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7.スウェーデンの無暖房住宅の設計のポイント、8-1.ランツクローナ市の自己暖房住宅(その1)

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無暖房住宅の設計ポイントに付いて、設計者のハンス・エーク氏はこの様に語っています。


①建物からの熱の移動は、熱伝導、換気、排水により起こる。
             (熱伝導の元を如何に断つか、換気からは熱回収、排水は今の所対処法無し)
②断熱材の多層化による、ヒートブリッジ対策。
③高性能な、窓・ドアの採用。
④風除室を設ける2重玄関ドア。
⑤高性能な熱交換換気装置による熱回収。
⑥各無暖房住宅に措いて、性能向上、コストアレンジが有る。
             (RC床、RC壁の効果、窓性能の使い分け、断熱性能の使い分け等)

以上の様に、無暖房住宅は特殊な工法や高額の機材を駆使した建物では無く、断熱材の多層化と外郭の弱点部に対する強化で、無暖房化出来る事を証明したのです。

この事は、日本に措いても無暖房住宅建設は勿論可能で有る事、また一般住宅の措いても断熱の強化、窓・ドアを高性能な物に変える事は、省エネ対策として効果が大きい事を示します。

断熱材の有効活用と、理論に則った施工を心掛ける事が、経済的且つ有効な手立てなのです。


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次は、ランツクローナ市の自己暖房住宅です。
自己暖房住宅とは、室内の発生熱源が暖房として活用出来る住宅から来ています。
つまり、リンドースの無暖房住宅と理屈は同じで、システムも殆んど同じです。

私は、2003年の視察後、僅か3年の間にスウェーデンでは、無暖房住宅が各地で建設され、今後も建設計画が沢山有る事が驚きでした。

無暖房住宅が、スウェーデンの全国各地に広がる事実は、日本に措いて考えられないハイレベルな事です。

底知れぬ、スウェーデンの力を見た思いがしました。
この差を埋める様な建築業界の動きは、日本国内では有りません。


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建設地は、スウェーデンの南部、ヘルシンボリ市に近いランツクローナ市です。


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自己暖房住宅団地の配置図です、


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平屋建ての、平・立面図です。
平屋と2階建ての2タイプが有ります。
両方共、連棟型です。


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こちらは、2階建てタイプの平・立面図です。


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上から、床0.10W/㎡・K、屋根0.10W/㎡・K、窓0.9~1.0W/㎡・K、一つ措いて、壁0.08W/㎡・Kの性能です。


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スウェーデンの一般的な住宅と自己暖房の性能差です。


一番上から、
年間のエネルギーは、(一般)60~200KWh/㎡ar (自己暖)≦10KWh/㎡ar
              
              (一般)12000~30000KWh/ar (自己暖)6000KWh/ar

壁の熱貫流率は、   (一般)0.6~0.2W/㎡・K (自己暖))≦0.1W/㎡・K 

壁断熱材の厚さは、  (一般)8~20㎝       (自己暖))35~55㎝

窓の熱貫流率は、   (一般)2.0~1.4W/㎡・K (自己暖))≦1.0W/㎡・K

換気の熱回収率は、 (一般)35~55%       (自己暖))85%


次回は、8-2題『ランツクローナ市の自己暖房住宅題(その2)』を記します。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2007年10月20日|ページの 先頭へ|