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黒船がやってきた。

遂に、黒船が日本にやってきた。
今回の黒船とは、建築物の性能を重視した、省エネ建物であるパッシブハウスがドイツ、北欧からやってきた事です。
パッシブハウスは、今後、諸外国で新築や改築のスタンダードとなる、住宅性能を示す性能基準と成っています。


国内への黒船襲来の起こりは、2005年スウェーデンの無暖房住宅を紹介した、ハンス・エーク氏が、東京、長野、京都、札幌の4都市で、講演を行なったことです。


4都市の講演中で、敏感に反応したのが、長野県でした。
信州大学の山下恭弘先生が、同大学構内に実験棟を建て、その成果を確認した後、長野市内で無暖房住宅を想定した住宅を、数棟指導建設しました。
しかし、市場への普及は加速せず、次のステップを待つ事と成りました。


歳月が過ぎ、時代は環境、省エネ、エネルギー高騰、枯渇問題、更にCO2削減など、時代は建物の性能を無視出来ない時期となり、改めてパッシブハウスの声が聞こえる様に成りました。


私は、2003年に、スウェデーンのリンドース団地の、パッシブハウス(俗称:無暖房住宅)を視察し、その後、数度スウェーデン、ドイツのパッシブハウスを見ました。
そして、2010年1月に、北海道パッシブハウスを設計・監理し完成させ、現在自社事務所兼用住宅として、公開展示しています。


こうした流れの中、札幌市の上田市長が、北海道パッシブハウスを視察され、それを契機に札幌版次世代省エネ住宅基準を策定し、2012年度から、そのパッシブハウスに補助制度を付けるまでに成りました。


同様に、長野県では、信州大学名誉教授になられた、山下恭弘先生が中心となり、「真の住まい造り推進グループ」と命名し、パッシブハウスをベースにした、廉価で高性能な住宅造りを目指す組織を立ち上げました。


こうした動きは、明らかに国が示している住宅性能基準とは異なり、建物の性能をその数倍に高め、建物本来のあり方を示すことを、重要と考えたものです。


何故、国の基準では、性能不足と考える様に成ったのでしょうか。


これは、民間企業が自費で海外視察し、その実際を見聞きしたり、インターネットの普及で、海外の情報が入手し易く成ってきた事が原因です。
そうした事で、技術者や学識者が、国や県、道が発信する建築に関する基準や情報の、矛盾や疑問に対し、海外情報で正誤性を確認し、追求できる環境が整ってきたからです。


JISとISOとの関係、建築物理学の違い、建築と他分野との関わり、環境、エネルギーへの関わりなど、国内での情報では、はっきりしていなかった事柄が、明快に示している海外情報を得る事で、停滞していた日本の住宅性能を、一気に変える動きが出てきたのです。
正しく、黒船襲来と感じるのは、建築学会関係者ではないでしょうか。


今までの、建築理論や持論が、過去の異物的な存在になる、可能性が出てきたのです。


例えば、下記の疑問の答えを、諸外国では明確にしていますが、日本ではどうでしょうか。

①夏と冬の湿気移動方向の究明と対策に付いて。
②熱橋部の熱移動量と対策に付いて。
③換気方式結論と、空気輸送と暖冷房との関係は、どうあるべきか。
④省エネ住宅の性能と、イニシャルコストの分岐点はどこか。
⑤何故、パッシブハウスは、イニシャル、ランニングコストの両面で有利と言うのか。
⑥パッシブハウス研究所が示す、数々の数字の意味と解釈に付いて。
⑦パッシブハウスの次は、どの位の性能住宅を求めるべきか。
⑧温室効果ガス削減の決めては、建築の性能が第一。
⑨エネルギー戦略と、建物との関係を明確に示す。
⑩脱原発に対し、建築物の貢献と効果を示す。
⑪スマートハウス、スマートシティーに於ける、建築物性能は、どの程度にすべきか。
⑫環境、省エネ、CO2削減への決めては、建築物の性能ではないか。また、その性能の明確化を行なっている。
⑬建築と人の健康に付いて。(室温湿度、換気量と空気質、遮音の重要度)
⑭住宅性能の法制化で、確実なエネルギー削減とCO2削減を実現している。


この他にも、今まで曖昧にしてきた事項や、長く研究とか究明中と言ってきた事柄が、世界から情報発信され、日本の行政関係者、研究機関や大学関係者が、オチオチ出来ない状況が出てきています。
「黒船がやってきた」事を、歓迎したいと、私は考えています。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2011年10月22日|ページの 先頭へ|