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BO01(ボーノルエット)

2003年1月25日(土)

ルンド大学で、建築物理学の権威者アーネ・エルムロート博士のレクチュアを受けました。

1月25日午後からは、マルメ市で2001年に開催された、BO01(ボーノルエット)再開発地区について説明をして頂きました。

この住宅博は、近未来の住居を提案し、省エネ制を有し、住居自体でエネルギーを造るなど注目すべきものです。

以下スライドによる説明内容

マルメ市のBO01(ボーノルエット)工業団地で、自動車会社サーブ社の工場や造船所が有った地域です。マルメ市は、デンマークのコペンハーゲン市と橋で結ばれています。
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航空写真のBO01人口的に造った運河がある。
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航空写真のBO01海岸淵の景色が大変良い位置にある。
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環境に良い住宅建設省エネルギーな住宅建設が目的です。
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BO01地区内では、自分達でエネルギーを作り出し、年間使用エネルギーが105KWh/㎡以内の性能を有した建物群です。 太陽光発電を多く採用しています。
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BO01のエネルギー概念図:風力、地熱、太陽光発電、ヒートポンプ 、集中暖房方式。太陽光発電で暖房エネルギーとしています。
地熱利用概念図:深さ90mの地熱を利用します。
10棟1400㎡のパネル:バキューム(真空)方式、レギュラーの2タイプが有ります。
上記写真のアップ。
バキュームタイプは、ソーラーパネルが垂直でもエネルギーが取れのが特徴です。
庇を兼用にしたソーラーパネルの例。余ったエネルギーは売れるシステムに成っています。
BO01住宅
発電の種類電力量(mWh/year)
太陽光発電9
風力6,300
ヒートポンプ1,850
4,459
BO01の建物は、年間エネルギーが105kWh/㎡以下2に、押えなければ成りません。
エネルギー模式表:建設に必要な高度な技術(上部):左今までの技術、右新技術:右下、新技術冷蔵庫、家電品の熱利用:換気扇、窓のレベルアップ(右下):右上、新技術の換気の運転調整コントロール、集合住宅ではトータル清算を小メーターにして個人管理させて個別清算の経済性を活用する。(下部)簡単な建設技術
各戸別年間エネルギー消費表(13件):電気の消費が多く、暖房、給湯は少ない。給湯は定額料金なので無駄使いが多いとの説明でした。
  • 黄色:電気
  • オレンジ:暖房
  • 水色:給湯
        105kWh/㎡を超える家は3件程で、ほぼ目標値にある。
レクチュア風景。 省エネ住宅の基準トータル100KW以内電気80KW良い空気を保つこと。スペースは130㎡が最低必要4人家族これからの到達目標値ホワイト家電はクラスAランクを生産窓の性能値U1.0にする。暖房温度をコントロール出来る事。地域暖房が多いため。建設コストを掛けず、性能を出し、エコノミスクであることが条件だ。
LB-HUS(LBハウス): 80KWhのハウス(木造)建設に成功した。床350㎜、側面170ポリスチレン壁300㎜のミネラル屋根500㎜の窓はU=1.0ホワイト家電はクラスAランク照明は省エネ電灯使用ヒートポンプで暖房と給湯を行っている。室内温度調整0.3℃に押さえる事が出来る。照明コントロールがコンピュター制御できる。実際の家。
基礎断熱の状況。 白く見えるのは、断熱材。型枠と一体に成った断熱材です。
壁の断熱300㎜工場生産:ロックウールを使用した。
壁大パネル。
電気配管とコンセント: 防湿シートを破らないように施工。スウェーデンではボックスを使う。メンテナンスのため。
工場での組立て
設計者とエルム博士。
軽量コンクリート住居: 集中暖房タイプ100kWhタイプピット式床下に200㎜ポリスチレンALC板200㎜の軽量コンクリート370から430㎜の断熱材、年間100kWh/m2押える。 窓U=1.0熱交換率83%の熱交換換気扇。 窓ならの太陽熱を有効利用している。
同住宅:窓上にオーニングを付け、夏の日差し対策している。
同北側
ヒーデンマーク:ストックホルム工科大学教授とエルム博士。
居間の写真
寝室の写真。
ルーフテラスに出る階段。
(右)木造と(左)軽量コン住居比較 ヒートポンプ(LB)良い。太陽熱(Yx)が良い。
エルム・ロート博士と通訳の悦子・二ルソンさん。

【総括】

大切な事は、適切な断熱材を行うこと。 窓の性能を上げる。 気密性を高める。 良い換気(機械換気)熱交換換気扇。 無駄のない効果的な建設方式。 最初に良質な家を造る事は、最終的には経済的になる。 経済的断熱材厚さの考え方。

Y軸をコスト、X軸を断熱材厚さとすると、 断熱材厚さが増すとコストが上がるは、普通の考え方だが、 暖房するコストは、断熱厚さが薄いとコスト高となり厚いとコスト減になる事も考える必要がある。 断熱材は、一番安い省エネ材で、一番簡単な省エネ方法でもある。

建物の耐用年数で、長期50年融資があると考えれば、初期投資に少しお金掛ける方が、経済的になる。 スウェーデンにおけるLLC(ライフサイクルコスト)は、50年を基準に考えている。

【質問・回答】

内断熱の建物の改修方法について、内断熱を残した状態で外断熱化を図ってよいか?

内壁に結露やカビの現象がなければそのまま外断熱化を図れば良い。 異常があれば内壁の断熱材等を取り除く方が良い。 窓の性能アップや、バルコニーの対策も考えなければならない。

バルコニーのサーマルブリッチについて?

バルコニーの断熱材の断絶は、熱ロスになる。 内側に結露が起こる、問題は小さくない。

日本の新断熱方式について、 南面を内断熱、北面、妻面を外断熱とする方式があるが、どの様に考えるか?

内外のミックス断熱はだめ、外断熱しかない。

日本の断熱基準(次世代基準)とスウェーデンの断熱基準の比較はできるか?

スウェーデンでは、室内の温度は一定で、20~23℃位に保たれている。 日本の住環境との差、生活環境の差と考えると、一概に比較できない点が多い。

暖房方式も違い、24時間暖房と間欠暖房の違いもあり、断熱厚さだけでは比較出来ない。

換気扇のメンテナンスに付いて、ダクト清掃などはどうしているのか?

OVKと言う義務付けられた検査機関があり、公共3年、民間住居5~6年位を目安に検査を行う。 その際、フィルターの交換、洗浄が必要かチェックしている。 ダクトも対象となる。

断熱材の火災対策について 、断熱材燃焼を考えての、ミネラルウール材はそのためか?

スウェーデンは新しい物にあまり積極的でないため、新建材に積極的でない。

木造建築が多いため、ミネラルウール材の方が、使い方が簡単だった為だ。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2006年08月18日|ページの 先頭へ|