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遠い村から来た窓(その1)

2008年12月4日(火)に、待ちに待ったNorDan社の窓が、苫小牧港に到着しました。
遠い国、ノルウェーの小さな村、モイ(Moi)村から来ました。
2009年着手予定の、無暖房住宅PROJECT-1に使用する窓です。
12月10日に、早速、税関検査を受けたばかりの、商品の確認に行ってきました。


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(苫小牧の倉庫に置かれた、NorDan社の窓)


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(NorDan社の窓は、EU諸国やノルウェーの省エネ住宅で採用されています。)


苫小牧の倉庫に置かれた窓を見ると、長い道のりを経て日本のある事を思います。
製品の近くに寄ると、微かですがノルウェーのモイ(Moi)工場の匂いが有りました。
懐かしい匂いに、遠くからやってきた窓に触れながら、『よく来たね』と声を掛けました。


スウェーデンのアーリングソス市にある、パッシブハウスセンターでこの窓を初めて見ました。
パッシブハウスや無暖房住宅を考える時、その外郭を成す床、壁、屋根の計画は、現状の日本材でも出来ます。
しかし、外郭の窓とドアに付いて、その性能を担保する製品が日本国内には有りません。
窓に至っては、その性能を誇大表示し、如何にも高性能を謳う製品が市場に出回っている事すら感じられるところです。


そうした中、スウェーデンのパッシブハウスセンターで見た、NorDan社の高性能窓が手に入る可能性がある事が分かりました。
この機会に、NorDan社の窓を日本に輸入出来ないか、またNorDan社の工場を是非見たいと考え、ノルウェーに出かける事を決意しました。


NorDan社は、窓とドアを生産している会社で、ノルウェーに4工場、スウェーデンに2工場、ポーランドに1工場を置いています。
今回は、その中で最も大きい工場である、Moi工場を訪問する目的で出発しました。
しかし、ノルウェーへの旅は経験は無く、急な出張の為、殆ど準備もせずに、無計画な訪問と成りました。
この状態は、多くの海外旅行を経験している、(有)イーアイ社長の堀内氏も同じ状況だったようです。
それを知らない私は、堀内社長に任せておけば良い位の考えで、早くNorDan社に行き、高性能な窓の説明や製造工程を見る事だけを考えていました。


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(ノルウェーの最南端の港町クリスティアンサンから、北西へ約100kmの位置にあるMoi)


NorDan社窓の性能は、熱貫流率U値は、0.7W/㎡・kです。
この数値は、現状北海道の住宅で使用されている、PVCサッシ(Low-Eペアガラス)のK=2.33W/㎡・Kの約3倍の性能値に成ります。
スウェーデンの無暖房住宅の窓でも、U=0.8W/㎡・kが殆どで、そこでの性能以上と言えます。
スウェーデンの、パッシブハウスセンターにもこのNorDanの窓が展示されて、パッシブハウス建設には必要な窓と評価されています。


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(スウェーデンのパッシブハウスセンターに展示されている、NorDan社の窓です。2008年4月撮影)


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(外国製品であるNorDan社の窓は、スウェーデンの国内製品よりも高い評価を受けている。2008年4月撮影)


2008年6月1日~2日にかけて、ノルウェーの窓・ドアの会社である、NorDan社を訪問しました。
札幌のビール輸入会社が、ノルウェー産の地ビールを輸入する為、現地を訪問する事を知り、その輸入会社の社長F・Kに、NorDan社への道筋を付けてもらい、窓担当者と同時期に会ってもらえる事に成りました。
同行は、(有)イーアイの堀内社長との二人旅です。
現地で、札幌のビール輸入会社社長のF・K氏と会う予定です


今回は急な計画に成った為、成田経由ではなく、関西空港~オランダ経由で、ノルウェー、クリスティアンサン空港行きと成りました。
KLMオランダ航空への搭乗は初めてでしたが、機内装備が充実していて大変快適な旅と成りました。
しかし、乗り継ぎのため降りた、オランダ空港はハブ空港の為、入国検査が大変厳しく、私が持参したビデオカメラ用の三脚を、伸ばしり縮めたりして随分慎重に検査されました。
また、オランダからノルウェー、クリスティアンサン空港行きのローカル線は、乗り継ぎまでの待ち時間が長く、時差との関係で、大変疲れました。


