北海道に措ける、真のパッシブハウス建設を目指す、『北海道無暖冷房住宅研究会』が、2007年9月20日に発足しました。
『北海道無暖冷房住宅研究会』への期待は、道内はもとより日本に措ける省エネハウスやパッシブハウスに、大きく影響を与えるものと期待します。
昨今の気候変動や地球温暖化に向け、建築業界が果たす役割は大変重要に成ってきました。
生活基盤と成る住いを始め、人間と建築の関係は人生の一部です。
しかし、日本の建築物は、EU諸国から比べると視点が逸れた、時代錯誤の建物が殆んどと言っても過言ではありません。
その大きな理由は、省エネルギー性の欠如です。
日本の建物は、エネルギー負荷の大きい物が殆んどです。
EU諸国では、2006年1月から全ての建物に、『エネルギーパス』と言われるシールによる、建物性能制度がスタートしています。
これにより、全ての人々が建物の性能を知り、そのエネルギー負荷の度合いが分かる仕組みを、作ったのです。
この『エネルギーパス』制度による波及効果は、人生の基盤の住いにエネルギーレベルを付ける事で、生活の全てに対し、省エネ意識を持つ事に繋がります。
有限なエネルギーに対し、その価値と重要性を意識させ、それを後世に残す働きにも成ります。
こうした取り組みにより、EU諸国は温室効果ガスの削減目標をクリアーし、更に高い目標値を掲げています。
話を日本の現状に戻すと、旧態依然とした目標値である『次世代省エネ基準』を越える動きも見られず、建築業界はその脆弱な基準を隠れ蓑にしています。
これは、世界に対する背任行為あり、COP-3の議長国として恥ずるべき事です。
こした、建築業界の行動と言動に対し、将来に向けた先駆者的行動が、、『北海道無暖冷房住宅研究会』の発足を即したと思います。
今後の、『北海道無暖冷房住宅研究会』に期待し、私も協力して行きたいと考えています。
パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2007年09月28日|ページの 先頭へ|