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無暖房住宅視察2006年連鎖する無暖房住宅(4)

連鎖する無暖房住宅(4)
今回は、設計事務所bsv社の無暖房住宅現場編(その1)です。


前回のbsv設計事務所内での説明の後、早速無暖房住宅の現場を、見学させて頂きました。
現場は、バルナモ市の中心街から数分の住宅が建ち並ぶ地区に有りました。


現場に向かう私達です。
無暖房住宅の現場は、クレーンが見える所です。
左手前の建物は付近の一般住宅です。

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工事看板です。
bsv設計の名前が有ります。
施工会社NCCの名前も有ります。

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無暖房住宅の工事現場全景です。
5棟の進捗は、順を追う様に施工されていて、一番手前が遅い進捗です。

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(妻側の立面図と配置図)

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(2フロアータイプの平立面図)

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(3フロアータイプの平立面図)

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無暖房住宅の現場内に入ると、遠い国日本から無暖房住宅を、視察に来た事を記事にする為、地元新聞の記者とカメラマンが、取材に来ていました。

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バルナモ市は、スウェーデン南部の内陸に位置し、陸送の要所ですが目立った産業も無く、外国観光客が訪れる場所ではないため、東洋人が来る事への珍しさと、住宅管理会社かbsv社が宣伝効果を、狙ったためと思うわれます。
(中央が記者、右端はカメラマン、左端がbsv設計幹部の方です。)


視察する我々に、カメラマンが何度もレンズを向けるため、思わずこちらもその様子を写すために、カメラを向けてしまいました。
この後、顔を見合わせて、苦笑いする一幕がありました。

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無暖房住宅の全景です。
こちらは、進捗が一番遅い棟です。
写真方向の外装には、木が張られる事に成ります。
透湿防風シートが貼られ、一部通気下地が取り付いています。

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同じく、庇周りの写真です。
庇の出寸法は、前回の概念図に有った様に、夏の日差しが窓に当たらない様に、設置されています。

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基礎部分の状態です。
EPS断熱材+スレート系材の、貼り合わされた既成品土間外周型枠が、一部剥れた状態に成っていました。
どの様に補修するのか、興味が有りましたが、気に障ると思い質問は避けました。

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妻壁の状況です。
こちらは、外装が張られています。
9㎜厚の、スレート系の材料です。

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窓上には、日差し除けの庇が付いています。
また、スレート系の外装材の上に、木が横方向に張られています。


これは、デザインの様ですが、以前、リンドースの無暖房住宅の設計者ハンス・エーク氏が、東京の品川駅を見た感想での言葉を思い出しました。
『ガラスと鉄、コンクリートでは優しさが出ない、木を使うと雰囲気が変わる』の言葉と、この木が張られている事が重なりました。


また、設計計画の段階で、建物越の後方にある川が、見える様に配慮した話しから、無味乾燥の材料に木を張る外装は、近隣配慮上必要な処置と、自然志向のスウェーデンの人達には、スレート仕上げが、耐えられない事なのかもしれません。


低速で走る前面道路の設置や、景観を重視する配置計画からすると、自然素材の材料選択は、当然のデザインなのかも知れません。


後ろ側の、工事が少し先行している、建物から案内されました。
こちらは、南西面の外装には木が張られ、外観的には完了した感じが有ります。
この外装完了後に、バルコニーが造られる様ですが、バルコニーの基礎部分は出来ていました。

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このバルコニーの、後工事が重要です。
本建屋と、バルコニーの接続材は、断熱材の欠損と熱橋の、原因に成ります。
厚い断熱と、高い気密を損なう状況を、避ける当然の工事手順も、見慣れない私達には違和感が有ります。
しかし、手間や段取りを理由に、熱橋や熱損失を招く工事手順は、大きな欠陥を生む事に成るのです。


玄関前の、風除室です。
この部分の工事が、木+軽量(LGS)+コンクリートの混構造で、日本では目にしない様な造りでした。
また、床にはデッキプレートが敷かれ、本建屋の造りと大きく違いました。

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こちらの建物は、2階建ての建物です。
風除室を、横から見た状態の写真です。

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2階の床に、デッキプレートが敷かれて、それを境に上下階の壁の、木下地が取り付けられています。
壁の、縦木下地の上下端押えは、軽量(LGS)のランナーが使われていました。


風除室の、2階床を見上げた写真です。
ご覧の様に、床にはデッキプレートが、敷かれています。

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しかし、この材料の混在する造りには、驚きました。
また、果してこの様な造り方が、説明で言う長い耐用年数に、成り得るのか疑問です。


風除室スペースの、壁下地下部の写真です。
ご覧の様に、壁下地の木に軽量下地材(LGS)の、ランナーを使い固定しています。

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風除室を、何故この様な下地仕様にしたのかは、詳しく聞けませんでした。
日本では、採用出来ない造り方なので、特にその質問を問いたい思いでした。
木下地の右側は、床に施した防水です。(次の写真参考)


別棟の、風除室前の床防水を、施工した状況です。
この上に、木を貼ると説明されました。

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このスペースは、2階への階段を上がり、各室への風除室へ行く向かう場所です。
一部は、外部に開放され、雨や雪の吹き込みが考えられます。
その為の防水とおもいますが、上に木を張ると、腐れの惧れがあります。
長い使用する所には、無機質な材料を、選定したくなる自分ですが、木に対する根強い感覚と、物の取替えはいずれ来ると言う、認識が前提にあるのだと思いました。


室内換気の、給排気管です。
1室2本(給排気)で、4本見えます。
この管は、内部にある、熱交換換気扇に繋がります。

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1階の風除室間にある、アキミュレーションタンクです。
屋根に、設置されているソーラーコネクターで、暖められたお湯が貯められます。
1タンク、1000Lの容量です。

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次回は、連鎖する無暖房住宅(5)
設計事務所bsv社の、無暖房住宅現場編(その2)です。
無暖房住宅の、内部工事の様子を紹介します。

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