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14-3.気密化と貫通部処理、国内基準と国際基準

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今回は、気密化と貫通部処理、国内基準と国際基準と題して書きます。


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建物の気密は、気密測定で求められます。


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しかし、その気密測定方式が、日本と国際基準で異なる事をご存知でしょうか。
日本では、9.8Paの気圧差で測定しますが、国際基準では50Paの気圧差で行います。
つまり、5倍の圧力差が有るのです。


また、日本では9.8Paでの測定値に対し、述べ床面積で除ずるのに対し、国際基準では建物の体積で除します。
日本の気密測定は、測定する気圧差は5分の1で、また測定エリア全体体積では無く、平面積での計算値など、日本特有の気密性能値なのです。


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この写真は、スウェーデンの無暖房住宅での、気密と熱橋測定の様子です。
上2枚の写真は、サーモ測定器で外部の熱橋を探している写真です。
断熱不良や、窓廻りの温度変化を確認しています。


下2枚の写真は、気密測定関連の写真です。
左は、貫通部機材の口を塞いでいる様子です。
右は、スウェーデンの気密測定機材です。


ご覧の様に、気密測定は防湿、気密工事完了後、直ぐに実施しています。
この現場時期に気密測定を行うと、気密不良部分を確認出来て対応できます。
また、どの様な部分が問題に成るのか、自分達の施工が正しかったのも良く分かります。


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当社の、工事監理物件であるQ0.80住宅でも、気密測定を行いました。
スウェーデンと同じ様に、気密工事完了後、直ぐに行いました。


結果は、相当隙間面積 C値=0.1 ㎝2/㎡と次世代基準値の20倍の値が出ました。
また、気圧を50Paまで上げて、窓廻りや建具類の気密性能を確認して、輸入製品と国内製品の性能差も分かりました。


Q0.80住宅での、ACH50Paでの漏気回数は、0.3回/hと出ました。
この数値は、リンドースの無暖房住宅0.5回/hを上回ります。
Q0.80住宅では、残念ながら気密測定後取り付ける国産の住器機により、その数値は低下するでしょが、気密工事は無暖房住宅の領域まで到達出来る事が分かりました。


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写真の機器は、スウェーデンの漏気測定器です。
左は、電気通線管からの、漏気量を測定している処です。
右は、窓廻りの漏気測定です。


気密不良部分は、窓、ドアなどの建具廻りと、設備管貫通部に多く発生します。
施工のしずらい部分が、一番のチェック場所です。

Q0.80住宅でも、設備管の外部貫通部に付いて、いろいろ検討しました。
設備業者さんが、いろいろなアイデアを出してくれました。
その都度、つくずく国内製品の脆弱さを感じました。
日本製品は、寒冷地向けには開発されていません。


北海道で使用される物は、温暖な東京を中心とした地域を対象とした、延長上に有る物でし有りません。
少量の改良を加えた、真の寒冷地仕様では無い物ばかりなのです。


でしから、寒冷地北海道に相応しい建物を造るには、別なハードルが有ります。
消費者の皆さんも、その様な観点から自分の住いや廻りの建物を、考察する必要があると考えます。


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写真は、スウェーデンの気密測定機器です。
気密測定は常識化している様で、測定専門の会社のホームページも見掛けます。


日本での気密測定は、デモンストレーション的な意味合いが高い様です。
先に述べた様に、気密測定の国際基準と日本版が存在する様では、世界の建物と日本の建物の性能差を確認出来ません。
消費者の皆さんは、日本の建築業界で流通している製品を購入している事に過ぎず、その製品(建物)は国際基準のモノでは無いです。


つまり、与えられた製品に対し、消費者が疑問を持たないと、その地域に相応しい建物や製品が購入できないのです。
私も、業界内で得られる情報のみで、当時は最良の方策と考えていた事柄が、大きく転換させられる時期を向かえました。


それは、スウェーデン、ドイツの建築を、現地で見てからです。
それを境に、多くの事柄で考え方や方策を、変えなければ成らなくなりました。
そして同時に、北海道に相応しい建物を、造る難しさも感じました。
現状では、省エネ、無暖房住宅を造るには、多くのハードルをクリアーしなければ実現出来ません。


次は、14-4.『本物の熱回収換気装置を見付けた』と題して記します。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2007年12月04日|ページの 先頭へ|