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共用部分は内か外か

日本と外国の違い(暖房設備について)

共同住宅(マンション含む)、ビル、公共施設等には、共用で使用するスペースが必ずあります。共用玄関、エレベーターホール、屋内外階段、廊下、バルコニー等がそれです。その共用スペースは、内部側と考えますか、それとも外部側と考えますか?屋外階段、バルコニーはともかく、その他のスペースは内部側と答える方が大多数でしょう。私も内部側だと答えます。

暖冷房される住居、作業スペースに取って共用スペースは、外部側との中間に位置して、双方の緩衝的役目をしています。しかし、日本の共用スペースには、暖房器はセットされていません。無暖房スペースとなっているのが殆んどです。それでは、緩衝的役目は果たせません。

外国では、暖房器がセットされ、内外の区別がはっきりされています。

2003年スウェーデン視察

【スウェーデン】ルンド市

ルンド大学 建築物理学部校舎の例。
ルンド大学 建築物理学部の校舎の共用玄関。白い玄関ドアの外側に、前写真の玄関ドアがあり二重になっている。
ルンド大学建築物理学部の校舎(裏側出入り口)。共用出入り口の暖房パネルヒーター。ドアは手動、自動でも開閉可能。暖房パネル右上の長方形型自動ドアスイッチこれを押すとドアが、自動開閉する。センサーでの開閉ではない。
前写真の更に内部側。 壁に付いている長方形型自動スイッチ。 ドアスチール製だが、ゴム製の気密材がついていて気密性の高い構造です。 奥のスペースは、風除室的な空間にも成っている。
自動ドアが開閉している状態。ガラスはもちろんペアガラスです。
別な施設の外部ドア際にあるパネルヒーター。外部との区切り際には、暖房設備がセットされ、暖房エリアの内外区別が、明確に成されている。

2003年スウェーデン視察

【スウェーデン】マルモ市

マンションの共用玄関の例。木製のドアとペアガラスにより仕切られています。更に、同種の仕切りが、もう一枚内側にあります。
共用玄関ドアの壁に付いている(写真左)自動開閉スイッチ。(左側上) ガラスは、ペアガラス。内部郵便受けの下には、暖房用パネルヒーターがセットされて、共用スペースは住居内部との考えがある。
共用スペースの暖房用パネルヒーター。一度に内部の暖房エリアを確保するのではなく、二重または、三重にして、外部との遮断をしています。
共用玄関から見る、共用ホール前の区仕切りドアです。 日本の様な、気密性の悪いオートドアや両開きドアではなく、ペアガラスと高気密ドアによる二重の区画です。 この区画内に、暖房パネルが両サイドに設置され外部からの寒さを防ぎます。
共用玄関の全体写真。
近くにある、別マンションの個別玄関ドア。各戸の玄関ドアは、表面はアルミですが、暖熱材が組み込まれている、断熱ドアで共用廊下と区切られています。
共用廊下から見た各戸の断熱玄関ドア。共用玄関から各戸内部には、三重の高性能ドアを介す事に成ります。 無駄なエネルギーを消費しない様、徹底した区画です。室内を一枚か二枚のスチール製やアルミ製のドアで仕切られている日本とは大きく室内状況が違います。

2003年スウェーデン視察

【スウェーデン】イエテボリ市

チャルマシュ工科大学の入り口。 玄関ドアは二重です。
内部の玄関ホールの窓側の写真です。
その窓際の暖房設備です。 温水暖房器に背負わされたレンガ製の蓄熱体。
同じく、温水を送るパイプと蓄熱体。

2003年スウェーデン視察

【スウェーデン】イエテボリ市

こちらは、スウェーデンのイエテボリ市にある宿泊ホテルの階段室の暖房パネルヒーター。窓下には、ドラフトを防ぐ暖房設備が必ず付いています。 外部との区画と、区画の弱い部分に対する暖房補強は、寒さ対策と室内気候確保には、不可欠です。

2003年スウェーデン視察

【スウェーデン】ストックホルム市

ストックホルムBO02地区 BO02プロジェクトのオフイスがある古いビルです。共用廊下部分に配置された暖房パネルです。窓下に必ず設置されていました。
同じく、廊下の暖房パネルヒーターです。 温水配管は露出です。公共施設なども配管の露出が多く、メンテナンスを優先した考えが有るようです。
共用部分の大型ヒーター。右上から温水配管が接続されています。

2003年スウェーデン視察

【スウェーデン】ストックホルム市

ストックホルムのアーランダ国際空港の通路にある暖房パネル。ここでも、窓下に暖房パネルが設置されています。窓は、どんなに強化されても外壁よりも熱損失が多く成ります。ドラフトによる空気の流れを暖房パネルで防ぎます。
同じくアーランダ国際空港の暖房パネル
同じく、温度調整部分。

2003年ドイツ視察

【ドイツ】ハンブルグ市

ハンブルグ市内の建設中の老人用施設の、共用部分に置かれている暖房器。 暖房配管を床下に隠蔽するためか、暖房器セットが早いようです。 あるいは、冬季間の工事のため、室温確保のため先行して取り付けているのかも知れません。
ハンブルグ市内の民間施設共用部の暖房パネル。 窓下設置例
ハンブルグ市内のショッピングモール出入り口に設置されている温風式の暖房機。(左側の縦長物)縦長スリット状の噴出し口から、温風が出ていました。
同じくハンブルグ市内の書店にあった パネルヒーター。書籍棚の下に横長で高さが低い形状のヒーターが設置されていました。
ハンブルグ市内海辺の再開発地区の建築中のビル。窓下に配置された暖房パネル。

2003年ドイツ視察

【ドイツ】ベルリン市

ベルリン市内のマンション屋上への出入り口にある暖房パネル。共用スペースにも必ず暖房器を置き、共用スペースは、非暖房室では無い。
ベルリン市内のマンション エレベーターホール際の暖房パネル。 共用部分を非暖房室にする弊害の方が、暖房費用よりも重要と考えている。

2005年スウェーデン視察

【デンマーク】コペンハーゲン市

スウェーデンに行く途中、ハブ空港であるコペンハーゲンで、今回は1日滞在する事に成りました。 市内視察の際、見かけたビルの共用スペースにあった、暖房パネルヒーターです。 壁掛けタイプですが、2階まで吹く抜けになっていた共用スペースで、1階床面から2階天井付近までの大きなパネルヒーターでした。
こちらは、コペンハーゲンの宿泊ホテル共用部分にある暖房パネルです。 (右隅)
同じ暖房パネルのアップ写真です。

この様な、共用スペースへの暖房器取り付けなどの考え方は、住居への考え方の違いだと思います。

あくまでも、住居は生活の場であり、生活の基盤であるとの認識と、その住居を大切に考える。

この違いは、住居や作業スペースの室内気候に、大きく影響します。外郭の外壁で外断熱、高断熱とし、窓、ドア等が気密性能をもった建物で、共用部分も内部側と言える建物造りの考えが、居住空間を快適で省エネルギー化する方策です。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2006年08月17日|ページの 先頭へ|