スウェーデンの無暖房住宅として、最初に建設されたのがリンドースの無暖房住宅です。
リンドース団地は、スウェーデンの第二の都市であるヨーテボリ市から、約20Km位離れた地域に有ります。
リンドース団地の入り口です。
無暖房住宅(右側の4棟)の、上空からの写真です。
屋根に、ソーラーパネルとルーフウインドが光っています。
4戸、6戸の連棟建物が、各2棟づつ有ります。
リンドースの無暖房住宅の配置図と1、2階平面図です。
リンドースの無暖房住宅の設計者、ハンス・エーク氏です。
ハンス・エーク氏自らが、現地で無暖房住宅の説明をしてくれました。
リンドースの無暖房住宅、南面の全景です。
屋根にある5㎡のソーラーパネルで、年間必要給湯分の50%を賄います。
太陽光を取り入れる為に、南面には大きな吐き出しタイプの窓が付いています。
寒冷期間は、太陽エネルギーを暖房エネルギーとして活用します。
反対に、夏場の太陽エネルギーは、室内には不用なため、太陽光入射角度を考慮して、屋根の庇を大きく出して防いでいます。
バルコニー部は、1階部分の窓に対する、庇の役目をしています。
リンドースの、無暖房住宅の概念図です。
太陽エネルギーの、夏と冬に措ける取り入れと遮蔽が良く分かります。
また、夏の室内温度管理用には、天窓の活用も考慮されています。
室内の必要換気は、熱交換率85%の高性能熱交換換気装置で行っています。
玄関は、風除室を介した木製断熱玄関ドアが、2重に配されています。
リンドース無暖房住宅の、(上)南面と(下)北面の写真です。
妻面の写真です。
東西面に成る壁面には、小さな窓しか有りません。
高性能な窓でも、壁性能の1/10しか有りません。
熱収支的に有利な南面窓以外は、極力窓面積は小さくして熱損失を防いでいます。
次回は、6-2の題『リンドースの無暖房住宅(その2)』を記します。