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2010年8月31日の北海道パッシブハウス

2010年8月31日(火)、札幌市の最高気温は34℃を記録した様です。
この時期としては、珍しい真夏日で、北海道パッシブハウスの室温も気が付くと、建設後の最高室内温度30.5℃を記録していました。
バルコニーに取付けている温度計を見ると、36℃近辺を差しています。
外壁からの輻射熱を受け、外気温よりも高く表示される為です。


室内の温度上昇を招く一番の原因は、窓からの日射のよるものです。
北海道パッシブハウスは、南面にバルコニーを造り深い庇を受けています。
この深い庇の水平長さは、庇先から窓面まで1230㎜有ります。

しかし、季節による太陽光の窓からの入射はどんどん変化し、8月中旬ごろから床面を照らし始めていました。

日当たり部の床面を触っても、余り熱くなかったので気に止めていませんでした。
ところが、まだ日差しが強い時期であり、それが大きく室温に影響した様です。
室温計測用温度計を見て30℃を越えていたので、今までに無い室温にビックリして、表面温度計で床面計測してみる事にしました。
8月31日14:00の床面温度を測定してその結果を写真に記入して載せました。


左側から網戸越しの日差しによる表面温度は、測定してビックリの42℃でした。
室温上昇の原因は、網戸越しの日差しでした。
窓接続部の日陰部で32℃、トリプルLow―Eガラス越しの日差しによる床表面温度は37℃でした。
この時、ガラス外表面は42℃有りました。
窓ガラスの内外では、5℃の違いです。
外壁面の室内日陰部、床表面温度は一番低く32℃でした。

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現状の南面バルコニーの庇では、これからの季節、午後からの日差しを完全に凌ぐ事は出来ない事が分かりました。
建設当時から、庇を深く取りすぎたと思っていましたが、それでも不足で、秋の日差しには水平よりも垂直の遮熱対策が必要である事も分かりました。
そこで直ぐに、日除け材かサンシェードを求め、ホームセンターに行きましたが、時期外れと、元々需要の少なさから殆ど役に立つ様な在庫製品は有りませんでした。
散々探し廻りましたが無くて、既成品の荷造りシートを加工して、庇の木部から吊り下げ様と考えて、最後に行ったホームセンターの片隅に、日除け材が置いて有りました。
売れ残り品として値下げされ、買われるあても無い様な状態で置いて有りました。
在庫限りですので、ある製品で1,2階分、計4ヵ所の窓遮熱しなくては成りません。
2階は縦使い材を横使用に加工して、1.0m×2.0mで使う事にしました。
1階は1.0m×1.1mを2枚を1ヵ所にし、計4枚を木部から吊り下げました。
この遮熱処置に費やした、材料費総額は¥5,000円です。
この価格で、2~3年遮熱対策が、出来ると考えれば安いかも。


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(2階の窓と外に見える簡易遮熱材)

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(バルコニーに取付けた、簡易遮熱材。木部から吊り下げ、風で揺れない様に下で固定した。)

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(遮熱後の日差しが入った室内床面の様子。表面温度は外壁日陰部の+1.0~2.0℃程度に成った。)


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(1階の窓と外に見える簡易遮熱材)


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(1階の簡易遮熱材の様子。)

パッシブハウスは夏の日差し対策が不可欠です。
一度、室温が上昇してしまうと、中々下がりません。
夜間に外気を入れ、室温の低下処置を取るなどの対応が必要と成ります。
また、固定的な庇などの遮熱対策は、季節間の太陽高度などには、完璧な対応が出来ない事も分かりました。
垂直式の遮熱材採用の方が、良い面が多いかもしれません。


こうしたデータの積み重ねや対策方策の蓄積が、今後のパッシブハウスを始め、日本の住まい造りに役立つ事と思います。
また、北海道パッシブハウスは、北欧のパッシブハウスと同等の性能値で造られいます。
日本の国土で、これだけの住まいを造り、生活した人は今までいません。
ですから、入居後の生活でも、全てが未体験の事ばかりです。
想定外な事が沢山出てきます。
この様な体験も、日本中で私しの家族しか出来ません。
その体験報告や測定データを公表する事で、日本のパッシブハウスが普及前進する為に、役立つ事が出来ればと考えています。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2010年09月01日|ページの 先頭へ|