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安眠代50円の家

「次元が違う住環境」でも書きましたが、北海道パッシブハウスの住環境は、驚異的です。
僅かなエネルギー消費で、快適な生活が出来ます。


本来、高断熱、高気密住宅では、そうでない住いから比べると、夏冬共にある程度、良い室内環境であるはずですが、冬には差を感じても、夏はその差を感じる事は、程んど無い様です。
折角、高断熱、高気密住宅の性能にしても、何故、夏には快適な室内環境が出来ないのでしょうか?


窓遮熱や、通風計画が出来ていない、高断熱、高気密住宅では、今年の夏の様な高温多湿状態では、その弊害で、かえって悪い住環境です。


北海道パッシブハウスは、高断熱、高気密住宅と言われる住宅の、数倍の断熱や気密性能が良い住宅です。
今年の様な、暑い日が多い年は、最悪の住環境だろうと、思われている見学者や傍観者も多かったと思いますが、期待に反して、大変快適な状態です。


勿論、窓遮熱は欠かせませんが、付近の家々が窓を開けて、通風全開状態の日でも、北海道パッシブハウスは、どの窓も閉めたままです。


この暑い日に、異常な家と見ている方が、多かったと思いますが、室内は至って快適状態ですし、在宅者は我慢状態では有りません。


その訳は、熱交換換気装置にACボックスを取付けた、暖冷房方式を活用しているからです。


何だ、冷房していれば、快適なはずだと言われるでしょうが、冷房を使えばどの様な家でも快適ならば、何故冷房を活用しないでしょうか?


冷房は贅沢だと言う人がいますが、その贅沢の裏には、電気代への恐怖があるのではないでしょうか。


敢えて恐怖と書いたのは、どの位の電気代か想像出来なかったり、実際に使用して、費用対効果が低く、外気を入れた方が良いと考えたり、冷房の風が不快だったり、臭いが嫌だったりなどからでしょう。


普通の高断熱、高気密住宅では、冷房機器の能力では、各室に均等冷房は出来ません。
換気装置との組み合わせで、全室が一定温度に成ります。
更に、除湿効果は、防湿気密性能が大きく影響します。
普通の高気密住宅では、全室が除湿状態には成りません。
つまり、電力を多く消費する割に、住まいは快適な状態にならないのです。


こうした事から、冷房使用を控えたり、装備しないのです。


話しを戻して、今年の夏は、高温多湿状態で、寝苦しい夜が続いています。
北海道民にしてみれば、暑い日が、意外と多い年です。


就寝時に、窓を開けて寝られる方が、多いと思いますが、深夜や朝方の冷たい外気で、目を覚ましたり、最悪では夏風邪をひかれる方もおられるでしょう。


それでは、安眠からは程遠い、我慢の生活です。


北海道パッシブハウスでは、睡眠時間を8時間とすると、その間の費用は50円です。
寝るのにお金が掛かるのか?と思われるでしょうが、その時の室温は25.0℃前後で、湿度は50〜55%です。
この室温と湿度は、快適で安眠しやすい、住環境です。


あなたの寝室では、室温、湿度はどの位でしょうか。
窓を開けての、室温と湿度はどの位ですか。
それで、安眠できますか。
幾ら、無料でも、その住環境は決して快適ではないはずです。


50円は、熱交換換気措置+ACボックス装置での、冷房電力費用です。


この装置を使い、24時間26℃冷房を行なった、電力使用量は、平均5.5Kwh/日で、5.5Kwh×27円(時間単価)=148.5円、148.5円÷24時間=6.18円/時間、6.18円×8時間(安眠時間)=49.44円で、
切り上げて50円で、安眠時間8時間にかかる費用と成ります。


この費用で、室温は25.0℃前後で、湿度は50〜55%の快適空間が、全室で可能と成ります。


この8時間50円は、一人在宅でも、二人在宅でも、同じ金額ですので、人数で割ると、更に一人当たりに費用が下がります。


在宅人数が多くなると、内部発熱が増えるので、冷房負荷が増え、電気代が50円で済まなくなるのでは、と言う人は、理屈が分かっている人ですが、その増加分は取るに足らない金額です。


安眠時間が、総額で50円は高いでしょうか?


安眠による、体調維持への恩恵は、どの様に評価出来るでしょうか。
更に、外気の塵や埃をフィルターで濾した、クリーンな空気を吸える事への、評価をしているでしょうか。
健康グッズや健康食品には、お金を掛けても、きれいな空気にお金を掛けたり、快適は温湿度の空間作りにお金を掛ける人はいないと思います。


下の円グラフは、スウェーデンの換気メーカーREC社の、説明でよく出てくる表です。
この表は、室内空気の重要性を説明しています。
(日本語訳:優和冷暖 羽田社長による)


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画像を大きくする。


(人は1日に、1Kgの食料を取り、3Kgの水を飲みます。そして30kgの空気を吸います。その空気の内訳は、屋外で8%、職場など家以外の建物内で29%の空気を吸います。しかし一番多くの空気を自宅で吸い、その率は63%に成ります。自宅の空気質が、如何に大切か考える必要が、ある理由です。)


前説の通り、安眠に使うお金は、僅か50円/日です。
全ての住宅で出来る事ではありませんが、住まいの性能を高めると、それが可能に成ります。


しかし現状は、その様な事が出来ることも、知らない人が大方かもしれません。
パッシブハウスの性能では、その様な驚異的な住環境で出来ています。


人生に於いて、快適な住環境で生活出来る事は、全てに勝ると思うのですが、皆さんはどの様に評価しますか?
また、その様な住いが、本来の住いの在り方と思うのですが、皆さんはどの様に思われますか?

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2012年09月06日|ページの 先頭へ|