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暖房の意味

5月下旬から6月に入っても、朝夕は気温が下がり寒さを感じる今年ですが、さすが北海道と言った感じですね。
6月中旬に、東京、埼玉に出張しましたが、帰りの機内から出た千歳空港の連絡通路では、その温度差に驚きました。


そんな北海道での疑問ですが、季節に関係無く寒い日に、地域暖房は期間限定で暖房供給がストップしてしまいます。
何の為の暖房設備なのか、その目的を果たしていません。


地域暖房設備の集合住宅に住む実母は、5月の寒い日には電気ストーブで暖を取っています。
各室の建具を閉じて、暖房スペースを小さくしていました。


話を聞くと、老人会が行われる、地域の会館のストーも、使用期間が決められていて、先日のカラオケ教室でも寒い思いをしていたとの事でした。


確かに、経済的な事を考えると、期間を決め使用を限定する事は、管理者側からすると当然の考え方でしょうが、本来暖房器の目的は、寒い日に暖を取る事がその設備使命であり、使用者に取って快適性をもたらす事が、その建物本来の目的なはずです。


しかし、運転期間でその暖房機器は、その場に存在するだけで、暖房の役目はしないのが、日本での使用方式です。


クールビズが北海道でもスタートしたと、ニュースで報じられていましたが、関東エリアと違い、北海道でスタートする時期を、何故に関東と合わす必要が有るのか、甚だ呆れるばかりです。
これにも、地域の気象を違い考慮していない、中央中心の指導に従う、北海道の姿が見えます。


2008年6月23日、スウェーデンの老健施設を視察した時でした。
施設内は適度な室温で、スウェーデンの建物内で体感する、いつもの感じです。


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(スウェーデンの介護施設)


会議室へ向かう廊下に有った、集中暖房のパネルに触れてみました。
暖房パネルには温水が通っていたのです。


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(施設内の廊下に設置されている暖房パネル)


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(階段室に有る暖房パネル)


6月23日の夏に暖房パネルに温水が通っている事に驚きました。
確かに当日は、日差しは有りましたが、風は冷たい日でした。
その為、日差しの入らない場所や、大きいスペースの部屋では、肌寒さを感じる気温でした。


施設の責任者に、『暖房の使用期間は限定していないのですか?』と質問すると、答えは『寒い日には暖房運転をします』との回答でした。
明快且つ、納得の答えでした。
さすが、スウェーデンと感心し、日本との違いをまた一つ見つけたのでした。


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(窓下に設置されていた暖房パネル)

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(勿論、窓はトリプルガラス入りで、木製サッシでした。)


寒い日に暖房設備が活用されない不自然さを、日本から遠い国で、改めて知らされた思いでした。


老人に取って、室内温度、湿度は、健康に直結する事が、日本でも最近聞かれる様に成りました。
しかし、実態は、期間限定暖房活用で、気温や建物の状況に応じた、暖房運転では無いのが現状です。


建物の中は、何時も快適である事が当たり前と考えるスウェーデン国民と、室温が何度で有っても、この季節には暖房を使わないと考える、日本国民の差はどこから始まったのでしょうか。


建物の快適性能が有って、建物の意味が有ると考えるスウェーデン国民と、そんな性能には無頓着で、見てくれだけを重視する、日本国民の考え方の差は大きいと思います。


節約と我慢が美徳の日本では、室内環境による老人や子供の健康被害で、損失する医療金額を換算する様な学問は無いのでしょうか。
何よりも、健康に勝る価値あるものが、他に有るのでしょうか?
ネンネンコロンを助長させ、ピンピンコロンを減らす原因に、この暖房期間の設定と、室温との関係は大きいはずです。


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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2014年07月14日|ページの 先頭へ|