2003年1月23日~2月5日まで
スウェーデン、ドイツの住宅、外断熱状況の視察に参加しました。
その視察で訪れたスウェーデン・ストックホルム市内の外断熱建物の紹介です。
ストックホルム市BO02再開発現場
スウェーデンの、ゼネコン最大手SKANSKA社の、再開発工事現場を視察しました。
こちらは、BO02と呼ばれ、マルメのBO01住宅地区と形態が似ています。
現場事務所ビルの入り口付近から見たBO02地区です。
古いビル内に現場事務所がありました。
壁に付けられた、暖房パネルです。
どんなビルにも、暖房設備は完璧に完備されています。
暖房配管は露出配管です。
窓下に配置されている暖房パネル
BO02再開発地区の完成予想模型
エネルギーの循環型を示した模式図です。
(2005年NHKで、ストックホルム市のエネルギー循環型社会を模範とし、テレビ放送番組で紹介されました。)
循環型エネルギーの元になる清掃工場(煙突部分)
工事事務所ビルからの、BO02再開発現場
同じく、工事事務所ビルからのBO02
BO02再開発の説明を受けた後、現場を視察しました。現場事務所ビルから現場に行く途中、再開発地区にある、対岸市街地を結ぶ船付場です。
再開発地区側から見た川向の集合住宅建物です。
冬の寒さで、川は凍りついていました。
川沿いの一般的な、集合住宅。
再開発現場の外断熱建物です。
足場上の配置された繊維系断熱材。
同じく、再開発現場の外断熱建物です。
店舗は営業中でしたが、防護ネットも無くラフな工事現場でした。
再開発現場の外断熱建物。
繊維系断熱材貼り付け作業前の状況。
再開発現場の外断熱建物。
繊維系断熱材を貼り付けている外壁面。
コンクリート面に貼られた断熱材150㎜位か。
窓廻りの断熱材状況
断熱材取り付け前の窓廻りの状況
繊維系断熱材による湿式外断熱工法の仕上げ作業風景
同じ部分のアップ写真
繊維系断熱材仕様の湿式外断熱工法の工程ごとの様子です。
左より白い部分が躯体、続いて繊維系断熱材、その上にメッシュ、湿式材の順序。
断熱材の厚みです。使用されているのは、スウェーデンでの呼び名『ストーンウール』繊維系断熱材です。
置屋屋根造りの外断熱建物です。
同じ建物下部の繊維系断熱材取り付け状況です。
湿式外断熱仕上げの壁面と石貼り仕上げの腰壁です。
湿式外断熱仕上げと石貼り仕上げの腰壁部分のアップです。
湿式塗り壁のメッシュ部分が見えます。
湿式外断熱工法の窓廻り施工中の状況(繊維系断熱材)
建物間の断熱処理です。繊維系断熱材を挟んでいます。
同じ部分のアップ写真です。
仕上げが完了している、外断熱の建物。
こちらも、外装工事がほぼ終了している外断熱の建物。
湿式外断熱の建物。
湿式外断熱工法の仕上り。
基礎面の繊維系断熱材が見えた部分。
断熱材メーカーパロック社の赤、白の梱包材が見えます。
こちらは、外回りの工事もかなり進んでいる工区です。
2005年、無暖房住宅の設計者ハンス・エーク氏の
日本公演の際、通訳を務められた友子・ハンソンが、
このBO02に触れました。
冬季間の施工の際、断熱材の保管、養生に問題が有り、
完成引渡し後、建物内で結露・カビの問題が発生し、
施工した大手ゼネコンの会社業績にも影響が出る、
社会問題と成った事が報告されたのです。
ここで紹介した、2003年視察の時も、大変寒い日でした。
私も、冬季間の施工の難しさは、日本で経験済みですが、
スウェーデンの現地では、事も無げに工事が進められて
いたので、その様な問題が発生するとは思いませんでした。
冬季間施工が多いはずの、スウェーデンでもその様な
施工不良が出た事を聞いて、冬季施工の難しさを改めて
感じました。
また、結露・カビに付いて社会問題とするスウェーデンの
住居への厳しいとらえ方は、日本のレベルではないよう
です。
結露・カビに対する問題は、日本では現象自体を当たり前
と取れえている感が有りますが、スウェーデンでは、
住居の価値が無いと捉え、大きく考え方が違いです。
住まい造りに対する視点を修正しないと、日本の住まい
は改善できないでしょう。
トップページへ > 外断熱の建物トップへ
パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所:
2006年10月29日|ページの
先頭へ|