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2つの嵐

嵐にも、良い嵐と悪い嵐が有ります。


災害の嵐は、悪い嵐です。

一方で、良い嵐を2つ紹介します。


長野県から全国へ、良い嵐が吹きます。

性能を重視した、住い造りグループが、始動を開始しました。
2011年9月15日(木)長野県で、「真の住まい造り推進グループ」発足式が行われました。
「真の住まい造り推進グループ」での最高レベルは、ドイツのパッシブハウス基準と同等の性能を持つものです。


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(発足式の様子)

このグループは、信州大学名誉教授である山下恭弘先生をリーダーとした、長野県下の施工店、設計事務所、建材商社、代理店各社が、参加する画期的な試みです。
日本の住まいの、低性能化に対し、常常その問題を提起し、改善と適正価格を訴えてきた、山下恭弘先生の行動によるものです。


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(会長に選出された、信州大学名誉教授の山下恭弘先生)

最大の目的は、1999年に策定され、施主の判断基準との曖昧な規定で発行されている、次世代省エネルギー基準に対し、世界の住宅性能に並ぶ基準を設定し、省エネ・環境・脱CO2など、今叫ばれている問題解決の決定打的、住宅性能を重点活動とするものです。


大きな特徴は、売るが為のグループでは無く、性能を担保するあらゆる形での「見える化」で、消費者に対し正面から向き合う組織だと言うことです。
住宅造りのスタートから、住宅の性能を重視して、望む事は大変重要です。


イメージや感性などと言った造る側の言葉で、消費者にアピールしていく、従来の住まい造りのスタンスは、省エネも環境問題も重要な要素にしていません。
しかし、住宅が完成し、使用していくうちの、ライフサイクルコストやLCCO2は、消費者と設計者又は施工会社(ハウスメーカー)との、初日打ち合せで70%は確定してしまいます。
これは、設計の最初の1%は極めて重要であり、設計には「本当に重大な間違いはすべて最初の日に起こる」と言う格言があるからです。


現状では、そうした考えは忘れさられ、デザインやイメージを植え付ける、ソフト戦略が主流に成っています。
消費者は、どの建物でも性能の差は大きくないと考えていて、ランニングコストよりも、イニシャルコストを重視します。
しかし、完成から廃棄までのランニングコストは、イニシャルコストの数倍の額に成ります。
そして、家の耐用年数が増す事で、その数値差もますます上がります。


つまり、長く快適、健康に住む為の住宅には、住宅の性能を軽視する現状のあり方は、大きな間違いの中で、行われていると言えます。
だれでも、無駄や不要な出費は避けたいはずです。
しかし、住宅に於ける無駄や不要な出費は、一向に改善の兆しは無いのです。
こうした、現状打破に動いたのが、「真の住まい造り推進グループ」です。


私もこうした考え方に共鳴しています。
北海道の地で、パッシブハウス基準をクリアーした、北海道パッシブハウスに付いて、講演させて頂きました。
講演では、1年半に渡る、10測点の温湿度計測から見えてきた、性能と快適性を公表しました。
また、どれ程、高性能住宅が、温暖地に於いて、省エネで経済的か、その上に快適であるかを、実体験から、述べさせて頂きました。


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(基調講演で話す、今川)

「真の住まい造り推進グループ」の動きは全国に広がり、消費者が住宅性能に目を向けることになり、日本の省エネ化は大きく方向転換するでしょう。
僅かに居た、省エネ住宅を唱えていた、建築業界のアウトロー達が、日の目を見る時は、近いと確信しました。

もう一つの良い嵐は、写真の嵐です。
9月16日、北海道に帰る際、羽田空港駐機場での2カットです。


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(JAL嵐ジェットその-1)


この嵐も良い嵐で、日本全国で吹き荒れています。
今やメジャーとなり、SMAPと肩を並べているようです。
メンバー各人が、個性を出して活躍しています。

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(JAL嵐ジェットその-2)

この2つの良い嵐が、日本を良くしています。
こんな嵐なら、大歓迎と言ってくれる人達が、沢山いると思います。


「真の住まい造り推進グループ」メンバーも、各社の個性と本物の性能を持つことで、日本の未来に貢献しようとしています。

「真の住まい造り推進グループ」が、メジャーに成る日は近いと思います。
そう成らなければ、日本は悪い嵐(性能無視な現状住宅)の「真っただ中」から、抜け出せません。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2011年09月17日|ページの 先頭へ|