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友子・ハンソンさんの家

スウェーデンのヨーテボリ市に在住する、友子ハンソンさんのご自宅を紹介します。
友子・ハンソンさんとは、2003、05、06年のスウェーデン視察の際、通訳で大変お世話に成っています。
また、2005年無暖房住宅の設計者ハンス・エーク氏が、日本4都市での講演には通訳として同行し、大成功の立役者と成られました。
専門用語多い、建築視察や関連機関での対話の際も、双方に理解し易い通訳で、スウェーデン訪問の際には私達に欠く事の出来ない方です。
また、プライベートな時間を割いて、市内の案内をして頂いたり、ご自宅にご招待頂いたりと公私に亘りお世話に成っています。
今回は、特別なご了解を得て、スウェーデンの住いの1つの例として、ハンソン邸を紹介する事が出来ました。
建物を大切に、長く使うスウェーデンの人々の、一旦を感じ取って頂きたいと思います。
そして、スウェーデンの建物が、何故長持ちするのか。
日本との違いは、何処に有るのかなど、今後の住宅計画に役立てて頂きたいと考えます。

また、このページをご覧頂いた方々で、スウェーデン・ヨーテボリ市を視察する際は、是非、友子・ハンソンさんをご氏名下さい。
ビジネスや視察の、大きな力となるでしょう。

【友子・ハンソンさんの経歴】

外国商社の秘書を経て、結婚後、1983年よりスウェーデン・ヨーテボリ市に在住。
翻訳、通訳のフリーランサーに加え、社会福祉や市の公共関係に詳しい作家としても活躍。
ヨーテボリ市公認ガイド

友子・ハンソンさん
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著書・翻訳
「お母さんが子どもになった」(訳 講談社)
「欧米の介護現場」(共著 一橋出版)
「スウェーデンからの報告」(共著 訳 筒井書房)
「私にもできる」(訳 萌文社)
「今、なぜ痴呆症にグループホームか」(共著 訳 筒井書房)
をはじめ、多数にのぼる。

友子・ハンソンさんへの連絡は、
E-mail : tomoko@swipnet.se です。


2005年4月19日(火)
スウェーデン・ヨーテボリ市


友子・ハンソンさんの自宅に伺いました。
ハンソン邸は、イエテボリ市内にあります。
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イエテボリ市内から、電車で20分位の場所に有る住宅地です。
4件程の住宅が繋がる、連棟タイプの2階建て、又は3階小屋裏部屋の住居です。
外壁は各戸ごとに好みの色を塗り分け、大変カラフルで可愛らしい家が建ち並びます。
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歩道は広く、車道は片側一車線です。
歩道と車道の間には、自転車用か?舗装スペースが有りました。
スウェーデンでは、外灯が疎らで、この地区も同じく夜はあまり明るく有りませんでした。

スウェーデンの公共物には、必要最低限の言葉を常に感じます。
必要以上のインフラは、税金の無駄使いに他有りません。
日本の公共物は、市民の為なのかと目を疑う事が度々有ります。
外灯も必要以上に明るくする事は無いと思います。
スウェーデンで目にする物、耳にする物、色々な事で考えさせられます。

三角屋根が、屋根裏部屋に成っています。
屋根は瓦葺で、瓦は茶系が多いです。
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外壁は木板貼りで、塗装仕上げです。

カラフルな色合いの、連棟式住宅が並びます。
日除けの、オーニングが付いた家もあります。
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玄関風除室の様なスペースは無く、玄関ドアを開けると狭いスペースが有り、そこが玄関として使われています。

3階建てに見えますが、3階部分は物置として使用する規制が有るそうで、居室には使用出来ない事に成っているそうです。
しかし、殆どの家が居室に改造しているとの事でした。
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この棟は、妻側の造りが少し違います。
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この地区は、イエテボリ市内からも近く、近郊には遊園地やゴルフ場もあり、地区年数が古いわりには、人気が高いそうです。
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色使いが大変カラフルで、明るい雰囲気の団地内です。
連棟型の各家庭では、外壁の色を変える事が各家々の主張の様です。
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この地区の建物は、1927年頃に建てられたそうです。
大凡、80年の築年数が経っています。
外観からは、そんな感じを受けません。
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良く手入れされた、家並みです。
スウェーデンでは、各家々が自分達で家のメンテナンスを行うそうです。


こちらの家にも、妻側の窓には、オーニングが取り付けてあります。
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室内がオーバーヒートしない様に、外部で日差しを遮る理論が市民にも定着している様です。
日本でも、オーニングは省エネに効果があるので、今後普及すると思います。

この棟の、一番手前端の黄色い家がハンソン邸です。
愛車の、レクサスが止まっています。
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ハンソン邸では最近、外壁塗り替え工事を行ったそうです。
塗装工事の為、足場を掛けたところ、近所の人達が沢山見にきたそうです。
何が始まるのか、興味津々に見にきたのです。
スウェーデンでは、塗装などを業者に依頼するケースがあまり無く、大変珍しかったためです。

