スウェーデン視察(2003年1月23日から1月30日)
マルメ市(1月25日)
スウェーデン・マルメ市内の、外断熱マンションを視察しました。
マルメ市は、スウェーデン第三の都市です。
隣の国デンマークとマルメ市は、2000年7月に開通した、オーレスン大橋で繋がっています。
オーレスン大橋(機内からデンマーク側よりマルメ側を見る)
スウェーデン南部の地図です。
(赤囲い部分が、マルメとコペンハーゲンの海峡を示します。)
マルメ市の外断熱マンション(外部編)
写真は、外断熱工法による大型のマンション(100世帯位か)です。
写真の右側にあるゲートを抜けると、後ろ側にも棟が続いていました。
右側のゲート部分です。
この集合住宅は、建物が馬蹄形に近い曲形をしています。
ゲート中は、中庭風のスペースに成っていました。
後ろ側の、マンション棟です。
曲線で構成されています。
手前は中庭スペースです。
幾つか有る内の、共用玄関のガラス庇です。
外周から見た、同マンションです。
波がうねる様な、イメージのマンションです。
縦方向に照明が付いている部分は、共用玄関と階段部です。
別方向からの、外部写真です。
屋根の形状です。
トタン葺です。
メンテナンス用と思われる、落下防止用の金物が付いています。
先に見た戸建の瓦屋根にも、同じ様な物が付いていました。
外断熱乾式工法用の通気口です。
通常外断熱工法では、室内側から外部方向に抜ける水蒸気を、外に逃がす通気層を設けています。
その通気層への、外気入気口です。
同じ建物の、共用玄関付近の通気口です。
虫の侵入防止する、網が付いています。
通気開口部の間隔は、1000mm位でした。
窓下付いていた、室内換気用吸気口です。
スチール製の固定ガラリでした。
窓下の暖房パネル裏に取り付けある、この給気口から入れた新鮮空気は、パネルの余熱を利用し、少し暖められてから、室内に流れる仕組みです。
同じ棟の、上階の窓下室内給気用吸気口です。
このマンションの室内換気システムは、第三種換気方式(自然給気、機械排気)の様です。
同じく窓下の、給気用吸気口です。
居室面の窓下には、ほとんど付いていました。
同マンションの、共用玄関口です。
共用玄関のドア越しに、共用ホールを見た写真です。
呼び出し用の、インターホンです。
右側が、入居者名と室番号です。
左側が、室番号打ち込みボタンとマイク口です。
近くの、別マンションです。
このマンションは、道路をハサンで、海が間近に見える為、その方向への窓が大きく取られています。
この12戸程の集合住宅も、勿論、外断熱工法の建物です。
バルコニーは、断熱材による熱橋防止対策が、施されています。
その為、躯体側からの接続を最小限にするため、バルコニーは小さくPC化されています。
バルコニーを、下部から写した写真です。
同じく、バルコニー下部の写真です。
外断熱工法の建物のバルコニーは、接続が熱橋にならに様に、断熱で縁切りされています。
出窓部分です。
このマンションにも、外断熱工法の通気層への通気口が有りました。
やはり、網処理された通気口です。
同マンションの共用玄関です。
木製の気密ドアと、ペアガラスによる風除室の仕切りです。
風除室による仕切りで、その外側から見た内側の共同玄関ドアです。
風除室スペースの、暖房パネルヒーターと郵便受けです。
共用玄関部の暖房パネルヒーターです。
共用玄関から内部は、暖房エリアの考えです。
スウェーデン建物は、共用部分も室内空間で暖房エリヤとの考えです。
この、暖房の範囲は、日本のマンションと大きく、異なる部分です。
付近の別なマンションです。
こちらの、マンションも外断熱工法ですが、断熱方式は湿式外断熱です。
4階建ての集合住宅内部を見学できた。
(海岸近くのマンション内部編へ)
色取り取りのマンション群です。
視察も終盤時間になり、辺りは薄暗く成ってきました。
各家々の窓辺には、スタンドの明りが灯ってきました。
寒い外から見る明りは、ほんのりとした暖かさを感じる風景でした。
マンション間の芝生スペースです。
マンション間、南北間はたっぷりと、間隔を取って日差しを考慮しています。
建物下部が、レンガ積みのマンションも有りました。
建物下部の、レンガ積み部分です。
配色が、大変カラフルなマンション群です。
形状デザインも、色々です。
屋根形状も、大変複雑な形をしています。
下部は石積みで、乾式外断熱通気層工法、上部(赤い部分)は、湿式外断熱工法の建物です。
道路側から見たマンション群です。
青色で統一された、マンションです。
このマンションは、付近の建物よりも築年数が古い様です。
ガラス窓が大きく、ガラスブロックの採用など、付近の省エネマンションとは違っていました。
スウェーデン・マルメ市の外断熱マンション(外部編) 終り