家を建てる事は、社会的責任を負う事でもあると、私は考えています。
『私達は、今の地球を預かっている事にすぎない』そう言ったのは、スウェーデ ンで無暖房住宅を設計したハンス・エーク博士です。
スウェーデンには、現在、暖房設備が不要な高性能住宅が有ります。(詳しくは無暖房住宅のページをご覧下さい。)
スウェーデンの人々は、グローバルな意見を言う方が多いのですが、国の政策も 、教育も地球規模で考え、取組んでいます。
スウェーデンの住宅が、快適で長持ちするのは何故でしょうか。
スウェーデンの住宅が長持ちするのは、『湿度が低いから』とか、『雨が少 ないから』だとか言う人がいますが、それだけではありません。
逆に、厳しい寒さや、外壁に木が使われていたりして、条件面では決して有 利ではありません。
私は快適で長持ちする理由は、造る時に将来起きる問題に対して、理論や施 工に妥協が無いからだと思います。
つまり、急所を外さない仕事をしているからだと思っています。
スウェーデンの人達に家の寿命について尋ねると、『壊れるまでもつ』と答えます 。 物は、壊れるまで使うと言うのが、根底に有るのです。
この言葉に秘められる意味には、年数が経っても使用に耐える基盤が建物に はある事で、その性能を高める時は、改修で対応できる事だと解釈しています。
実際に、木造住宅でも75年以上も使用して、中古住宅としても充分販売出来 る住いを拝見しました。
リフォームして常に住いの手入れをされていますが、最初に理論と実践を押 えれば永く使える住宅は出来るのです。
その急所とは、何でしょうか?寒冷地の住宅に措ける急所は、断熱と気密です。
そんな事、何処の建設会社でもハウスメーカー、工務店でも言っている事だ し、行っている事だと思うでしょう。
ところが、違うのです。