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地球温暖化とオイルショック(2)

オイルショックは、これから何回も起こると思います。

石油の生成については、色々な学説が有り解明されていないと聞ききますが、無尽蔵と言う学説に付いては、今のところ信ぴょう性が無いと思うからです。

有限のエネルギーである石油の価格は、乱高下するのは必然的な事と受け止めるしか有りません。
また、一部の利権者や産油国の人達に、私達は供給と価格を掌握される事は、今後共変わりません。

現在の石油依存型社会は、確かな代替エネルギーが出てこない限り続くでしょうから、その利権者達は自分達の思惑の中でオイルショックを沢山作る事で利益を貪るでしょう。

そんな事を、社会常識として話すのは、スウェーデンの人達です。
彼らは、世界情勢や世界との関わりに敏感です。
情報を得て持論を持ち、世界を見ています。
日本の事も、アジアの事も良く知っています。

この感覚は、幼い頃からの教育によるもので、ゆとり教育などと『バカ』な方針を打ち出す国とは、大きく教育方針が違います。

そうした考え方を持つ国で、造る建物は『最初にしっかりした物を造り永く使う』が、一番経済的であるとの考えがあります。

私は、そうした無駄を造らない、スウェーデンの建物造りは、本物であると考えています。
ある意味、スウェーデンの真似事でも、現在の日本の理論よりも、正解に近いと考えています。
スウェーデンから知識を得て、それに日本の気候と風土を加える事で、日本の住いは大きく改善されると思います。
無駄な、研究や論文を作るより、スウェーデンの建物造りを見聞きする方が、手っ取り早いと思います。

しかし、立場ある人達は、そうも行かないのかも知れませんが。
これは正しく、アメリカのゴア元副大統領の言う『不都合な真実』そのものです。


スウェーデンの、建築関係者が今進めているのは、徹底した建物の省エネ化です。
無暖房住宅や、超低エネルギー住宅をどんどん造っています。
それは、石油の枯渇を前提にした、国の考えが有るかです。
無暖房住宅や、超低エネルギー住宅が実用化され、市営住宅や販売される住宅として、一般消費者が賃貸入居や購入が出来る段階に来ています。

また、そうして事業に国が資金援助して、当初無暖房マンションでなかったのが、無暖房マンション化されるなど、省エネ化を加速させています。


(スウェーデン・ヨーテボリ市にある、スウェーデン最大の設計事務所White社で、2007年度着工の無暖房共同住宅の模型です。当初は無暖房ではなかったのですが、無暖房住宅の実用化で拍車がかかり、この計画も無暖房共同住宅に計画変更されました。)
オイルショックホワイト.jpg

この無暖房マンションは、鉄筋コンクロート造のため、断熱は外断熱です。
計画の説明では、外断熱の有効性と熱の逃げ場(ヒートブリッジ)を作らない事が、キーポイントです。
外断熱では、断熱欠損やヒートブリッジが出づらいのです。
スウェーデン人の知恵は、省エネと住環境を両立させています。

片や日本の現状を見ると、無暖房マンションの話をする段階では有りません。

どんなに素晴らしい自動制御のオフイスビルに勤務していても、寝に帰る我が家や借家が、カビや結露との同居では歪んだ社会そのものです。
また、その自動制御のオフイスビルも、省エネには程遠い、パワーによる住環境造りのビルです。
日本に措いて、省エネビルと呼べる建物は、僅かしか有りません。


劣悪な賃貸マンションの例(内断熱工法、ガス個別暖房、共用部非暖房で無断熱)
(この、札幌市内の鉄筋コンクリート造賃貸共同住宅の玄関ドアは、冬は結露でベチャベチャです。
壁はカビで黒ずんでいます。)
kabi-P-0002.jpg


劣悪な賃貸マンションの例(内断熱工法、ガス個別暖房、共用部非暖房で無断熱)
(同じ共同住宅の室内壁のカビです。鉄筋コンクリート造の内断熱では、この様な状態が殆んどです。
鉄筋コンクリート造の内断熱では、結露やカビを防ぐ事は至難の業と言うよりも、理論的に無理なのです。それを入居者の責任して、根本的な手立てをしていないのが、日本の現状です。)
kabi-P-0007.jpg


日本では、何故、カビや結露が無い住いが、未だに造られないのでしょか。
超高層やガラス張りの、無省エネビルばかり造っていないで、カビや結露が無い住いを造る事が、大切ではないのでしょうか。

温暖化対策やオイルショックを、どの様にして受け止めるのかは各国の考え方ですが、石油を100%輸入に頼る、日本とスウェーデンの対応の差は歴然としています。
これは、近い将来大きな差と成って、ツケが帰って来るでしょう。

鉄筋コンクリート造に措ける、外断熱の有効性は明らかであるにも拘らず、何故に内断熱の建物を造り続けるのかも理解できません。
貴方の住む町で、建てられている公共施設は、外断熱ですか?
耐用年数が短くなり、内部の環境が悪くなる内断熱建物を造るお役所は、皆さんの税金を無駄使いしている事に成ります。

建築を通して感じる事は、一部の華やかさの影にある、劣悪な日本の住いです。
この歪んだ社会基盤を変えていかねば、真の日本の豊かさは無いと考えます。
鉄筋コンクリート造には外断熱工法が、木造住宅には高断熱化が必要です。
これが、温暖化とオイルショックには、一番効果のある対策です。


地球温暖化とオイルショック 終り。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2007年02月20日|ページの 先頭へ|