から)
この写真から、室内の換気の重要性を語っています。
ファイスト博士は、『換気は室内の空気質の問題なのです。』と語り、換気本来の目的を示しています。
ドイツを始め、スウェーデンなどでは、熱交換換気装置の性能に付いては、勿論その重要性は述べるのですが、その他にフィルター濾しの新鮮で室温に近い空気質が大切であることを説明します。
しかし、現状の日本国内に於いて、この室内空気質に付いては、ほとんど語られません。
快適な室内環境と言っていても、新鮮空気不足と温熱バランスを欠く換気方式や、換気装置しか国内には普及していません。
また、機械換気は高額と切り捨て、採用を渋る設計者や施工者が大半です。
しかし、ファイスト博士が触れている様に、建物の目的は良い室内環境の維持です。
その目的を逸脱しては、建物本来の意味を成さない事に他なりません。
パッシブハウスでは、本物の高気密、高断熱が要求されます。
本物の高気密だから計画換気が可能となり、その際クリーンな空気を作れるフィルターを装備し、必要換気量を維持出来る機械換気(熱交換換気装置)が、不可欠で有る事をファイスト博士は訴えています。