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熱中症対策の決め手は、

本格的な夏が近づくこの季節、
報道で、良く耳にしたり、見かける見出しは、『熱中症』の言葉です。
毎年、この『熱中症』で、命を無くす人や、病院に担ぎこまれる人が大勢います。


先日も、『熱中症』の対策と題したテレビ放送が有りました。
本州のお年寄りが、『熱中症』対策を行っている報道です。
その対策とは、日中、近くの公共施設へ集まり、施設の冷房設備に肖る方法でした。
日差しの暑い時間帯に、公共施設で過し、17:00以降に帰宅し『熱中症』を避けると言うものでした。


あるおばあちゃんが、利用した公共施設から自宅へ帰るシーンへと進みました。
自宅の玄関を開け、中に入るとそこは蒸し風呂、高温状態です。
直ぐに、窓を開け風を通したいのですが、風の無いその日は、室温は簡単には下がりません。
扇風機を回し、熱風に近い風を体にかけて、体感的には少し暑さを凌ぐ様子が放映されました。
勿論、我慢出来ない時は、「エアコンを動かしますよ」と、言うシーンが後から流れました。


コメンテーターは、「無理をしない程度に、体を冷やす行動を取る事、エアコンも活用される事をお勧めします」とのコメントで締めくくられました。
特集企画のテレビ放送で、この程度のアドバイスや提案内容では、余りにも無策と無能ぶりに呆れました。


何故、窓の外遮熱に触れないのでしょうか?
窓の外遮熱は、在宅、不在宅時の室内温度の上昇対策には、抜群の効果が有る事を、何故言わないのでしょうか?
出来れば、簡単な外遮熱方法や材料等の紹介と、啓発をしないと外遮熱の効果は、広まらないと思います。
現状の窓形状や外壁構造など、外遮熱を行う事は簡単では有りませんが、メディアが最良の方策を語らなければ、需要は求められず、製造者はその開発へも目が向きません。
外遮熱の効果は、建築を学とした人達には、当然の事と言える方策です。
でも、そした人達でも実際に外遮熱を実践している、関係者はどの位いるでしょうか。


東京羽田空港からモノレールで浜松町へ向かうと、左右に高層マンションが建ち並びます。
でも、西日が照らす窓には、外遮熱材は無く、ガラスの内側に掛かるカーテンしか見えません。
何故、外遮熱をする様な建物が無いのでしょうか。
室内を快適温度に保ち、僅かな冷房で済む様にするには、無駄な外部熱を室内に入れない事が効果大であるにもかかわらず。


理論的に効果のあるその対策語らず、『熱中症』対策を叫ぶ関係者の声は、私にには無策の叫びに聞こえます。
海外では、常識と成っている外遮熱の例を、スウェーデンとドイツ訪問で多く見かけました。


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(窓に遮熱材を降ろす、スウェーデンの集合住宅)


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(外遮熱ブランドを使用したドイツの住宅 その①)


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(外遮熱ブラインドを使用したドイツの住宅 その②)


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(古い一般住宅にも、外遮熱シャッターが取付けられていました。シャッターは真新しく、補助金制度などが有るのかもしれません。ドイツの例)


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(この住宅にも、外遮熱用のシャッターが付けられていました。夏の室内温度抑制には効果大である事が周知されています。)

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2014年06月19日|ページの 先頭へ|