長く外断熱に関わってきた氏が、一般の消費者に向けた内容で読み易く、分かりやすく外断熱工法を解説しています。
私も、日本に措ける外断熱の経緯と今後の方向性を知る上で、大変興味深く読ませて頂きました。
外断熱が、何故、ヨーロッパや欧米でスタンダード工法になったのか。
何故、日本では普及が進まないのかなどの疑問にも答えています。
また、本を読まれれば、外断熱の普及促進を目指した氏の考えが分かり、そして一人の男の心意気を感じるのは私だけではないと思います。
建築関係者にも、是非読んで頂きたい専門書的な本でも有ります。
NPO外断熱推進会議 (EiPC)事務局長 堀内正純氏とは、2003年1月に行われたEiPC外断熱視察に、私が参加した事から始まりました。
外断熱については、仕事柄情報を得たり、過去に個人住宅に措いて外断熱ブロック造の建物を経験していたので、興味をもっていました。しかし、外断熱の有効性や建築物理学を良く理解した上での知識ではありませんでした。
視察を通して、鉄筋コンクリート造や組積造は外断熱でなければ、室内気候の改善は無く、現状の内断熱を続ける物造りに、将来像は見出せない事を強く認識する事と成りました。更に、北欧の木造住宅視察を強く希望していた私に取って、スウェーデン・ヨーテボリ市の無暖房住宅との出会いを与えて頂きました。
これは、私に取って重要なターニングポントと成り、2005年2月には、無暖房住宅の設計者ハンス・エーク氏の日本講演では、期間中ハンス氏と私の同行承諾頂き貴重な経験をさせて頂きました。
さらに、同氏と2005年3月再度の無暖房住宅の視察により、更に意味のある物と成りました。
この様に堀内さんは、当社に取って大きな関わりを頂いた人であります。そして、家族を残し単身東京でNPOを立上げ、外断熱の推進を進める活動を行う同氏の姿にも感銘を受けています。私も、微力ですが日本の住宅をより良くする為、堀内さんに力添えしたいと考えています。
1948年生まれ北海道出身。
長年住宅生協運動に従事、宅地、住宅、マンション分譲を手掛ける。
マンションにおける結露・カビ問題に直面し外断熱の必要性を考える。
1998年フィンランド、スウェーデン、ドイツを訪問。
2002年8月NPO外断熱推進会議設立。
2003年10月特定非営利活動法人として設立認証。
2002年9月、2003年1月、10月NPO外断熱推進会議企画「スウェーデン・ドイツ建築物理と外断熱の旅」実施。
東京・大阪など全国7都市で開催された「外断熱フォーラム」の講師など、全国各地で外断熱に関するセミナー、講演、技術指導を行う。
2005年環境、外断熱建築の設計、コンサルタントカンパニー『有限会社 イーアイ』を設立し、現在取締役社長
パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2006年08月16日|ページの 先頭へ|