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パッシブハウスは高嶺の花か

北海道パッシブハウスを見学に来た人が、必ず聞く事は『高いでしょうね』『お幾らですか』が、一番多い質問です。
確かに、北海道パッシブハウスは、断熱材が一般住宅の4倍強、窓の性能も3倍以上で海外からの輸入ですし、換気装置も熱交換型でこれも海外からの輸入品です。
従って、建設コストも一般住宅から見ると高価に成ります。
しかし、一般工事費の約2倍弱の価格で出来ます。
また、有名ハウスメーカーの価格と殆ど変わりは有りません。
この様に言うと、そんなに高いのと言われそうですが、以下の内容を聞けば納得するのではないでしょうか。


先ず一つ目は、建物の耐用年数が飛躍的に伸び、あなたの子孫の代までパッシブハウスは使えます。
その理由は、断熱材で保護された構造体は、長期間建設時期と同じ状態で維持されます。
その為、建物全体を支える、主構造部分への経年変化(腐れなど)が起きずらく成ります。
したがって、長期の使用に耐える、長持ちの家と成るのです。
パッシブハウスが、廻りの家よりも3倍以上長持ちしたら、2倍弱の値段でも充分価値があるのではないでしょうか。


隣の家(一般的な家)が、2500万で建つとしましょう。
2500万(30年)+2500万(30年)+2500万(30年)=7500万(90年)
つまり、2500万の家を30年毎に建替え、90年間に3回建てとします。
その間、30年間の間に、リフォームを1回500万かけて維持します。
500万×3回=1500万
一般の家は、90年間の間に、7500万+1500万=9000万(2世代か3世代間に)掛ける事に成ります。

一方、パッシブハウスは、最初は2500万×2倍弱として、4000万としましょう。
90年間に1回500万のリフォームを3回行ったとして、1500万です。
パッシブハウスは、4000万+1500万=5500万(まだまだ使えますが90年間として)と成ります。
結果は、9000万-5500万=3500万パッシブハウスの方が、得に成ります。
長く使える事は、それだけで大きな節約に成ります。
壊して建替える事は、0からのスタートで大きな経済的負荷を伴うのです。
これかの社会、経済、環境の両面からの負荷を考えると、長く使える物造りが不可欠です。
一つ目の理由は、パッシブハウスはトータルでは得である事です。


(予算に付いて一言:ソーラー発電設備を設けるよりも、その予算と一般的な住宅に掛かる断熱費をトータルすると、パッシブハウスにするだけの断熱費に成ります。
つまり、ソーラー発電設備を止めて、その予算を断熱材に廻すと、パッシブハウスの断熱材費が確保出来るのです。
その他に断熱を支える下地材や大工さんの手間費が別に掛かりますので、それでパッシブハウスが出来るわけではありませんが、ポイントと成る断熱費用が確保出来る事と成ります。
省エネの手順的は、アクテブな設備機器を優先するよりも、パッシブな断熱強化が先で有る事を知ってほしいと思います。
ソーラー発電設備が省エネの先導の様に言いますが、本当の省エネ材は断熱材です。)


二つ目は、室内環境が飛躍的に良く成る事です。
家は、住人を外的危害から守る役目をしています。
雨や風、寒さ、暑さなど、必然的的な害から住人を守る事が最重要目的です。
それにより、健康や健全な人生が送れる事に成ります。


しかし、現状の住いは、寒さ暑さに付いては、その役目を果たすだけの性能を有していません。
特に、北海道の寒冷地に適した住宅性能を保ちながら、省エネな建物は殆ど無いと言えます。
現状の、住宅基準の目安は、1999年(平成11年)に出された次世代省エネ基準がベースです。
今から、11年も前の基準値を、次世代省エネと題し、後生大事に今でも使っているのです。
低レベルの基準値を、10年以上も次世代と証し、住宅の基準値で使っている国が、他にあるでしょうか。
その低い基準値を実しやかに、建築業界は消費者に示して、低レベルの住宅を沢山造っています。


例えば、4月中旬に桜の咲くスウェーデン第二の都市、ヨーテボリ市の一般的な住宅の壁断熱厚さは、270㎜です。
屋根の断熱も500㎜で、上に書いた日本の次世代省エネ基準(北海道Ⅰ地区)の2倍の厚さです。
窓も、3層(トリプル)ガラスの木製です。
ドアも、木製断熱ドアです。
札幌市よりも先に桜の花が咲く都市の、断熱基準の半分の厚さしかないのが北海道の住いなのです。
これは、驚きよりも呆れてしまう現実なのです。
これでは、省エネどころか、エネルギーの浪費以外にありません。
北海道の民生部門(家庭、事務所等)の、エネルギー消費による二酸化炭素排出量が、1990年比20%増に成ったと新聞報道されたのは、つい最近の事です。
京都議定書では、1990年比6%削減(2012年までに)の約束でした。
それどころか、14%も増やして何が削減でしょうか。


