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デンマーク2005年コペンハーゲン市の外断熱

コペンハーゲン市海沿いの再開発現場

今回の視察目的は、あくまでもスウェーデン・イエテボリ市の無暖房住宅でしたが、どうしてもハブ空港であるコペンハーゲン空港に寄るため、今回は市内で一泊する事にしました。

今日の午後には、デンマークを離れスウェーデンに向かう為、午前中だけ市内観光を行いました。

観光中、幸か不幸か、遠くに有る工事現場が目に入りました。

そうなると、少々遠回りでも立ち寄るのが、技術者達の観光の掟です。

時間も押していましたが、急いで現場を目指しました。

現場は期待に答えて?、外断熱丸出しの状態でした。

日曜日のため、現場には人影が無く、また、日本と違い仮囲いも簡単で、近くで見ることが出来ました。

鉄道をまたぐ橋の上で、工事現場を発見し視察に向かう事に成りました。画面上に現場が見えます。
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大きな通りに面している現場です。 右奥に現場のクレーンが見えます。
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漸く現場に到着しました。 現場は日曜日のため、人影はありません。 外国で工事中の現場を見る機会は少なく、胸躍る気分で近づきます。
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無足場で工事は進められています。 ジブクレーンが2台設置されていました。 工事現場は、海外に向かうフェリー乗り場に近く、付近の建物は真新しく、斬新なデザインの物が多く見受けられました。
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付近の近代的な建物
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早速工事現場を外周から視察しました。 開口部は、木で落下防止の柵を設置しています。 足場が無い工事現場は、外国ならではです。 PC板による工事の様です。
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こちらの面は、外部建具が取り付けられていました。 どの様にして大きな窓を取り付けるのか、見てみたいものです。
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コンクリート壁面に付けられた、ステンレス製の外部仕上げレンガを支持する緊結材です。このコンクリート面にロックウール断熱材を張りつけ、その外側にレンガを積んでいきます。 レンガ面の倒れ防止に、このステンレス材をレンガ目地に埋め込みます。
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別な壁面の、ステンレス緊結材の様子です。 PC板の継ぎ目は、ウレタン処理しています。
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仮囲いは簡単なフェンスのみで、一部は柵も有りません。 日本の工事現場からすると、大変ラフな囲いです。
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窓の収まりと、サッシュを止めるファスナー金物です。
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同じ部分のアップです。 外断熱工法の為、断熱材の厚み分窓を迫り出させています。 窓の支持金物の様子です。
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一部外装仕上げが行われていた部分です。 バルコニーも手摺ガラスが取り付けられています。
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同じ部分を正面から見ました。 バルコニーもPC板です。
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PC板の精度が余り良くありません。 工事の品質は、やはり日本の方が上です。 至る所に、モルタル補修や不陸調整の跡が有りました。
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外壁の所々に、ウレタン材による隙間埋めの跡が有ります。 また、細かな凹凸が多くあり、精度の悪さが見えました。
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工事現場事務所です。 NCCはスウェーデンの大手ゼネコンと聞きました。
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建物下部の外断熱施工部分です。 ロックウール断熱材の外側に、レンガで外装施工しています。 前の写真に有るステンレス緊結金物で、レンガの力骨にからめて外装レンガの転倒を防止させています。
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基礎周りの防水と、ロックウールの雨よけに挟んだフェルト材です。 ロックウールの最上部には、同じフェルト材が雨養生に取り付けてありました。
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外断熱の通気口です。 ロックウールとレンガ間は、湿気を排出するための通気層が設けられていて、その通気層に外気が入る為の穴です。 スウェーデンでは、この通気口に虫の侵入を防止する金網が取り付けて有りました。
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ロックウールの厚さを測定しました。 厚さは120㎜です。 デンマークでは、スウェーデン程断熱基準が厳しくない様です。
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PC階段と本体躯体間の防水施工です。 この部分は、外部面で同じく断熱材が貼られレンガを積みます。 その際、通気層間に入った水を階段裏に入らない様、防水処理されています。
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上部階段まで防水処理をしています。
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現場内の様子です。 ブロックの積み方がラフでした。 一部の梁もPC化されていました。
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現場前に有った窓です。 何故か1台だけ道路際に置いてありました。
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ガラスはペアガラスです。 ビル用のため、PVCサッシュも枠が強固に出来ていました。
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ビルの完成予定看板です。 空港に向かう時間が迫り、急いで現場を離れました。もう少し時間があれば細部を見学したい気持ちでした。
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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2006年10月17日|ページの 先頭へ|