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適正温度は22.0℃±1.0℃

北海道パッシブハウスでは、快適な生活が続いています。
3月から5月に掛けての3ヶ月の間、室内温度が幾らの状態が適正温度と言えるのか、体感しながら考えていました。
ドイツのパッシブハウス研究所では、21℃と言う数値が良く掲げられています。
この21℃と言う数値が、生活する上で大方適正な室温と言える事を、北海道パッシブハウスに住んでみて体感からも納得できます。


暖房は、居間にある6帖間用のエアコン1台で賄っています。
エアコンからの温風は居間のスペースを暖めた後、天井にある排気口から排気ダクトを通り熱交換換気装置に入り、新鮮空気に熱交換されて各室に給気として戻ってきます。
熱のリサイクルで、全室空調換気を行っているのです。

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(熱交換換気装置で熱交換された新鮮空気が、居室のドア上付近の噴出し口から出てきます。)


5月に入り暖かな日に成ると、いままで熱交換されて室内に入ってきた空気が、自動運転によるバイパス機能で、外気を直接室内に入れる操作に変っています。
熱交換換気装置の設定温度で、熱交換する必要が無い温度に成ると、外気をフィルターを通して直接給気する動作に成っているのです。


寒い時期を振り返り、適正な室温を考えています。
寒い時期の室温設定は、暖房消費エネルギー量に関係する為、特に注意しながら各所にある温湿度計を見ていました。

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(洗面所の温湿度計、左が室内温湿度用で右が熱交換ダクト内の温度測定用)


ところで体感温度は、下記の表の様に、空気温度、気流、放射温度、湿度、代謝量(met)、着衣量(clo)の6つの要素から感じています。
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ドイツのパッシブハウス資料の中から、下の表を発見しました。
この表は、適正な温度を示す表の様で、着衣量(clo)は1.0のスーツ姿、代謝量(met作業量)は着席姿勢よりも0.2高いラインを示しています。
この2つの赤ラインが交差する点の温度は、21.5℃付近です。
この表の着衣量1.0は、スーツ姿ですから、示された室温はオフイスでの温度の様です。
自宅でスーツ姿は余りありませんので、もう少し軽装であれば、代謝量(作業量)を上げるか、もう少し高い室温にするか、あるいは我慢をして過ごすかに成ります。
この様に、室温の要求温度は、温熱環境の6要素により決まり、その人の体調や健康状態、年齢などによって変ってきます。


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私は、北海道パッシブハウスに住んでみて、冬の室温は22.0±1.0℃が適温だと考えています。
適正室温が、22.0±1.0℃では高すぎる、もう少し低くても我が家は大丈夫だと言われる方は、それでもよいのではないでしょうか。
快適な温度と感じる温度は、人により違います。
全ての人が快適とか適温と感じる温度は無く、大方の人が快適、適温と感じる温度を良しとしているだけです。


それよりも重要なのは、その快適、適正温度の状態に於いて消費する暖房消費エネルギー量が、パッシブハウス基準では年間15KWh/㎡以下でなければ成らないと言う事です。
表は、この暖房消費エネルギー量15KWh/㎡以下で、適温とした21.5℃を建物内全室で保つことが出来る建物がパッシウハウスである事を示しているのです。
室温と暖房消費エネルギー量が、設定数値内であってこそ意味があるのです。
室温だけを語ったり、暖房消費意エネルギー量などの片方をだけを語るのは間違いです。
『この家は暖かいですよ』は良いのですが、どれだけの年間暖房消費エネルギー量に於いて成り立っているのかが問題なのです。


どんな家でも暖かく出来ます。
沢山のエネルギーを使えばそれは可能なのです。
室温と年間暖房消費エネルギー量の両方の数字が重要なのです。


日本に於ける民生部門のエネルギー量が増えているのは、この適正または快適温度を住人が求める為、低性能な家故にエネルギー量が増えるのが原因です。
或いは、住人が満足する室温と建物の性能のアンバランスが、エネルギー量を増やす結果を招いていると言えば分かりやすいかもしれません。
従って、適正又は快適性を確保する事の出来ない現状の建物造りを続ける限り、民生部門のエネルギー量は増え続ける事に成ります。


この打開策は、住人が要求する適正温度を確保する建物を造る事で解決します。
パッシブハウスの概念は、この建物の快適性の確保が大前提に有ります。
室温が22.0±1.0℃で暖房消費エネルギー量が年間15KWh/㎡以下であれば、北海道パッシブハウスは、室温を高く設定した不利な条件に於いても、パッシブハウス基準をクリアーする優れた建物といえます。(現在年間サイクル性能計測中)

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2010年06月17日|ページの 先頭へ|