この表は、スウェーデンの無暖房住宅の建設を、年度別に表したものです。
赤丸は、私が視察した無暖房住宅です。
無暖房住宅建設地の地図です。
地図は、スウェーデンの南部地区の拡大です。
スウェーデンの南部地域に、多く建設されています。
表は、無暖房住宅の年度別建設戸数です。
無暖房住宅は、連棟タイプの形状が多い為、一世帯ごとの戸数累計です。
2006年までの実証確認を済ませ、2007年から急激にその戸数が増えています。
無暖房住宅が充分建設可能である事が分かり、他の住宅に対する評価が変わってきた事を意味します。
無暖房住宅の建設戸数が、今後増える事は明らかです。
処で、スウェーデンと北海道の緯度の違いは、ご覧の通りです。
緯度の違いで、スウェーデンは大変寒い国のイメージが有りました。
(北緯43度の札幌市と、北緯57度のヨーテボリ市)
しかし、実際はメキシコ湾流の関係で、札幌市よりもヨーテボリ市の方が、冬場の平均気温が高い事が分かりました。
写真は、4月19日ヨーテボリ市内に咲く桜です。
札幌市内の桜開花は、5月上旬です。
2週間近く早く咲いている桜を見て、驚きました。
しかし、この気象条件下で、北海道の次世代省エネ基準値の約2倍の断熱厚さの住宅が、一般の住宅の基準である事へのショックは大きいモノでした。
更に無暖房住宅が建てられ、その建設戸数が加速している事は、二重のショックでした。
スウェーデンと日本の建物に対する考え方は、現状大きな差と成っています。
次回は、6の題『リンドースの無暖房住宅(その1)』を記します。