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Neopor(ネオポール)断熱材

グレーカラーの Neopor断熱材 は、BASF社の従来型EPS断熱材である、Styropor(スタイロポール)を改良した断熱材です。
特殊な黒鉛粒子を練り込んで、それが鏡のように熱線を反射することで、断熱効果を高め建物からの熱の損失を防ぎます。
Neopor断熱材は、パッシブハウスはもちろん、温暖な気候地域では冷房時に使用するエネルギーを30%以上削減する効果もあると書かれています。


暖房用に、年間㎡当り21 リットルの灯油が必要な古いアパートを、Neopor断熱材で改良する事で、灯油の消費量を年間5 リットルまで削減した例も有ります。
つまり、80 平方メートルのアパートなら、年間の灯油消費量が約1,280 リットル、CO2 排出量は約4,090キログラム削減できることになります。
80 平方メートルの居住空間を断熱するのに必要なNeopor を生産するには、灯油約1,000 リットル分のエネルギーが必要ですが、この量は、一冬の居住期間で回収することが可能です。


従来のEPSとNeopor材を比較すると、赤外線の吸収と反射効果で、熱伝導率を大きく減少させる事を可能としました。
例えば、材料対放射熱の透過率が、一般的なEPSに比べて制限されている事で、絶縁効果は従来のEPS板よりも最大で20%高くなります。
Neoporは、通常のEPS材と同等質量で25%軽く、熱伝導率は20%低い性能を持ちます。
同じ容量では、重量+熱伝導率アップ=で、20~30%のメリットが有る事に成ります。


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Neoporの粒子形状と発泡後形状。


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同じく、Neoporの粒子形状。


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BASF社の、1Lハウス展示スペースに有ったNeoporの粒子状サンプル。


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同じく、Neoporの実厚サンプル。


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Styropor(スタイロポール)EPS材との、Neoporの性能比較サンプル。


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Styropor(スタイロポール)EPS材が必要とする厚みの、Neoporは約20%減で済みます。


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通常のEPSとNeoporの性能比較表です。
同じ質量15㎏/m3の場合、通常EPSの熱伝導率が0.037W/㎡・kに対し、Neoporは0.032W/㎡・kの性能です。


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この表は、Neopor材はクラスAに属し、XPS材やポリウレタンと同等の製品性能である事を示しています。
つまり、EPS材としてのNeopor材は、環境配慮やリサイクル性を持ちながら、それらの問題を解決できないXPS材やポリウレタンと同等の性能値である事が、大きな特徴なのです。


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3Lハウスの外壁外断熱工事で使われている、Neopor断熱材。
3Lハウスの外壁では、200㎜のNeopor断熱材が貼られています。


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同じく、3Lハウスの外断熱工事。


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3Lハウスの屋根断熱工事。
屋根にも200㎜のNeopor断熱材が貼られています。


ところで、厚いEPS切断するのは大変手間が掛かります。
鋸などで切断すると、EPSの切断屑の処理に困ります。
3Lハウスの資料に、Neopor断熱材の切断写真が有りました。

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これは、電熱線式のEPSカッターです。
こうした工具は日本には有りません。
繊維系断熱材をカットする専用の架台もスウェーデンなどでは使われています。
日本の断熱材メーカーの対応が待たれます。


もう一つ気になった記事が、BASF社のサイトに有りました。
Neopor断熱材の韓国向けカタログです。
BASF社は、韓国内法人を設け積極的な営業展開を行っている事が伺えます。
日本にも、BASFJapanが在るようですが、Neopor断熱材やPCMスマートボードなどは、国内市場には出廻っていません。


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これは、韓国に出来た3Lハウスです。
BASF社のNeopor断熱材カタログに掲載されています。
お隣の韓国では、3Lハウスが実際に建てられ、省エネ住宅のランドマーク的な効果を果たしています。
日本にも、省エネ住宅のランドマークとして、業界関係者や研究機関の指針になる様な、3Lハウスや3L以下ハウス、布いてはパッシブハウス建設を勧める必要性を感じています。


Neopor断熱材は、環境を配慮したエコ断熱材です。
その上、XPS断熱材やポリウレタン断熱材と同等の性能を有します。
こうした観点から、ドイツなどでは環境と性能が伴わなければ、市場では受け入れられない事が分かります。
EPS断熱材は、炭化水素を発泡ガスに用いていて、製造後、短期間で大部分のガスは、空気をと置換されます。
その為、長期間に亘り経年変化を起こさない断熱材なのです。
つまり、経年変化で発泡ガスが抜けるおそれが無い断熱材です。
Neopor断熱材は、そうしたEPS断熱材の優れた環境特性を持ちながら、断熱性能を高めた環境配慮型高断熱材と言えます。


日本では、XPS断熱材やポリウレタン断熱材は野放し状態です。
これらの断熱材では、発泡ガスが経年変化で置換して空気中に放出されると言われています。
そのガスは、温室効果もたらすガスです。
XPS断熱材やポリウレタン断熱材は、20年経過すると、断l熱材に含まれている発泡ガスの30~50%が、既に断熱材から抜けきっていると環境省の資料に掲載されています。
また、これらの断熱材は、再生不可能なため、焼却廃棄する方法しか有りません。
環境省でも、これらの断熱材処分のガイドラインを出していますが、その実態は放置状態です。


省エネや、温室効果ガス削減に寄与するエコ材と言われる断熱材も、相反する環境破壊を増幅する実態が有る事を知る必要が有ります。
過去に使用されたXPSやポリウレタン断熱材の廃棄処分は、今後膨大な量として実在しているのです。
これらの断熱材処理方法を的確に行わないと、膨大な温室効果ガスが大気中に放出される事に成ります。
しかも、今日現在もそれらの断熱材は、省エネ、エコ材と考えられる善玉製品として採用されているのです。
断熱材の環境配慮は、今後、日本の建築業界に課せられた大きな問題です。
断熱材一つから見ても、日本の省エネや環境に対する取り組み方が、如何に遅れているかが分かると思います。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2009年06月05日|ページの 先頭へ|