スウェーデン視察(2003年1月23日から1月30日まで)
マルメ市(1月25日)
マルメ市の外断熱マンション(内部編)
外で外断熱マンションを視察中に、偶然マルメにお住いの日本人の方と会い、お宅を拝見させて
いただく事に成りました。
拝見した、マンション外観です。
このマンションも、湿式による外断熱です。
4階建ての集合住宅の、内部を見学させて頂きました。
お住いは、マンションの3階です。
玄関ドアを写しました。
内部の玄関とホールの段差が無く、真鍮の金物で見切りが有るだけでした。
靴を脱がずに入ってしまい、苦笑いの場面が有りました。
内部居間の階段です。
メゾネットタイプ式の、住居の二階に上がるこの階段は、少し揺れる階段でした。
階段の上部を写した、写真です。
趣味の楽器が、置かれています。
共同住宅なのにメゾネット式で天井も高く、住居に対する根本的な違いを感じました。
床のフローリングです。
スウェーデンの建物では、床にはフローリングを使用する事が一般的です。
居間天井付近にある窓です。
開閉に付いては、聞きませんでしたが、高断熱の住いに措いて有効な窓だと思いました。
窓の写真です。
(木製サッシ)シングルガラス+ベアガラス気密性も十分な感じです。
窓下に有る、暖房パネルヒーターです。
地域暖房による、セントラルヒーテイング暖房です。
床廻りの写真です。
巾木も木製で、塗装仕上げです。
床は木フローリングで、外壁面内壁は外断熱工法の為、コンクリートにクロス貼り仕上げです。
コンクリート面での、蓄熱効果が発揮されている様で、室内温度むらを、感じませんでした。
台所の写真です。
木無垢材の扉で、大変豪華に見えました。
レンジは、電気方式です。
台所の冷蔵庫、電子レンジ、オーブンは、予めセットされていて、住宅販売価格に含まれているそうです。
窓下面の、暖房パネルヒーターです。
地域暖房によるセントラルヒィーテングで、窓ごとにドラフトをカバーする様に、セットされています。
高性能な窓でも、壁面から比べると熱損失は大きい為、暖房パネルヒーターで窓面からのドラフト現象を防いでいます。
少し見づらいのですが、各パネルヒーターの背面には、外気導入口が有ります。
外気導入口が、暖房パネルヒーターの裏に、取り付けてあるのです。
空気が導入ボックス内を通る間と、パネル裏から出る際に、外部からの新鮮空気は、パネルの熱で暖められて室内に入ってきます。
換気方式は、第三種換気(自然給気、機械排気)です。
暖房パネルヒーターの、温度調整部分です。
この小さな天窓下にも、暖房パネルが有り、どの窓下にも暖房パネルがセットされています。
同じパネル部分の写真です。
暖房パネル用に、スペースを取っています。
別な部分の暖房パネルです。
居間ソファー際の、暖房パネルです。
パネルが多くて、家具の置く位置苦労した様子です。
台所からテラスへの、出口ドアです。
窓越しの外から見える、暖房パネルヒーター裏に付いている、新鮮空気の入気ボックスです。
この暖房器裏の外部吸気口から、暖房器裏の吸気ボックスに入り、暖められて自然吸気の形で室内に入ります。
テラス窓上の、電動オーニングです。
室内の電動スイッチで、日差しを遮る仕組みです。
高断熱・高気密住いになると、夏場の日差し対策が重要です。
外部で遮蔽すると、約70%の熱量を防ぐ事が出来ます。
日本でもオーニングの使用は、取り入れるべきでしょう。
3階窓からの、外の景色です。
各集合住宅を結ぶ歩道と、車置き場が左側に見えます。
独特の色使いの、各集合住宅群です。
芝生中央の模様部分は、各棟間の中央広場の様です。
各戸に入る玄関ドアです。
共用部分にも暖房設備が有りますが、各戸の玄関ドアは、更に断熱ドアに成っています。
段階的に寒さを遮る、理論通りの方策が、確実に実行されています。
スウェーデン・マルメ市の外断熱マンション(内部編) 終り