2008年2月21日、スウェーデンのラインフェルト首相はEU議会で演説し、「スウェーデンは1990年以来、44%の経済成長(GDP)を達成し、この間の温室効果ガスの排出量を9%削減した」と語りました。
スウェーデンの温室効果ガス削減と経済成長の両立は、正しく日本の手本と成る事です。
世界の温室効果ガス削減などと、大上段に構えないにしても、各家庭の経済効率から言ってもパッシブハウス的な家造りが無くては、今後の時代に合わない事は理解出来ると思います。


パッシブハウスの理念は、『効率的にエネルギーを使うのではなく、効率的に減らす事』なのです。
パッシブハウスは、暖房エネルギー消費量は年間1㎡当り15KWh/㎡a以内(中央ヨーロッパ気候で)です。
灯油換算すると、1㎡当り1.5L以下です。
40坪の家全体を21℃平均に保つ状態で、年間暖房費が198Lです。
現状灯油価格が65円/Lとして、12,870円/年で済む事に成ります。
従って、二つ目の理由は、省エネ効果でランニングコストが大幅に減る事です。


三つ目は、室内空気が大変クリーンな事です。
お金を払う事の無い、空気に対し、私達は無頓着すぎます。
空気の酸素濃度が薄くなると、人の思考能力や判断力は低下します。
また、それ以上になると生きていけません。
そこまで行かなくても、体内に入り重要な働きをする、室内空気に対し余り対策を高じてきませんでした。
しかし、近年は屋外の空気も汚染が進み、限られた箇所から入ってくる室内空気は、よりクリーンな空気を必要とします。
パッシブハウスは、建物の気密性能が極端に高い建物です。
従って、室内への必要空気は、機械換気による事になり、限定的に室内に送られてくる空気は、換気装置のフィルターを通る事に成ります。
このフィルター濾しの空気は、屋外の空気に含まれる小さな埃や有害物質を有る程度、室内に入る事を防いでくれます。
室内で空気清浄機を動かすよりも、本来の導入空気をフィルターで濾す方が、効果が上ります。
また、室内臭も排出する為、室内環境は極度に良好な状態と成ります。
しかも、パッシブハウスの換気装置は、熱交換型ですから、今まで屋外に捨てていた室内の快適な温度の空気から、新鮮空気に熱だけ受け渡す事をやってのけます。
つまり、エネルギーの節約と室内環境を良好にする役目を行う装置がついているのです。
わたしは、建物に高級車を付けている様な気分でいます。
外を走る高級車は、限られた時間しか使用せず、使用期間も10~15年程度です。
しかし、我が家の室内高級車は、24時間働き家族全員の健康を守り、しかも20年以上動き続けます。
そして、ガソリンの様な高価な燃料を沢山使わず、僅かな電力で家中を快適な室温に保ってくれます。
この様な最高級な住いを、熱交換換気装置で演出しているのが、三つ目の理由です。


四つ目は、室内の静かさです。
パッシブハウスは、高断熱です。
その断熱材と高気密性で、室内が大変静かです。
風の強い日も、日曜に隣の人が高音で音楽を聴いていても、隣家で楽器を演奏しても、殆ど聞こえません。
これには、窓の性能も加味していますが、快適な室内環境を前提としているパッシブハウスには、必然的な性能の一つです。
四つ目の理由は、室内空間が大変静かで、快適で有る事です。


以上の様に、本来建物に無くては成らない性能を、高いレベルで担保しているのがパッシブハウスです。
言葉で、パッシブ・・・・・を唱える建物は沢山有りますが、上に掲げた様に、本物のパッシブハウスは全てが最高レベルなのです。
一生に一度の買い物をする割には、判断基準が狭い状態で決断しているのが、住いの購入です。
その決断が、外れなければ良いのですが、残念ながら日本の住宅は、殆ど外れに成ります。
ただ、周りが同レベルだから分からないし、問題にも成らないだけでなのです。
パッシブハウスを、新築や改築計画内の選択内に入れない事は、大変なマイナスだとは思いませんか。


疑問に思ったら、世界の省エネ住宅と同レベルの、北海道パッシブハウスを是非見に来て下さい。
体感型実証・実験住宅は、いつでも見る事が出来ます。
それから、求める家を考えても遅くはないと思います。


注意:パッシブハウスとは、中央ヨーロッパ気候に於いて、年間の暖房エネルギー消費が、床面積1㎡当り15KWh/㎡(灯油換算約1.5L/㎡)以内と、一次エネルギー消費が床面積1㎡当り120KWh/㎡以内で済む建物です。
パッシブソーラーハウス、パッシブ換気ハウス、OMソーラーハウス等は、一部分パッシブな部分を活用していますが、本来のパッシブハウスでは有りません。混同しない様にしましょう。】

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2010年04月15日|ページの 先頭へ|