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札幌市に2棟目のパッシブハウスが完成

2012年に、工事着手した札幌市パッシブハウスが、2013年6月に完成しました。
2棟目のパッシブハウスは、鉄筋コンクリート造2階建です。


【工事概要】
構造:鉄筋コンクリート造2階建て
居住部床面積:250.38㎡
車庫他床面積:51.08㎡
基礎部断熱:外周XPS330mm
土間下XPS175mm
壁部断熱:ロックウール415mm
屋根部断熱:ロックウール500mm
窓:高性能木製窓U値0.8W/㎡k(国産窓枠)
換気:REC熱交換換気装置RT‐400S‐EC(熱交換ユニットによる冷房)×2台
暖房:エコヌクールによる温水パネル暖房

設計・監理:K設計事務所、㈱今川建築設計監理事務所(共同設計)
(当社は、パッシブハウス性能確保での設計参画です。)
施工:岩田住宅商事


今回のパッシブハウスは、デザイン性に富んだ、鉄筋コンクリート造2階建ての専用住宅です。

しかし、確定されていたプラン上克服しなければならない点が有りました。

それは、鉄筋コンクリート構造上の、構造体と断熱材の取合い、取分け熱橋対策です。
つまり、木造ならばコンクリートよりも熱伝導が小さく、熱橋処理が比較的対応しやすい様な場所も、
コンクリート造では確実な熱橋対策が必要となる事。

また建物基本設計プランが、平面上、三角形で有る事、
2階階高に高低差が有り最高で5m程も有る事、
1階車庫部が一部2階居室下部位置する有る事、
西面窓が巨大で夏冬の季節間で暖冷房負荷になる事、
階段室形状が曲面形状で更に階段下部が外部に面する事、南方向に面する窓が一切無い事、
風除室は意匠上設置が出来ない事など
他にもパッシブハウス建設を行う上で、克服しなければならない事が有りました。

こうした難問を解決して、一年余りの工事期間を有して、ここに日本一の性能を誇れる鉄筋コンクリート造のパッシブハウスが完成しました。


DSC_0003.jpg
(完成したパッシブハウス外観)


P6130019.jpg
(遮熱ブラインドを降ろした状態の外観)


パッシブハウスの設計・施工には、通常の建物では考えられない様な、多くの課題が出てきます。
そうした課題を克服すには、建て主様のご理解と設計者、施工者の知恵と妥協しない信念が必要でした。

また施工を行った岩田住宅商事の担当者には、心より感謝する次第です。


(尚、ここに掲載されている記事及び写真は、建て主様のご了解を得て行っています。)

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2013年12月29日|ページの 先頭へ|