One Tonne Lifeと言う、projecが進められています。
と言っても、スウェーデンでの話しです。
このOne Tonne Life projecとは、年間一人7.0t排出し続けているCO2を、一人1.0tの生活に変える挑戦projecです。
応募抽選で選ばれた、4人家族が挑戦しています。
(One Tonne Life projec その1)
(One Tonne Life projec その2)
常に、前を見ている、スウェーデンらしい試みです。
One Tonne Life projecの建物は、パッシブハウス程の性能ではない様ですが、2010年完成のプラスエナジーハウスを見ても、各プロジェクトを融合すれば、自ずと高いレベルの住宅に成り、これら建物を含めた、これからのライフスタイルが見えてきます。
(プラスエナジーハウス)
こうした物の考え方を、明確に書いた本が有ります。
「自然資本の経済」と云う本です。
この本には、アメリカを中心に、自動車、家電、建築、不動産、水道、電気、都市計画など多くの事柄に対し、実例を上げ今後の方向性を示しています。
最近話題の、スマートグリッドやグリーンビルディング、性能評価制度LEEDなどの言葉が沢山出てきます。
パッシブハウスに付いても、書かれており、ドイツのパッシブハウス研究所のサイト記述にも、「自然資本の経済」の著者の一人、エイモリン・ロビンス博士の影響を受けた事が載っています。
何故、ドイツやスウェデーンでは、脱原発や省エネなどを推進しながら、経済活動とのバランスが取れているのでしょうか。
日本が、変えなければならない事柄が、ハッキリと見えています。
それは、建物の省エネ強化です。
日本の全ての建物を見れば、明らかにOne Tonne Lifeハウスやパッシブハウスと異なる事が明白です。
この様に、国民に実例を見せる事が、行政や研究機関の仕事だと考えるのですが、日本では余り性能の優れた建物や、斬新な発想は、受け入れてもらえない傾向が強い様です。
また国が考えている、建物性能は、余りにも低レベルで有ることも原因です。
省エネ家電や、ソーラーパネル設置を考える前に、根本的に行うべきことが有ることを、国民の皆さんの知って頂きたいと思います。