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プラスエネルギーハウス(その1)

2009年3月5日(木)


スウェーデンのプラスエネルギーハウスを視察しました。
この建物は、ルンド大学元教授(建築士、建築環境工学博士)である、Karin Adalbart(カーリン アダルバート)さんの自宅に成ります。
カーリンさんは、現在Prime project と言うコンサルティング会社の社長だと聞きました。
自分の今までの研究の集大成として、このプラスエネルギーハウスを建て、実証実験棟とし今後の活躍の場とする構想の様です。


建設地は、スウェーデンの南部、マルメ市とルンド市の中間辺りに位置する団地内です。
建設地上空写真を掲載してみました。
団地は、高速道路にも程近いのですが、畑や牧草地などが近くにあり長閑な場所でした。

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(プラスエネルギーハウス建設地団地上空写真-001)
右上角地、黄色の目印部分が、プラスエネルギーハウス建設地


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(プラスエネルギーハウス建設地団地上空写真-002)
外周道路を木々で仕切る、角地に位置しています。
ここは古い団地の様で、付近の建物は築30年位の感じでした。


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(プラスエネルギーハウス建設地団地上空写真-003)
黄色枠の部分に、現在は建物が配置されています。
地図真上を北とすると、現地で聞いた方位よりも、少し東に振れた建物配置の様です。


現場に着くと、Karin Adalbart(カーリン アダルバート)さんが出迎えてくれました。

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(プラスエネルギーハウスを背にした、カーリン アダルバートさん。手前は友子・ハンソンさん)


現場の進捗は、70%位で、正に工事真っ盛り状態でしたが、REC社の計らいからか、プレゼン用にプロジェクターや椅子まで用意して説明頂きました。

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(プラスエネルギーハウスのパース前で、プレゼンの概略を説明するカーリン アダルバートさん)


【以下、プレゼン内容】

(Ⅰ)
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この建物は、スウェーデンで一番の省エネ建物に成る予定です。
2009年4月完成予定です。(見た感じでは、4月下旬まで工事は掛かりそうでした。)

(Ⅱ)
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これが、1階平面図です。
インナー式風除室とし、2重の玄関ドアで仕切っています。
壁を薄くする必要の有る部分には、真空断熱材を使用しています。
真空断熱材の採用はまだ珍しく、見学に来たスウェーデンの人達は、皆さん驚かれます。


(Ⅲ)
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2階平面図です。
南面の窓は、ソーラーパネルの配置の為、1ヶ所に限定しています。
(写真の左側が、南面です。)


(Ⅳ)
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同じく、2階平面図。


(Ⅴ)
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プラスエネルギーハウスとは、家で使用するエネルギーよりも、作り出すエネルギーの方が多いからです。
スウェーデンのパッシブハウス基準から言うと、10+2W/㎡です。
従って、ドイツのパッシブハウス基準とは異なります。
気密は、0.3L/㎡・S(50Pa)です。
窓は、0.9W/㎡k以下で、この建物窓は、0.8W/㎡kです。
防音レベルは、寝室でBクラス以下を確保しています。


(Ⅵ)
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床、壁、屋根の断熱確保。
ヒートブリッジを無くする。
気密性能の確保。
熱交換換気装置を装備。
以上に付いては、パッシブハウスの条件ですから、皆さんはお分かりだと思います。

このプラスエネルギーハウスでは、普通のパッシブハウスでは行っていない次の事柄を、実施しています。
真空断熱材の採用。
エアーガラスの採用。
排水熱を回収する設備。
Micronal PCMボードと言う蓄熱するボードの採用。
これらの採用で、性能と省エネ効果を高め、エネルギー回収効果を高めています。


(Ⅶ)
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これは、壁の断面図です。
U値は、0.07W/㎡・kです。
断熱厚は520㎜です。

(Ⅷ)
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施工中の外壁です。


(Ⅸ)
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屋根の断面図です。
U値は、0.08W/㎡・kです。
断熱材は、合計で520㎜です。


(Ⅹ)
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屋根の断熱施工写真です。
屋根の構造は、TJIを使用しています。
その屋根下地間に、ロックウール断熱材を2層に入れています。


(XI)
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この建物では、真空断熱材を採用しました。
壁を薄くしたいので、普通の断熱材性能の7倍の性能がある、真空断熱材を使いました。
でも、現状では値段も7倍します。


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(カーリン アダルバートさんが手にする真空断熱材)


(XII)
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窓は、エリート社の製品です。
U値は0.8W/㎡・kです。
クリプトンガス入りで、Low-Eフィルムが貼られています。


(XIII)
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これは、エアーガラスと言います。
このガラスの特長は、半透明で外からは見えません。
性能値も、0.021W/㎡・kです。
浴室の窓に使用しました。


プラスエネルギーハウス(その2)に続く。

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