ハンソン邸の前で、外周を見る私達です。
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基礎部分にある窓は、地下室用の窓です。
地下室は、天井高さ2m位で、洗濯室や物置部屋として使われています。
また、地下室から裏庭に出るドアも有りました。


玄関ドアは、最近取り替えたそうです。
木製の断熱ドアです。
お洒落なガラスが入った、白いドアです。
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築80年と思えない、しっかりとした外観です。

ハンソン邸の向かい側を見る。
屋根は瓦屋根で、各家ごと色々な色に塗られ、おもちゃの家の様です。
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ハンソン邸に入る、関係者達。
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玄関ドアは、木製の断熱ドアです。
ドアの内側は、小さな靴脱ぎスペースが有り、直ぐに、階段ホールに繋がります。

室内の様子。
キッチンの内部。
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最近キッチンのリフォームをご主人が、行ったそうです。
床には、イタリア産の石を貼りましたが、石の到着が遅れて、工事期間が長引いたとご主人が話されました。

今回の視察で、手に入れた資料を郵送する為に、荷造りをしているところです。
右手前が、ご主人のハンソン氏です。
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20kgの制限があるので、ハンソン氏がヘルスメーターに乗り、各自の荷物を持ち自身の体重を、差し引き確認する作業を手伝って頂きました。
(白いシャツが私です。)
後ろに見えるのが、玄関ドアです。
玄関は一畳程の広さで、靴は脱ぐ習慣で使用していました。

同じく、荷造り作業中の写真です。
左側に木製階段があります。
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階段ホールは6畳程あり、ゆったりしたスペースです。
絵画や置物が置かれていました。
床はフローリングの無垢材貼りです。
壁は、ドライウォールのペンキ仕上げです。


居間続きの食堂に飾られた、着物や置物です。
和洋折衷の室内装飾です。
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ハンソンさんご夫婦は、日本で知り合い、香港などの海外での生活も長く、西洋と東洋の匂いがする、装飾品があちこちに飾られていました。
ご長女も結婚され、香港に在住と聞きました。


居間のソファーで、荷造り作業をする私です。
浮世絵風の絵や、ガラス陶器などが飾られ室内の演出が、大変面白く思えました。
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夕食中の写真です。
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ご主人が作ってくれた、カレー風シチュウが大変おいしく、友子さんが日本から持ち帰った日本米と合わせて、久しぶりの日本食を味わえました。
前日に食べた、ヨーテボリ市内の寿司店より、おいしい日本食でした。


キャンドルを灯し、食事を楽しむスウェーデン的夕食に触れることが出来て、ハンソンさん夫妻に、大変感謝です。
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夕食後、各室内を拝見させて頂きました。
西洋の室内装飾には、日本に無い演出がありました。

2階の部屋(その1)
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現在は、ご夫婦2人だけのハンソン家です。
2人のお子さんは成人され、別な住まいでの生活だそうです。


2階の部屋(その2)
写真には、入っていませんが、ご家族の写真が沢山飾られていました。
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2階にある友子さんの、仕事部屋です。
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海外での通訳活動や講演など含め、スケジュールが大変の様です。
今回も、公私に亘り細かな配慮を頂き、今回の視察も大成功でした。
(スウェーデン視察の際は、是非、友子・ハンソンさんをご指名下さい。)

3階の部屋を改装して造った、浴室です。
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天井に付けた天窓が写っています。
この部屋も過去に、ご主人が改装したそうです。
『天井にはこんなに断熱材を入れたよ』と、ご主人が両手を一杯に広げて説明してくれました。

ハンソン邸は、築年数80年を経過する建物です。
日本では、当に耐用年数を越えた建物と考えられる年数です。
しかし、スウェーデンではまだまだこれからと、現役宣言をしている建物が沢山有ります。
この違いはどこから来るのでしょうか。

確かに、ハンソン邸の窓は古く、一部ペンキも剥げた状態の処もあり、ガラスも最近の複層ガラスではありませんでした。
玄関ドアを最近取り替えた様に、部分的に改修を重ね建物を維持していく習慣が有る様です。
高価な住いを、大切に使い長く使用する事は、全ての経済理論に適っていると感じました。
スウェーデンの各都市を見ると、歴史ある建物が沢山残っています。
これは、観光用にとか重要建造物のため特別な保存により残してあるのではなく、『形有る物は壊れるまで使う』と言う観念が、国全体に有る為、ごく自然に存続させてきた様に思えます。

物造りの原点にも、『最初に確り造る事が最もコストを抑える事になる』と言う考えにも共通します。
使い捨てや、物を大切にしないが、現在の日本姿である事を考えると、大いに考えさせられます。
住いは高価で、生活基盤となる大切なモノと言われる割には、一番軽く扱っているのは日本ではないかとあらてめて感じました。

2005年4月19日(火)
スウェーデン・ヨーテボリ市 ハンソン邸 終り

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