これまでは、ハンス・エーク博士の無暖房住宅を紹介してきましが、現在スウェーデン国内ではいろいろな設計者が無暖房住宅プロジェクトに取組んでいます。 そのプロジェクトの一部を、2006年に視察しました。
紹介その(1)は、ヘルシンボリ市の市営住宅の無暖房住宅です。
ヘルシンボリ市は、スウェーデンの南西部に位置した港街です。 コペンハーゲンに近く、スウェーデン国内でも気候条件の良い地域です。
ハンス・エーク氏が手掛けた、ヨーテボリ市のリンドース団地の無暖房住宅は分譲住宅でした。 ヘルシンボリ市の無暖房住宅は、賃貸の市営住宅です。 公共の建物にも無暖房住宅が採用されていました。
団地の配置図、2階建てと平屋建てが有ります。全戸数35戸の団地です。
平屋建てのプラン図
紹介その(2)は、バルナモ市の賃貸の無暖房住宅です。
バルナモ市に本社を置く、bsv設計事務所が設計した無暖房住宅です。
この無暖房住宅は、RC+鉄骨+木造の混構造で出来ています。 RCの蓄熱効果を利用した、今までに無いタイプの無暖房住宅です。
建設中のバルナモ市の無暖房住宅
無暖房住宅を設計したbsv本社社屋
紹介その(3)は、ヨーテボリ市に本社を置く設計事務所white社による無暖房住宅です。 white設計事務所は、スウェーデン国内最大の設計事務所です。
white設計事務所の無暖房住宅は、集合住宅タイプです。white設計事務所の無暖房住宅は、集合住宅で構造はRC造です。
木造のタウンハウスタイプから始まった、無暖房住宅は段階を経て大規模な無暖房集合住宅へプロジェクトは進んでいます。
スウェーデンの超省エネ住宅である無暖房住宅は、初期段階を終え、ごく普通の住宅建設の様な感じで進められていました。