ハンス・エーク氏は、1999年度から“イエテボリ2050”のコーデイネーター を勤めています。その活動と無暖房住宅住宅の功績が評価され、2003年度イエ テボリ国際環境賞を受賞しました。 その受賞賞金の一部を、博士の母校であるチャルマシュ工科大学に寄付し、そ の寄付金で在校生が更なる省エネルギー研究を行っているそうです。
また、2005年の春に嬉しい知らせがありました。
愛知万博協会は,地球環境問題解決や持続可能な社会の実現に役立つ 国内外の有力技術100件を「愛・地球賞」に選定しました。(2005年6月16日) 八つある分野の内,「地球温暖化防止とエネルギーの確保」(22件)の ひとつとして,ハンス・エーク氏の「暖房のない家」(無暖房住宅)が選ばれ ました。
*応募は国内139件,海外97件の計236件。受賞は国内56件,海外44件(23カ 国)。
この講評ポイントは大変重要な意味を持つと思います。 新しいものが世に出る時、今まで以上の性能が必要ですが、既存の製品による 融合でその性能を発揮した事は、実現に向け大変取り組みやすい事を意味しま す。 つまり、夢物語とされていた無暖房住宅が、既存の技術で出来る事が大きい意 味が有ると言う評価です。
また、特定の地域ではなく諸条件を考慮すれば南から北まで活用方法は広が ります。 これは、将来に向けた高い評価で大変喜ばしく思いました。