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ハンス・エーク氏日本講演2005(その2)

熱交換換気の排気口はトイレ、洗面所から、そして居間と寝室から新鮮空気を入れている。
空気は、ドアのアンダーカットを通って各室に流れる。

無暖房住宅の熱交換換気装置
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無暖房住宅の平面図
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無暖房住宅の断面図
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熱源は、太陽光熱、人体からの発熱、家電製品からの発熱でまかなう。
室内温度は平均20℃で推移している。
2001年から2002年、年末年始に大寒波がヨーテボリ市を襲った時、心配して無暖房住宅の性能計測会社に電話で問い合わせた。
ところが、年末で大勢の家族が居たり、キャンドルを沢山つけていたので、室内温度が30℃にもなって大変な状況だと知らされた。
またあるお宅は、冬季不在になる3~4日間に室内が低温に成り、観葉植物に影響がでる事を心配して、電気ストーブをつけっぱなしで出掛けたが、帰って見ると40℃の室内温度ですべて枯れてしまった。
これは、如何に熱が外部に漏れない建物であるかを、如実に表している。


2002年正月の大寒波時の室内温度曲線(最上部線が室内、最下部が外気温)
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コストについては、断熱材、熱交換気装置、高性能窓のグレードアップに、4万~5万スウェーデンクローネ掛かったが、普通の住宅にあるセントラルヒーティング設備が同じ位の値段なので差し引きで、住宅建設コストのアップは無いと試算している。
今回は木造住宅の無暖房化だったが、高層鉄筋コンクリート造にも勿論採用できる。
スコットランドでは、7階建ての無暖房マンションを建設した。

スコットランドの無暖房住宅
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これから、スウェーデンのアリングソースにある、1960~1970年代に建てられた鉄筋コンクリート造の断熱改修に当たる。
このプロジェクトでは、断熱と窓の性能をアップするだけで、現在の住宅性能を3倍に改善できる。
断熱の効用と、外断熱の有効性は、今後の住宅改修に欠かせない。

アリングソースの断熱改修住宅
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私は現在、持続可能な社会をテーマにした『イエテボリ2050』をコーディネートしている。

『イエテボリ2050』のポスター
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持続可能な社会とは、
①気候が安定していること。
②循環型社会であること。
③公平、平等であること。
④生物体系が多様であること。
以上が重要な事と考える社会です。

そうした中で、化石燃料は持続可能な社会に相反する物と捉えている。
また化石燃料はいつか枯渇する。
その時期を遅らせたり、代替えする為にも、私のプロジェクトは意義があると思う。

これは、夜の地球全土の写真です。
アメリカ、ヨーロッパ、中国(一部)、日本が大変明るい事が分かります。
エネルギー需要バランスが如何に不公平であるかを表しています。

夜の地球の写真は、不公平なエネルギー需要を表す
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以上が講演の内容です。
奇しくもハンス・エーク氏がこの講演で話した石油の高騰が、2006年9月現在も続いています。
大局的見地から物事に取組む大切さを改めて感じています。
ハンス・エーク氏との出会いを生かす事が出来る様、私も努力したいと考えています。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2006年09月15日|ページの 先頭へ|