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12.スウェーデン無暖房住宅から見た住い造りのポイント、13.北海道の住宅に措ける課題

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スウェーデン無暖房住宅から見た、住い造りのポイントを検証してみました。

①断熱材量と入れ方、断熱材料の選択
②断熱・気密施工に付いての再確認
③建物からの熱移動に付いての、認識を見直す。
④性能の良い、窓(ガラス含め)、ドアの選択と取り付け方。
⑤土間床の活用。(地熱、蓄熱の嘘と高断熱で熱損失の無い土間床造り)
⑥高性能な熱交換換気装置を探す。(無暖房住宅の、熱交換換気装置は本物だ。スウェーデンの無暖房住宅プロジェクトには、必ず採用されている。)
⑦建設コスト増には、どうすれば良いか。(断熱多層化の必要性とコストバランス)
⑧現行の建設コストとの比較には、無理がある。(性能無視の住宅造りとは、比較すべきではない。)


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上のポイントに付いて、一部具体的な説明をします。


写真左上は、断熱材の施工精度により、断熱効果大きく違う例です。
この資料は、道内で配布されている、寒冷地住宅の文献に掲載されているものです。
しかし、良く目にするこの資料を理解した施工は、巷の現場では実施されていないのが現状です。


右上の写真は、スウェーデンの無暖房住宅に措いて行われている、気密測定の写真です。
写真の様に、気密測定は防湿気密シートの見える状態で、実施されるのが本来だと考えます。
仕上げ完了時での、気密測定では仕上げ材による効果があり、気密性能が向上する事に成り、目的の性能試験とは成らす、気密シート部の欠陥部の確認も出来ません。
気密工事を重要視するのであれば、その試験時期も考える必要が有ります。


左下の写真は、無暖房住宅の窓廻りの気密シート施工です。
丁寧な施工が行われ、その重要視が伺えます。


右下は、スウェーデンの断熱メーカーカタログに記載されていた、建物からの熱損失部位別%数値です。
どんなに、高断熱や高気密施工しても、熱損失を0にする事は出来ません。
熱損失を如何に少なくするかは、その部位を特定する事が、対策上重要です。
そして、どの様な対策を取るかがいま問われています。


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写真左から、2006年1月からEU諸国で実施されている、エネルギーパスのシールです。
エネルギーパスは、新築や既存建物に表示義務化された、建物の性能を表すモノです。
この表示義務化で、その建物が年間どの位のエネルギーを消費するのかが、消費者に分かる様に成りました。
また、エネルギーパスには、改修時に措けるポントも記載されていて、何処をどの様に改修するとエネルギー消費が減るのかも分かる仕組みに成っています。


2枚目の写真は、スウェーデンの窓部材に表示されている、その窓の性能表示です。
スウェーデンでは、公の建材試験機関に措いて、公正な検査を実施して、その建材の性能表示を行っています。
消費者は、その表示を見て、性能を確かめられます。


右上は、無暖房住宅の基礎断熱写真です。
基礎下全体を、断熱材で覆う施工は、大変有効です。
基礎下からの熱損失は、日本の建物に措いては大変大きな部位です。
基礎断熱の、有効性を理解する必要が有ります。


右下は、無暖房住宅内の熱交換換気装置です。
熱交換率85%の高性能機器です。


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こうした事を踏まえて、北海道の住宅に措ける課題を考えてみます。

①北海道の断熱量は適切か。次世代基準に措ける、北海道Ⅰ地区への適応度。
②現状の熱橋対策は適切か。
③土間床の効果と採用率。
④断熱材の選択は適切か。(性能・環境・経年変化・破棄)
⑤機械換気の目的と相反する熱損失。(シックハウス対策のみ)
⑥機械換気機種選定を、どの様に考えるか。(熱交換)
⑦窓・ドアの性能と熱損失対策。(低い建具基準)
⑧外断熱と外張り断熱と付加断熱。(RC造と木造)
⑨北海道の住宅は、世界で一番過酷な条件。(寒さ・雨量・湿気・積雪・地震・技術の不確定)
⑩建築物理学が確立しているスウェーデン、ドイツと日本の違い。
⑪日本の総人口に占める北海道人口の割合は5%、それが意味する事を考える必要がある。
⑫北欧の情報が入ってこない。
⑬歪曲されている、北欧の情報。
⑭北欧には日本で活用出来る、良いモノが沢山ある。


漸く、確信に入りますたが、課題別に検証する必要が有ります。
あくまでも、個人的主観と成りますが、次回からは課題別に記載します。
課題は、6項目と成ります。


① 窓(性能とコストバランス)
② 熱橋(ヒートブリッジ)対策と構造耐力。
③ 気密化と貫通部処理、国内基準と国際基準。
④ 本物の熱回収換気装置を見付けた。
⑤ 夏場対策、日差しを防ぐ。
⑥ 日本とスウェーデンでは、物事に対する哲学の違いが有る。


次回14-1.窓(性能とコストバランス)に続く。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2007年12月01日|ページの 先頭へ|