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ナイチンゲールの教え(その3)

フロレンス・ナイチンゲールの『介護覚え書』には、「住居の健康」と題したページが有ります。
そこには、介護と住居は、密接な関係があると書かれています。


つまり、住居の有り方で、介護(体)に悪い影響を与えると言っています。


「住居の健康」を守る5つの基本として、以下の項目が書かれています。

①清浄な空気
②清浄な水
③効果的な排水
④清潔
⑤陽光


更に、それらが何故に達成されないでいるかも書かれています。
以下、本の中から紹介すると、


「清浄な空気を取り入れるには、住居の構造そのものが、外気が家のすみずみにまで、容易に入ってくるようになっていなくてはならない。
建築業者たちは、まず絶対にこのことを考慮しない。
彼らが家を建てる目的は、あくまでも投資する資金に対して最大の利潤をあげるところにあって、居住者の医療費を安くするところにはないからである。」


「しかし、もし居住者たちがもっと賢くなって、非健康的な構造の住居に住むことを拒むようにでもなれば、また生命保険会社が会社の利益をよくよく考えたすえ、衛生調査員を雇ってお得意様たちの家を調査する制度を採用するようなことにでもなれば、儲けに聡い建築業者たちは、たちまち正気にもどるであろうに。」

「しかし、現実には、彼らはいちばん安上りな家を建て、また、その家に平気で住むような愚かな人びとが、いつの世にも存在するのである。」

「建築構造に欠陥のある病院が入院患者を害すると同じように、建築構造に欠陥のある住居は健康な人間を害する。
家のなかの空気の沈滞が保証つきとなると、その当然の結果として、病気の発生もまた保証つきとなる。」


150年前で、公衆衛生の行き届いていない時代背景があるにせよ、人間の健康の基本を良く言い表していると思います。
そして、問題の根深さがよく書かれていると思います。
何故かと言うと、現在も当時とはさほど違いはなく、ナイチンゲールの言葉通り、設計者も施工者も「居住者の医療費を安くする」様な、家造りをしていないからです。


これほどまでに、建築と入居者の健康を明確に表現している言葉があるでしょうか。
介護士のバイブルと言われている『介護覚え書』ですが、建築士にとっても、貴重な本だと思います。


上記の言葉を建物で実行するには、パッシブハウスか、少なくともセミパッシブハウスの性能を確保しなくては、実現できません。


何故ならば、北海道に於いて、パッシブハウスかセミパッシブハウスの性能を持たなければ、「換気と保温」は達成できないからです。
換気に付いては、信頼の於ける高性能な熱交換装置を用い、フィルター性能もEU基準に則った、確かな製品を使っていなければ成りません。


それには、北海道パッシブハウスにも採用されている、REC社製の熱交換換気装置以外には、現状には有りません。


第三種換気方式や、簡単な仕組みの熱交換換気装置に期待する事は、責任の無い物造りに他成りません。


世の人は、健康が一番と言うわりには、その重要な役割を担う、建物をその設備を安直に考え判断して購入しています。
外気は確実に汚れてきています。
北海道と言えども、その例外では有りません。


窓の外に溜まった埃を、目撃をしているあなた。
それが、あなたの体内に入ってきます。


札幌市厚別区にある、北海道パッシブハウスの窓枠には、掃除しても何時しか、沢山の埃が溜まっています。


(1週間で、北海道パッシブハウスの窓枠に溜まった埃=画像を大きく)
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(同上のアップ=画像を大きく)
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この外の埃が、室内へ取り込まれる前に、熱交換換気装置の高性能フィルターで食い止めます。
ですから、フィルターを6ヶ月毎に取り換えても、写真の様に汚れています。

(約6ヶ月使用と新品の汚れ比較、両際が新品です)
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何が建築で大切なのか教えてくれたのは、建築の教科書ではなく150年前に書かれた介護士の為の本である、フロレンス・ナイチンゲールの『介護覚え書』でした。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2013年06月17日|ページの 先頭へ|