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寒冷地住宅の実態

北海道は広い。
今更、何言ってるの?と、言われそうですが、この広いエリアで、建物性能が程んど同じレベルであることに、改めて驚いています。

先日、道東のある市を訪ねました。
そこで、市内に高性能な住宅があると聞き、見に行きました。

夜間でしたが、たままた持参していた熱画像機で、その性能を確認しました。
その画像が下の写真です。

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(外部の至る所から熱が漏れている事が分かります。)


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(窓廻りを始め、壁の下地が熱橋になっていることが分かります。)


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(窓の様子です。樹脂サッシでトリプルガラス仕様ですが、取付け方が外側付けの為、より熱を逃がす結果になっています。)


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(外に突き出た基礎からの熱逃げです。本体の基礎は外側に断熱が有りますが、突き出た基礎には断熱が無く、コンクリート同士の接続は、熱橋に成ることが良く分かる例です。)


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(床下からの熱がが、換気口から逃げている様子です。)


撮影時の外気温度は-7.0℃で、現地としては最低気温-20℃が連日続いていた時期よりも、気温が高めとのことでした。
しかし、その条件下で、この様な映像になることは、-20.0℃の極寒状態時では、更に色が濃く出される事でしょう。
つまり、多くの熱が室内から屋外に出て行く事を意味します。


壁の映像からは、付加断熱の工夫が、必要で有ることが分かります。
木は断熱材よりも、約3倍強の熱を通します。
構造的に木の接続が必要ですが、その接続方法に工夫が必要です。
厳しい寒さに対し、木の熱橋は、無視出来ない事が分かります。


至る所から熱は逃げていきます。
寒冷地の住宅は、生半可な考えや施工では、真の高性能住宅には成りません。
それを、この画像は教えています。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2012年02月15日|ページの 先頭へ|