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8-3.ランツクローナ市の自己暖房住宅題(その3)

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この写真は、自己暖房住宅に採用されている、熱交換換気装置の説明です。
当初、自己暖房住宅に採用された熱交換換気装置は、熱交換率が65%と低く、熱交換された新鮮空気温度は13℃と低く、快適な室内温度に適合するには7~8℃の差が有りました。


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そこで、現在使用している熱交換換気装置に替えることで熱交換率が85%に向上した為、新鮮空気温度は19℃まで改善しました。
室温への2~3℃へは、熱交換換気装置内のヒーターで賄える程度と成ったのです。


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訪問した自己暖房住宅は、平屋建て3世帯の長屋タイプです。
無暖房住宅と同様に、風除室が有ります。
高性能な玄関ドアと、ペアガラスで出来た風除スペースです。


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外壁は、湿式断熱外装仕上げです。
リンドースの無暖房住宅の様な、通気層工法では有りませんでした。
各パッシブハウスは、断熱の厚さや工法にも、いろいろ工夫が有ります。
設計者が、地域性や住宅に求める性能により、床、壁、天井等の断熱厚さ(性能)や、工法を考えいろいろなタイプの、無暖房住宅が建設されています。


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室内の様子です。
入居者の方に、住み心地や感想を聞きました。
老夫妻2人暮しのご主人は、室内は快適で維持費も安く済み、大変良好と答えが返ってきました。


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室内の換気入排気口です。
熱交換換気装置から、汚染空気ルートと、新鮮空気ルートに分けて、ダクトで導かれます。


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自己暖房住宅の窓です。
高性能な窓で、熱貫流率は、0.9~1.0W/㎡・Kです。
大きい窓には性能が高い製品を使い、北面の小さい窓は少し性能が低い製品を使う事で、コストを抑えたと聞きました。


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居間からの続きになる食堂スペースです。


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台所の写真です。
自己暖房住宅は市営住宅(賃貸)ですが、スウェーデンの市営住宅には、台所の冷蔵庫やオーブンなども、装備されています。
高性能な外郭を持ち、直ぐにでも住まえる住機器装備の市営住宅は、羨ましく見えました。


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洗面、洗濯室と浴室、トイレ部です。
水廻りが全て一緒なのは、余り良い感じはしませんでした。


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室内収納スペース内の、熱交換換気装置です。
自己暖房住宅の熱交換換気装置も、リンドースの無暖房住宅に採用されていた機器でした。
このメーカーの、熱交換換気装置は熱交換部が大きいのが特徴です。
熱交換部が大きいのは、それだけ熱交換率を高める事に成るのです。


自己暖房のポイントを上げてみます。


① 外郭を高断熱で覆っている。
② 高断熱は、断熱材の多層化で行っている。
③ EPSと繊維系断熱材(ミネラルウール)を使用している。
④ 今回の外装は、湿式仕上げ断熱材で行われていた。
⑤ 高性能な窓の採用。
⑥ 高性能なドアの採用。
⑦ 風除室の採用。
⑧ 不要な、室内天井高さを造らない。(気積を小さくする。)
⑨ 高性能な熱交換換気装置の採用。(このプロジェクトでは、一度失敗していた。)
⑩ 土間床の採用。(床下空間は、気密、断熱、熱損失からは、不利な条件と成る。)


以上のポイントは、リンドースの無暖房住宅と殆んど同じです。
特段、高度な技術や高性能な機器の採用は有りません。
自己暖房住宅も、北海道では充分建設可能なのです。


次回は、9.オックストリエットの無暖房住宅を記します。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2007年10月26日|ページの 先頭へ|