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ドイツより上の北欧パッシブハウス

ドイツのパッシブハウスよりも、北欧のパッシブハウスの方が性能は上です。
こんな事を言うと、パッシブハウスには、ドイツと北欧に2種類があるの?と言われそうですが、気候条件が違う国では、消費エネルギー量(一次エネルギー120Kwh/㎡a、暖房エネルギー15Kwh/㎡a)が設定されていれば、自ずと建物性能値は変わります。


性能数値の違いを見付けたのは、スウェーデンの断熱メーカーであるPAROK社のサイトからでした。
以下、表の抜き出しです。

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上の欄から、南ヨーロッパ地域の暖房、冷房が各15kwh/㎡a以内、一次エネルギーが120kwh/㎡a以内と成っています。
次に、中央ヨーロッパは、冷房負荷は無く暖房負荷のみで、15kwh/㎡a以内、一次エネルギーは同じで120kwh/㎡a以内と成っています。
最後に、北欧地区として、暖房負荷が、20~30kwh/㎡a以内と数字を上げて、一次エネルギーは同じで130~140kwh/㎡aとしています。
気密性能に付いては、50Paで0.6回/hは同じです。


ドイツのパッシブハウス研究所では、年間暖房消費量は15kwh/㎡以内である事が、パッシブハウスの条件と説明を受けました。
しかし、気象条件が厳しい北欧では、その消費量を年間20~30kwh/㎡以内にしたようです。


更に、床、壁、屋根の熱貫流率に付いても、ドイツのパッシブハウス研究所で聞いた数値よりも、北欧では厳しい数字にしています。

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ご覧の様に、床、壁、屋根の熱貫流率U=0.15W/㎡kだったものが、0.06~0.10W/㎡kに性能アップしています。
窓も、U=0.8W/㎡kが、開き窓タイプが0.7~0.9W/㎡kに、FIXタイプが0.6~0.8W/㎡kに性能を高めています。
また、北欧基準では、玄関ドアに付いても0.4~0.7W/㎡kとしていますが、この数値はかなり水準です。
スウェーデンでは風除室を造る事が前提にあり、玄関ドアのより高い数値要求が可能と考えている様です。


このPAROK社のサイトに有った、北欧パッシブハウスの基準値と思われる各部の数値は、無暖房住宅と言われたリンドース団地のパッシブハウスを始め、その後建設されたスウェーデンのパッシブハウスの性能値と比べると、殆ど違いが有りません。
北欧では、ドイツのパッシブハウス研究所の概念に則り、自国の気象条件他に合わせた性能値を割り出した様です。


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(スウェーデンの各パッシブハウス性能値と、北海道パッシブハウスの性能値:右端)


ご覧の様に、北海道パッシブハウスは、スウェーデンの各パッシブハウスと比べても、性能数値では同等です。
むしろ、窓などは各パッシブハウスよりも、勝っています。
北海道パッシブハウスの設計時に、どの程度の性能を有する建物にするか思案した時、北欧と同じか、更に厳しい気象条件である北海道に於いて、その性能値は北欧パッシブハウス以下には出来ないと結論付けました。
また、ドイツのパッシブハウス研究所の認定を取るには、スウェーデンで始めてパッシブハウスと認定された、リンドース団地の性能以下には出来ない事も理解していました。


この様に北欧のパッシブハウスは、中央ヨーロッパに位置するドイツが中心と成って進めるパッシブハウスよりも、性能が高い事が理解できたと思います。
ドイツのパッシブハウス研究所が勧める、パッシブハウス認定に付いても、スウェーデンは独自の歩みを行っている様に思えます。
しかし、パッシブハウスの概念や理論に違いが有るわけではなく、むしろパッシブハウス研究所が言う、各地域の気象条件や実情、伝統技術を持って行うべきと言う考え方に沿っていると言えます。


日本に措いても、高温多湿、高降雪、高雨量など北欧やヨーロッパ地域と違う特有の条件が有ります。
こうした条件下で、省エネで経済的且つ環境改善に寄与するパッシブハウスを、日本で造れる体制が必要です。
北海道パッシブハウスは、設計・施工のノウハウと合わせて、北海道の気象条件下での性能調査と体験調査も実施している事に成ります。
そうした事を踏まえて、日本のパッシブハウス促進に寄与出来ればと考えています。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2010年09月05日|ページの 先頭へ|