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3.スウェーデン住宅の何故

何故その1:結露とカビ

日本には多い、結露現象やカビの生える戸建の家やマンションが、スウェーデンには無いのでしょうか。(スウェーデンでは、カビの生える家は、住まいとは呼びません。)

 札幌市内のMS玄関壁の結露とカビ

何故その2:外断熱

オイルショック年代から、スウェーデンの鉄筋コンクリート造や組積造の建物は、外断熱に移行したのに、日本では未だに内断熱なのでしょうか。 (スウェーデンでは、鉄筋コンクリート造や組積造は外断熱が常識です。)

 外断熱と内断熱の説明(スウェーデンの建築雑誌に掲載:中央が外断熱、両側が内断熱)

何故その3:景観

日本には、いろんな形状や色の住宅があって、スウェーデンには、あまり形状の変化のある家が無いのでしょうか。 また、何故、家の色は統一されているのでしょうか。

スウェーデンでは、無駄な外部主張はありません。必要最低限な主張とシンプル性を重視します。外部への過度な主張は必要無いと考えています。過度な主張は、結果的に不要な建設コストと維持費用が掛る事を、理解しているからです。

でも、室内は個性豊かな装飾や家具で飾ります。外部は公共の一部という考えがあります。

 スウェーデンの長屋式住居 家ごとに色だけ違う(築75年)

何故その4:建築物理

スウェーデンには建築物理学という建築学の分野が有り、日本には無いのでしょうか。(スウェーデンでは、室内気候の学問、建築物理学が有り、室内気候を大きく改善しています。)

建築物理学

 スウェーデン・ルンド大学 (物理学科がある)

何故その5:分業体制

日本では一級建築士がデザインから設備関連まで一人で行う事が多いのに、スウェーデンでは設計、デザイン、構造、設備、建築物理など、専門分野ごとの分業になっているのでしょうか。 (専門分野ごとの分業で、より程度を高め、質の高い仕事をしています。)

 スウェーデン・チャルマッシュ工科大学 中央は無暖房住宅の設計者ハンス・エース氏

彼は、意匠デザイン系であり、両隣の教授が建築物理の専門家です。無暖房住宅は、これらの人達に寄って実現したのです。

何故その6

現在、スウェーデンには無暖房住宅があって、日本には無いのでしょうか。

私は、実際に見てきました。(省エネ住宅 ⇒ 低エネ住宅 ⇒ 無暖房住宅への移行がこれからの住い造りの方向です。しかし、日本に措ける無暖房住宅への試みは、一民間企業の試みでしかありません)

 スウェーデンの無暖房住宅 (2003年、2005年視察)

何故その7:代替エネルギー

同じ石油100%輸入国でありながら、スウェーデンでは石油輸入を減らし、代替エネルギー政策を取っているのに、日本は逆に輸入を増やし、備蓄を促進する政策を取るのでしょうか。 (近い将来、化石燃料の枯渇は周知の事です。使用を減らす対策とそれに代わるエネルギー対策が100%輸入国の未来形だと考えます。)

 スウェーデンのエコセンターに展 示されている自動車燃料 :ForgonsGas紹介

何故その8

スウェーデンでは、原発廃止に動き、日本は増設の動きを取るのでしょうか。 (スウェーデンでは、人類にとって危険な物は、使用しないのと言う、根本理念が国民投票に反映されました。)

以上の何故、何故、何故は、 スウェーデンと日本における、政策や方策の違いを主に取り上げました。

しかし、その何故の問い掛けは、皆さんに取って良い結果を招く方向でしょうか?

決して良い方向性では無い事は、お解かり頂けると思います。

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パッシブハウス・無暖房住宅・外断熱の今川建築設計監理事務所: 2006年08月15日|ページの 先頭へ|