ハンス・エーク氏(スウェーデン・ヨーテボリ市・)
リンドース団地無暖房住宅の設計者
構造:木造
規模:2階建て、タウンハウスタイプ
全戸20戸
断熱:床 250㎜、U=0.09W/㎡K
:壁 430㎜、U=0.10W/㎡K
:屋根 480㎜、U=0.10W/㎡K
窓 :ペア+シングル U=0.85W/㎡K(クリプトンガス)
ドア :2ドア式風所室有りU=0.80W/㎡K
換気装置:熱交換型、熱交換率85%
ハンス・エーク氏のプロフィール
驚異の無暖房住宅
スウェーデンの建築家ハンス・グスタフ・エーク氏は、世界初の無暖房住宅を造りました。
無暖房住宅って暖房が無いの?
冬は寒くないの?
本当に暖房機器はありません。
正確に言うと、暖房機器はあなた自身です。
究極の断熱と気密、そして高性能なドアと窓そして熱交換換気扇を付ける事で、入居者自身が暖房機(熱源)になるのです。
その他に、太陽熱、室内の家電品(冷蔵庫、照明、PC機器)、そしてペットも熱源になります。
つまり、熱を発する物全てを暖房熱源とする究極の住宅です。
〈プロフィール〉
■Hans Gustaf Eek(ハンス・グスタフ・エーク)
1948年6月1日 スウェーデンのエークシュー生まれ。1967年イエテボリ大学の理論物理学部。1974年チャルマシュ工科大学の建築設計学部修士課程を卒業。工学修士と建築設計家(SAR)。
地理学者である友人から、「人間の住む地球は、薄いリンゴの皮のようなものであり、そこに人間の命や営みがある。化石燃料の使用で、地球の温度が上昇している。」との話を聞き、環境をテーマとしたEFEM設計事務所を1974年に仲間と設立。
1999年度から“イエテボリ2050”のコーデイネーター。その活動を評価され、2003年度イエテボリ国際環境賞を受賞。『新しいエネルギーを考える前に、エネルギーを使わない住宅を建てることが重要である。』(無暖房住宅)
活動の範囲はスウェーデンや北欧内にとどまらず、ドイツや欧州全土にも及んでいる。
2003年スウェーデン視察レクチャーとチャルマシュ工科大学でレクチャー(今川撮影)
左:2005年3月日本講演東京にて、右:2005年3月日本講演京都にて(今川撮影)
2005年4月イエテボリ市、ホテルクステンにて、今川と無暖房住宅の詳細打合わせ
2005年4月イエテボリ市、ホテルクステンにて、今川と無暖房住宅の詳細打合わせ、友好記念撮影