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基礎からの熱損失を防ぐ(2)

基礎からの熱損失を防ぐ方法をいろいろ考えていました。
基礎断熱を2層化する事で、基礎からの熱移動を最小にする事を実施しましたが、布基礎本体は2つの断熱材で完全には区画出来ますが、基礎ベース部は断熱材で区切る事は出来ません。
そんな時、断熱材の変更で、EPS105㎜材が使用できなく成ってしまいました。
そこで、この材料を基礎下部の、断熱補強材として使用する事を考えました。
2種類のサイズが有り、大きいサイズ460㎜幅を接着材と樹脂製杭で基礎に貼り付けました。
当初は、スカート断熱方式での採用を考えましたが、基礎根掘りの余掘り幅が少なく、断熱材を水平に敷く事が出来ませんでした。
その1層目は私の作業力(体力と技術力)では不可能でしたので、業者さんの施工で実施しました。

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(基礎断熱材の隙間やセパレーター穴をウレタン処理し、EPS105㎜を貼る準備中。薄緑のシートは基礎、耐圧版下に敷いた防湿シートの余長分)


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(EPS105㎜×460㎜を接着材で貼り付けた状況)


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(基礎コーナー部のEPS105㎜貼り状況)

更に、EPS105㎜×340㎜の材料を、今度は私が樹脂製杭で貼り付けました。
施主のセルフビルドよろしく、断熱材を先に増し貼りした105㎜×460㎜に足し添えました。

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(105㎜×460㎜の上に、105㎜×340㎜を貼り付けた状況。1枚目の断熱材上端はコーキング処理、継ぎ目には防水テープで水処理済み。)


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(基礎コーナー部の2枚目増し貼り完了状況)

この様な処置で、基礎下部ベース部の熱損失を緩和しました。
基礎の熱損失は、現状の計算では厳しい数値設定です。
今回の断熱処置が大きな効果や計算上有利な状況では有りませんが、如何に熱を逃がさないかと言う目的の建物には、一つの方策に成るものと考えています。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2009年10月25日|ページの 先頭へ|