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パッシブハウスが主流に成る

環境、エネルギー、経済、何れを考えても、これからの住いはパッシブハウス型に移行します。
社会構造の変革やエネルギー問題が避けて通れない状況に措いて、今までの住いに対する考え方を変えなくては成りません。
日本には、省エネ技術は充分有るが、住いにその技術を用いる必要性を主張する行政も業界も有りません。
何故かと言えば、日本の社会構成上、エネルギー消費を前提にした経済システムが構築されている為に、それを否定しエネルギー消費を鈍らせる動きが主張できない風潮が有る為です。


しかし、現状のエネルギー消費システムを続ける事は、新たな問題や危機を生み出す事を、十分認識出来ると思います。
エネルギーの殆どを輸入に依存する我が国の措いて、消費を前提とした経済活動は長くは続きません。
また、世界的に見ても、代替えエネルギーが確実なモノにならない限り、有限であるエネルギー資源の争奪戦が続きます。
何れ無くなるエネルギー資源で、消費の拡大を前提とした経済システムや社会構造では、行き詰る事は確実です。
そうした中で、人間が生きて行く為に必要とする住いの有るべき姿は、省エネ型であると答えが出ます。
しかも、パッシブ型の省エネ住宅が理想型だと言えます。


今まで日本でも造られてきた、パッシブ・・・・・と言う省エネ住宅ですが、過去の失敗の原因はパッシブで得た僅かなエネルギーを、逃がしてしまう造り方に原因が有りました。
何故ならば、下記にある様な重要なポイントも分からずに、省エネ住宅やパッシブハウス化を進める事を行ってきたからです。
日本では、パッシブ・・・・・と題したネーミングでパッシブハウスとは程遠い、省エネでは無いパッシブハウスもどきが沢山存在します。
これは、パッシブハウスを冒涜した、偽りの建物です。


注意:〔パッシブハウスとは、年間の暖房エネルギー消費量が、建物1㎡当り15KWh以下(灯油換算で1.5L/㎡以下)、照明他の1次エネルギー年間消費が、建物1㎡当り120KWh以下の建物を言います。〕


このパッシブハウスを造る為の5つのポイントは、ドイツのパッシブハウス研究所で、2009年3月にレクチュアされたものです。
この5つのポイントが、建物を高性能にする全てを言い当てています。


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①床、壁、屋根断熱のU値≦0.15w/㎡・k以下にする事。(ドイツ気候圏で適用)
②熱橋(ヒートブリッジ)部分のψ値≦0.01w/m・k以下にする事。
③窓、玄関ドアのU値≦0.8w/㎡・k以下にする事。
④気密施工に措ける測定結果は、50Pa加圧、減加圧測定で0.6回/h以下とする。
⑤換気は熱交換換気装置により行い、熱交換率は75%以上とする。


この5項目は、ドイツに於ける長年の研究や試行錯誤から得た尊い教えです。
日本が掲げた、1990年比温室効果ガス削減値25%も、民生部門の上昇を抑え且つ大幅な削減を行わなければ、実現は難しいと思います。
正しくこの5つのポイントを、日本国内の新旧建物に当てはめれば、その性能の低さや何処にどの様な対策を取れば、その解決策に成るかの結論が出る事です。
ドイツや北欧諸国が、高い目標値をクリアー出来ているのは、こうした現実的対応の結果で有る事が分かってきます。
このドイツから教えられた5ポイントを実践して、全ての建物をパッシブハウスに向かわせる事が、未来への道筋だと私は考えています。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2010年04月05日|ページの 先頭へ|