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(オランダ、スキポール空港内の様子です。)


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(スキポール空港の窓に取付けてあった、外ブラインドです。窓ガラスは空気層が12mm以上あるペアガラスです。こんなに大きな窓ガラスでも、複層ガラスでした。また、外側での遮熱処理の基本は確実に実行されている事もスウェーデンなどと同じ行動です。)


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(空港近くのビルの様子です。外側での遮熱処理で、西日を避けるオーニングも活躍しています。)


クリスティアンサン空港に漸く到着しました。
到着は、現地時間の22時30分頃でしたが、外はまだ薄明るく北欧の白夜の時期を思わせる状況でした。
NorDan社のあるモイ(Moi)村には、直接向かわず別な用事でモイ(Moi)村とは逆方向になる、西にあるGrimstad(グリムスタッド)町に2日滞在します。


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(ノルウェーのクリスティアンサン空港正面の様子)


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(現地時間22時40分の空港前の様子です。緯度の高い北欧は、この時期長い昼間が有ります。)


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(Grimstad町に向かうバスです。町までは空港から約1時間かかります。)


Grimstad町に着いたのは、現地時間24時の近くでした。
ホテルを探し当て、就寝したのは翌日になっていました。
長い1日目が、漸く終わりました。


翌日、Grimstad(グリムスタッド)町を探索しました。
曜日は日曜日だったので、朝の8時に付近の住宅地を歩いても、外にいる人は殆どいません。
Grimstad町は、海に面した綺麗な町でした。
家々も小奇麗に整備され、町全体が釣り観光客などを迎える姿勢が現れていました。


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(Grimstad町の港の風景です。大変美しい町です。写真提供(有)イーアイ)


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(商店街の様子です。小さな町のお店屋さんが並んでいます。写真提供(有)イーアイ)


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(商店街の直ぐ隣は、普通の民家が続きます。写真提供(有)イーアイ)


Grimstad町での用事を済ませ、ここからクリスティアンサン市へバスで向かいます。
Moi村は、クリスティアンサン市から更に、急行列車で2時間程の山奥に有ります。


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(クリスティアンサン市は、人口7万人程の町です。フェリー乗り場を写す。)


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(市内の様子です。)


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(公園の噴水)


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(クリスティアンサン駅の様子、駅は無人駅で切符は自動販売機から購入します。)


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(クリスティアンサン駅のホームです。)

購入した切符が、一つ後の列車用だった為に、車内では席に座る事が出来ず、スーツケースを椅子代わりにする旅と成りました。でも後の列車は1時間以上後でしたから、その事を考えるとまだ楽だったかもしれません。


ノルウェーは、山と湖、そして森林の国と言った感じでした。
山間部を走る列車の窓からは、森と湖が繰り返し写し出されます。
だんだん見慣れた景色に飽きてきました。


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(山岳と森林を繰り返すロケーションに、些か飽きがくる窓の風景でした。この写真は比較的拓けた景色ですが、殆どが線路横の岩盤や木々の繰り返しでした。)


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(山岳地には大小の湖が沢山あり、僅かな合間だけ景色の変化を演出してくれます。)


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(山中の至る処に、住宅が見えます。交通手段はどうすのかと思われる様な所にも、綺麗に手入れされた住宅が建っていました。ノルウェーの住宅は、どの家も手入れの行き届いた外観でした。)


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(クリスティアンサンから2時間程の汽車の旅を終え、漸く着いたMoiの駅です。この駅も無人駅です。外壁の塗装工事中でした。)


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(クリスティアンサンから乗ってきた列車です。)


村で唯一のホテル、Moiホテルにタクシーで向かいました。
着いたところ、Moiホテルはホテルとは名ばかりで、道路沿いのモーテルと言った感じです。
しかし、小さな山間の村では充分な施設と思い直しました。


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(Moi村では、唯一のホテルである、Moiホテル)


国道を走る車の音が聞こえる部屋でしたが、夕日に映える湖の湖面が印象的な部屋でした。
北欧の、長い1日の終わりを待たずに就寝しました。


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(長い1日が終わりを告げる、日の入り直後の湖面と山間の様子)


遠い村から来た窓(その2)に続く。

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