パッシブハウス・無暖房住宅・省エネ環境住宅・RC外断熱、北海道・札幌市・北広島市の今川建築設計監理事務所サイト へようこそ

 
●トップページへ ●初めての方へ ●住まいの相談 ●お問い合わせ ●アクセス ●リンク ●サイトマップ 

ドイツ・ハンブルグ市の外断熱工事現場

2003年1月31日(金)


ドイツ・ハンブルグ市の、気温は札幌と同じ位、雪は僅かしか有りません。        
ハンブルグ市内の、老人用マンション工事現場を視察しました。


この建物の断熱工法は、外断熱で通気層の無い湿式工法です。
ドイツで、古い建物の断熱改修用に開発された湿式外断熱工法は、EPSビーズ法ポリスチレンフォームや繊維系断熱材にメッシュを貼り付け、特殊モルタル状の塗り下地材で、断熱材を覆い表面を保護し、特殊塗料で仕上げる工法です。
通気層工法の様に、断熱材と分離した外装材で断熱材を覆うのではなく、通気性の有る特殊仕上げ材で断熱材を直接覆うのが特徴です。
建物断熱改修には、特にその施工性が生かされます。


工事中の老人用マンション。
進捗は、躯体工事が終り、外部の断熱工事中です。
P1310087.jpg

現場内の掲示板(工事工程と安全掲示)
老人mKIF_0310 (6).jpg


安全ポスターと工程表掲示                          
老人mKIF_0310 (8).jpg 老人mKIF_0310 (7).jpg

現場事務所内の会議室で、現場責任者から工事概要の説明を受けました。
老人mKIF_0310 (89).jpg


会議室の様子。
老人mKIF_0310 (90).jpg


現場の全体配置図
図面上が事務所棟、図面下が老人マンション棟。
老人mKIF_0310 (15).jpg

全体仮設計画図。
老人mKIF_0310 (18).jpg


現場事務所の暖房器。
室内はスペースも広く快適な温度で、仮設事務所のイメージでは有りませんでした。
老人mKIF_0310 (21).jpg


現場事務所の窓。
PVCサッシが取り付けられ、ガラスも複層でした。
老人mKIF_0310 (22).jpg


【現場の視察】

足場ネット越しに見る施工中の外壁。
白く見えるのが躯体で、黄色く見えるのが断熱材です。
断熱材は、スウェーデンで言うストーンウールの繊維系断熱材です。
老人mKIF_0310 (25).jpg


断熱材は、プラスチックの台座つきアンカーで、細かく止められています。
この上から、透湿抵抗の少ない仕上げ材料(モルタル系)による、湿式工法で外装とします。
ドイツでは、通気工法と、この湿式工法で、外断熱を行っています。
老人mKIF_0310 (28).jpg


断熱材を止めている状況プラスチック製の断熱材支持具。
老人mKIF_0310 (95).jpg


拡大写真。
老人mKIF_0310 (133).jpg


組積式の外壁躯体。
老人mKIF_0310 (3).jpg


組積式の外壁躯体。
老人mKIF_0310 (4).jpg


窓廻りと、腰廻りの防水状況です。
窓下左側は地下室のドライエリヤで、外周は埋め戻しの為、窓下近くまで土が入る様です。
老人mKIF_0310 (11).jpg


窓廻りの防水処理状況。
老人mKIF_0310 (13).jpg


外壁の断熱材。
互い違いに200×100㎜の断熱材を貼り付けています。
断熱材の裏に接着材を塗って貼り付けています。
老人mKIF_0310 (31).jpg


腰廻りのピーズ系断熱材と、ストーンウール系繊維断熱材の取合い状況です。
計測厚さ100㎜が見えます。
ビーズ系断熱材の裏は、先ほどの防水層があります。
老人mKIF_0310 (32).jpg


同上 黒い部分が防水、白い部分がビーズ系断熱です。
黄色い部分がストーンウール系繊維断熱材です。
老人mKIF_0310 (35).jpg


同上 窓枠に黄色く見えるのは、接着材で止めている上塗り材の、付着用メッシュ材です。
老人mKIF_0310 (39).jpg


ピーズ系発泡系断熱材とストーンウール系繊維系断熱材の取合い状況。
老人mKIF_0310 (97).jpg


窓側面の断熱材取り合い(1)
老人mKIF_0310 (100).jpg


窓側面の断熱材取り合い(2)
老人mKIF_0310 (105).jpg


窓の下側から見た、断熱材と防水の関連。
老人mKIF_0310 (137).jpg


【内部の見学】

内部階段(プレキャストコンクリート製)です。
老人mKIF_0310 (46).jpg


躯体部と階段部間のエラスタイトゴム。
老人mKIF_0310 (52).jpg


仕切り前の居室スペース。
床の黒い部分は、暖房用の配管。
老人mKIF_0310 (48).jpg


窓の様子。
老人mKIF_0310 (56).jpg


複層ガラスの状況。
老人mKIF_0310 (57).jpg


暖房パネルと暖房配管。
工事中に、仕上げ用暖房パネルをつけて、室内採暖用に使用するつもりの様です。
老人mKIF_0310 (74).jpg


工事の進捗度からすると、パネルの取付けが早すぎる感がある、埃と汚れが付いていました。
老人mKIF_0310 (58).jpg


バルコニーの断熱材納めのメモ。
断熱材を躯体本体とバルコニー間に入れています。
老人mKIF_0310 (67).jpg


プレキャストバルコニーは、断熱材で熱橋を防いでいます。
老人mKIF_0310 (139).jpg


自然換気(吸気口)の付いたプラッチックサッシです。
老人mKIF_0310 (68).jpg


同上(吸気口)
中は迷路の様になっていて、遮音効果を高めているそうです。
老人mKIF_0310 (61).jpg


共用部分天井の設備配管の様子。
老人mKIF_0310 (50).jpg


壁内配管の様子。
老人mKIF_0310 (72).jpg


視察した裏にある事務所棟の建物。
進捗は、外装が完了したところです。
老人mKIF_0310 (122).jpg


ドイツ・ハンブルグ市の外断熱工事現場 終り

トップページへ > 外断熱の建物トップへ

パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2007年02月23日|ページの 先頭へ|