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木造部高断熱と地下外断熱のD邸事例(その1)

D邸は木造外張り断熱+軸間断熱の高断熱2階建て住宅です。
また、敷地形状を利用した地下(玄関、階段室、車庫)部分は、RC構造外断熱工法としました。


D様は、オープンシステムの分離発注と、当社の監理システムに期待を寄せると共に、その有利性を良く理解され、当社と設計・監理業務契約を結びました。
そして、北海道の住いには、欠く事の出来ない、断熱と気密に付いは特に検討され、当社が推奨する繊維系軸間断熱+EPS外張り断熱による、木造高断熱工法を採用されまた。


しかし、建物の耐用年数やライフサイクルコストを重視した上で、外観は大屋根デザインを希望するなど、計画予算を考えると、大変厳しいものでした。
また、敷地形状が前面道路から平均1500㎜高く、その高さ処置の為に擁壁の必要が有り、希望予算にその擁壁工事(土工事、コンクリート工事等)が、大きなウエートと成りました。
その為、ご計画のご相談を受けてから、3年間を設計・予算調整に掛けて、工事が実施されました。


壁断熱は、細繊維系断熱材を、壁間に100㎜(16㎏/m3)、その外部側にEPS50+50㎜=100㎜の計200㎜断熱とし、屋根は235㎜(16㎏/m3)+EPS50㎜の計285㎜とています。
基礎廻りは外断熱工法で、垂直部分の水掛り部分は、押出し成型断熱板BⅠt=100mm、その他はEPS板t=100㎜、土間コンクリート下は押出し成型断熱板BⅠt=100mmとしています。


窓は、樹脂サッシにLow-Eガラスを採用しました。建物の一番の弱点である窓部分を強化して、建物の省エネレベルを上げています。
玄関ドアは、スウェーデン製木製断熱ドアを採用して、玄関部の防寒対策と省エネ効果を更に高めています。


また、基礎廻りの外断熱工法採用により、土間コンクリートから鋼製束により1階床を保持し、床下の剛性を高め更に床下からの冷気を無くしました。
設備配管の多い1階床下部分は、有効高さが600㎜も有るピット構造に成っていて、設備配管の施工性を高め、床下の木構造材の耐久性も増す効果も有ります。また、メンテナンス性にも優れ、永い使用の家つくりを考える当社のオリジナル設計を各部分で採用させて頂きました。


D邸は、北海道の厳しい寒さに相応しい住いと成り、北欧住宅に引けを取らない住宅性能です。


完成外観の一部です。この建物が完成するまでの経過を施工工程順に掲載します。

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工事の進捗を順次紹介していきます。


着工前の敷地状況です。451㎡の敷地は、平均で前面道路より1500㎜も高く成っています。

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敷地を有効に活用するには、前面道路側に擁壁が必要と成ります。

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冬の敷地状況です。建設地は北海道でも多雪地域です。

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大屋根からの雪処理は、基礎高とする事で克服出来る様に設計しました。

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工事の進捗を順次紹介していきます。

工事開始です。重機で根掘りを行います。
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写真の様に、前面道路に掘削深さを合わせる為、重機からの根掘り深さは2mを超えます。
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写真中央が地下室部分です。
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根掘りした土は、敷地内に堆積しました。風で埃が舞わない様にするのと、雨で土が流れない様に、シートで覆っています。
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451㎡の敷地でも、前面道路側に擁壁を造る為に、余彫りが必要です。残土を敷地内に堆積出来ない量は、場外搬出と成りました。
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地下室部分の掘削完了し、切り込み入れ作業中です。
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地下室基礎ベース型枠取付けです。根掘り底は大変地盤が固く、設計では捨コンクリート仕様でしたが、残土搬出など契約変更の惧れが有る為、設計変更し相殺しました。監理上高度性が必要に成りますが、施工会社の協力で品質低下は有りませんでした。
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地下ベース、壁の配筋完了です。
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擁壁の配筋完了状況です。
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地下室、擁壁ベースのコンクリート工事です。
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地下室、擁壁の型枠工事開始です。
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擁壁の型枠工事状況です。見え掛り面は、表面処理した型枠を使い打ち放し仕上げとします。
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近隣との敷地関係で、敷地に向かって左側擁壁を先行施工しました。
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左側擁壁のコンクリート打設です。
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左側擁壁の完成です。この後、裏の土を埋め戻します。
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左側擁壁の裏面です。控え壁(バットレス)が見えます。
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擁壁裏に透水性の優れた材料(チップドレーン)t50を貼ります。
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チップドレーンt50貼り完了です。
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埋め戻し作業用の重機を、クレーンで擁壁越しに搬入します。
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埋め戻し作業の様子です。
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埋め戻しの土を、50cm層毎に機械で転圧します。
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隣地境界部に敷地高低差が有る為、L型土留め壁を布設します。
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L型土留め壁の布設作業状況です。
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右側擁壁型枠も順調に進んでいます。
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地下階型枠工事作業中。
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地下階型枠工事スラブ枠完了です。断熱材の貼ってある部分が車庫に成ります。 断熱材の貼られていない部分が、玄関、階段室部分です。この部分は断熱材EPS材t100㎜で囲われている状態(外断熱)です。床面に断熱材が無いのは、暖房室内の為です。
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床スラブ配筋作業中です。
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階段配筋作業中です。
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右側地階部分と左側ベランダ部分です。ご覧の様にその仕切り壁には、EPSt100㎜が打ち込まれます。ベランダからの熱橋(ヒートブリッジ)を防ぐ為です。つまり地階とベランダは、断熱材で縁切りされています。
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同じく部分のEPSt100㎜の打ち込み状況です。
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地階外周部のEPSt100㎜の打ち込み状況です。
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地階配筋完了です。電気配管も布設しました。四角い開口部は居間から地階へ光を運ぶ光床部分です。
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地階コンクリート打設です。
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残っていた擁壁も同時に打設します。
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コンクリートの均し作業です。1階床下地に成るコンクリート面は出来るだけ水平にします。
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地下コンクリート打設完了
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翌日からの地下コンクリート散水養生風景
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地下階壁型枠解体(養生期間を措いて壁面の型枠を解体します。
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地下階外部防水作業(地下外周を防水します。)
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このモルタル系防水は、躯体が完全乾燥していなくても施工できます。
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地階外周防水完了です。
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地階外周防水の上に、押出系断熱材を貼ります。これで地階は外断熱です。
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木造部高断熱と地下外断熱のD邸事例(その2)に続く。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2006年11月01日|ページの 先頭へ|